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徒然日記

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記事一覧

徒然日記~ターニングポイント

昨日の夕方、転職エージェントと電話面談したのだが、その中で「ライター業」についてどうするか聞かれた。
「副業」を認めてくれる会社は増えているが、Wワークで疲弊して、どちらの仕事もできなくなる、という本末転倒の事態にならないか。
それが問題だと。

私にとって、ライターの仕事、実績は1から自分の手で積み上げたもの。
ワンコインライターに始まり、少しずつ自分の書ける範囲も増やしてきた。
最初はなじみ深

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徒然日記

昨日までよりは、精神状態はだいぶマシになっただろうか。
原稿書きに注力できたように思う。
そうなると、今度は字数達成できるのか、とまた別なる問題が浮上するが、とにかく書かないことには始まらない。
書いた後なら、文章はいくらでもいじれる。
頭の中に溜め込んで色々悩むよりは、一度外に出した方が良い。(頭の中のスペースも空くし)
健康のためにもなるだろう。
ここ最近、マイナス思考になりがちだったから、尚

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岐阜へ

岐阜へ

岐阜県美術館のルドン展と、織田信長公に会いに、岐阜へ日帰りで行ってきた。
信長ファンの端くれとして、岐阜は昔から行ってみたいと思っていた場所だった。
そこに、300点もの作品が集まるルドン展である。
行かない選択肢はあるまい。

ルドンは、何年か前に三菱一号館美術館の展覧会を取材したことがある。

その時は、「植物」という切り口からルドンを見、書いた。
今回は、ルドンの画業をがっつり扱っている印象

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方眼ノート中毒

方眼ノート中毒

私はマイノートとして、無印の方眼ノートを使っている。
記事のアイディア出しや下書き、日記など、とにかく頭に浮かんだことは何でもここに放り込む。
このマイノートも、最初は手近にあった、使いかけの横罫ノートを利用していたが、「方眼ノートが使いやすい」と雑誌か何かで読んだのをきっかけに、切り替えた。
以来、無印の方眼ノート一筋だ。
天から地まで、びっしりと方眼で埋まっているのが良い。上下に余白があると、

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徒然読書日記~米澤穂信『本と鍵の季節』

徒然読書日記~米澤穂信『本と鍵の季節』

抱えていた原稿の今日の目標を達成。
朝に、課題をリストアップして、明確に「これを片付ける!」と宣言したのが効いたらしい。
あとは、画像やキャプションを入れて、送るだけだ。

数日前から読んでいた米澤穂信さんの『本と鍵の季節』を読了。
この人の短編は、やはり上手い。一作一作に「暗号ミステリー」や「アリバイ証明」など、異なる趣向が凝らしてある。
だが、『儚い羊たちの祝宴』や『満願』のような薄暗く、ひや

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徒然日記~女三の宮のこと

最近、原稿を書く際のウォーミングアップも兼ねて、円地源氏の『若菜上』を書き写している。

毎朝、最低でも10分間の時間を取って、写経を進めているが、ちょうど新ヒロイン女三の宮の婿探しと、彼女の裳着(成人式)が行われたところまで来たところだ。
女三の宮は14歳。
朱雀院の3女で、母は今は亡き藤壺の女御(源氏の永遠の憧れ・藤壺女院の異母妹)。女御は院から寵愛されてはいたものの、弘徽殿の大后方の推す朧月

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行きたい場所

短編専門のブックカフェとかあったらなあ、自分で作るってどうなんだろう、などとゆるゆると考えながら、何気なく「短編専門ブックカフェ」とGoogleで検索してみたところ、このサイトが上位に出てきた。

「……あったんかい」
というのが第一声。
場所は城崎、つまりは関西。
城崎といえば、温泉。志賀直哉の短編でも有名だ。(私も高校の時に国語の授業で読んだ)
短編小説がたくさん集められ、スイーツも食べられる

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徒然日記~松園を追い掛けて

なぜ、松園は謡曲(能楽)の中に自分の突破口を見いだしたのか。その答えを求めて、1日悩み、仕事の後は、能楽に関する本を三冊ほどめくって、答えを探した。
......能楽は、「演劇」で、限られた表現の枠の中で、喜びや悲しみ、怒りなど様々な感情を表す。詰め込むのではなく、決まった枠組みの中だからこそ、余計なものはおのずと排除され、最低限必要なものーーー「本質」だけが抽出されて残る。
この日本文化全般に共

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徒然日記~TSUTAYAのこと

今日、出先で見かけたTSUTAYAが8月31日で閉店するとの告知を見た。
最近、どんどんレンタルのできるTSUTAYAの店舗が街から消えていく……。
何となく、ドラマや映画で何か良い物がないか、と店の中をぶらつくのは楽しみの一つだったのに。
新作コーナーを眺めながら、「お」と思う一枚を見つける。あるいは、沢山あるDVDの中から、古い名画と呼ばれる作品を発掘する。店員のおすすめに手を伸ばして見る。

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徒然日記~朝井まかて『グロリア・ソサエテ』

Kindleで『小説 野性時代』の4月号を購入。目当ては、朝井まかての『グロリア・ソサエテ』。大正時代という、日本の伝統と、西洋風の文化が混ざりあった時代の空気の香り(バターの匂いが少し入っているイメージ)が、行間から漂ってくるかのよう。民芸運動が題材らしいが、そのうち棟方志功も出てくるのだろうか?
続きが楽しみだ。
読むためにも、自分の原稿を。

2026年大ゴッホ展!

2026年大ゴッホ展!

2026年、大ゴッホ展が上野に来る!
大が冠せられているだけあって、今までにないスケールのものになりそうだ。
福島でやるとは聞いていたが、東京に来てくれるか!
現時点での情報で、楽しみなのはあの〈夜のカフェテラス〉に会えること。

ゴッホ作品の中でも大好きな一枚で、初めての20枚シナリオにも登場させている。(ギリギリまで、〈星月夜〉と迷った)

その本物に会える!
昔のリベンジができる。
絶対に会

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見てみたい~モネとルドン

見てみたい~モネとルドン

印象派の代表格で、移ろう光を追い続けたクロード・モネ。
幻想的で、時に不気味な空想の世界を描いたオディロン・ルドン。
この対象的な二人が、同じ1840年生まれ、ということを知っている人は、どのくらいいるだろうか?

ふと思い付いたことだが、この二人をメインに据えた展覧会を、どこかでやったら面白いのではないだろうか?
タイトルは、『モネとルドン~陽光の世界と夢の世界と』。
年代やテーマ、モチーフで近

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入谷朝顔まつり

入谷朝顔まつり

上の記事原稿を書いたときに、入谷の朝顔まつりを知ったので、行ってみた。
一鉢に4色の朝顔を植える形で売られていたのが、興味深い。(しかし、その一鉢が2500円って… … )
朝顔は、小学校の授業で育てて以来、そう間近に接する機会のないまま、今日まで来てしまった気がする。
だからこそ、こんなに大きく咲くものだったか、などと首を傾げながら通りを歩いた。

着いたのが昼過ぎだったので、花も少しくたびれて

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徒然日記~原田ひ香さん『ランチ酒』

最近、原田ひ香さんの『ランチ酒』シリーズを写経しているが、やはり彼女の短編には20枚シナリオの手法に通じるものがあるような気がする。
主人公・祥子の職業を「見守り屋」に設定し、職業も年齢も様々な人と出会い、数時間の間、間近に接し、彼らとの抱える問題や、これまでの時間の積み重ねを垣間見する。
それは時に主人公自身の抱える過去(妊娠したのをきっかけに結婚したものの、うまく行かず、最終的には娘を置いて離

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