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『知力を磨く』

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読書術、文章術、エッセイ、時間術、思考法などをまとめた連作長編記事。
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記事一覧

【‘‘知力と思慮’’】

【‘‘知力と思慮’’】

知力と思慮は相互的な役割があるものだと思います。
連作として不定期に投稿している『知力を磨く』と読書することの真髄を問いた『思慮する読書』からこの2本は特に私が書きたかったものであり、もう一度同じものを書けるかと言えば書けないと思います。
私にとって知力を磨く為の原動力になるもの、それはたくさんの本を読むことだと思っています。

そして、知力を磨く為に普通の読書では自分にとっての価値観を大きく変え

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【‘‘最強のメモ術’’/ツェステルカルテン】

【‘‘最強のメモ術’’/ツェステルカルテン】

ツェステルカルテンという最強のメモ術がある。
社会学者のルーマンによって開発された情報管理システムであり、ツェステルカルテンは、紙のカードや電子的なメモに小さな情報を保存して、見出しや番号、タグなどのメタデータを通じて相互にリンクさせる方法であります。
このメモのシステムは、研究や学習のためのメモ取りや個人の知識管理に広く使用されています。
ツェステルカルテンの良いところは、手書きのメモを関連づけ

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【‘‘情報の吸収力’’】

【‘‘情報の吸収力’’】

-情報の吸収力、吸着から抽出へ-

映画や音楽、動画コンテンツを情報源として去年は取り入れる形で読書量は自分なりに抑えていた年だと振り返ると思うことがありました。
映画や動画などで、情報網は十分に補えるものであるし、足らなければ他の媒体で補完すればいいものだと考えています。
物語性のある小説や文学、映画などは‘‘物語’’という大きな世界を自らが入り込む為には‘‘通読’’という行為はかかせませんし、

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【振り返る】
言葉で何を表現すべきか、表現の先に何を伝えなければいけないのか、考えていた。
何も考えることが出来ないし、映画や本の感想を書くどころか、見る、読むことに抵抗を感じて心身が拒絶しているというのが正確なのかもしれない。
得ることよりも、初めから得らない方がいいと感じた。

【思考のデッサンから遅考力まで】
思考することは表現したものを言語化するにあたり、熟考して洗練することでより深化する。
考え続けることにあたり速考よりも遅考を推奨する。
遅考によって重厚的な思考力や観察力、洞察力、状況判断能力などあらゆる能力を保持することが出来るものだと感じる。

【‘‘思考のデッサン‘‘】

【‘‘思考のデッサン‘‘】

思考する前に、思考の型をデッサンすることは大切なことなのではないかと考え始めるようになりました。
思考のデッサンとは何か?
思考のデッサンという言葉は、そもそも存在しない言葉であり私なりに考えた造語であります。
例えば、本を読むにしても、映画を見るにしても、音楽を聴くことにおいても、思考する以前に思考の型というものが違っているものだし、型にはまったものではないと、思考する場合、物事を思考する機能が

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【‘‘知力の歯車’’】

【‘‘知力の歯車’’】

-『知力を磨く』における知力の原点について-

情報や知識をどのように活かしていくべきかということは、これまでの課題であり、インプットしたものをアウトプットへと繋げる為にはアウトプットを越える為のインプット量を増やす必要があるということを考えることがありました。
ですが、インプット量を増やすといっても、インプットする媒体としては本や映画など、または仕事や会話などから得られる情報量をひたすら受容する

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【‘‘知力の体系化’’】

【‘‘知力の体系化’’】

-『知力を磨く』における読書術の概要-

Ⅰ.『知力を磨く』から体系的な読みの全貌

前作『知力を磨く』では、私なりの読書術や文章術、時間管理の方法までを幅広くまとめた連作の長編記事があり、今回の記事では前作に通じる姉妹編の記事として読書術に焦点を当てた新しい記事を書くことにしました。
読書術というものは、常に日頃から私の中では変化し続け、更新されていくものであり、読み方という一つのテーマから膨大

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【‘‘知力の先にあるもの’’】[終章]

【‘‘知力の先にあるもの’’】[終章]

ー『知力を磨く』から、あとがきに添えてー

全10回の長編連作記事を書き終え、私自身の現時点での書きたいことの思いを込めて書き切ることが出来て本当に良かったなと改めて感じます。

知力というものは、私がこれまでに触れてきたものを通して自分なりの考え方や価値を構築させたものだと言っても過言ではありません。

私がこちらの作品を書いてきたこと、あるいは書き終えてからの心境というのは大きな変化があったこ

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【‘‘知力を磨く’’】#10.

【‘‘知力を磨く’’】#10.

-知力を磨くことについて語る-

‘‘知力を磨くこと’’、これまで私がこちらの連作で書き記してきました、‘‘読書術’’、‘‘文章術’’、‘‘エッセイ’’、‘‘タイムマネジメント’’、そして総括的とも言えます、知力についての考え方=‘‘思考法’’は現時点での私なりのテーマとしてあったものをこうした形でまとめ記すことができ、大変良かったなと感じます。知力は、読書や文章作法、芸術鑑賞において、あらゆる場

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【‘‘知力を磨く’’】#9.

【‘‘知力を磨く’’】#9.

-知力を磨く時間術:[応用編]-

タイムマネジメントやライフハックについてのノウハウを学ぶ上で、私自身は大きな間違いとしてこれまで理解していました。
どういうことかと言えば、こうした技術を上手く使いこなすことが出来れば、時間を思いのままにコントロール出来るという認識そのものが根本的な誤りだったということです。
時間を短縮化出来る、ガジェットやツールが生まれ、技術や文明もより進化してきたはずなのに

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【‘‘知力を磨く’’】#8.

【‘‘知力を磨く’’】#8.

-知力を磨く時間術:[基本編]-

時間術について、まずは時間そのものの概念を知る必要があり、私たちは日々の生活の中で仕事や家事をこなしたりしながらも、時間に追われながら過ごしています。
どうしたら、上手く時短や効率化することが出来るのかといった悩みを踏まえて、もう少し充実した時間を過ごしたいこととか、時間を今よりも倍以上に増やすことが出来たらいいのになと考えていらっしゃる方々というのは、ほとんど

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【‘‘知力を磨く’’】#7.

【‘‘知力を磨く’’】#7.

-#3.ルーティンを作らない習慣-
[エッセイ]

習慣といいますと、早寝早起き、読書、瞑想、ランニング、筋トレなど様々なものがありますが、私はこうした習慣をルーティン化してはいないことを始めに断言しておきたいと思います。
ルーティンと言えば、決まった時間帯に毎日ある作業をしているというイメージがありますが、私は決められた時間帯にあれもして、これもするといった決まり事は何もありません。
気分的に読

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【‘‘知力を磨く’’】#6.

【‘‘知力を磨く’’】#6.

-#2.これからの‘‘読書の意義’’について考える-
[エッセイ]

読書をする目的とは、何かとか、なんで本を読むべきなのかということを今一度、考えることがありました。
本を読む理由は、人それぞれだと思いますし、情報収集として勉強の為だとか、物語の世界に浸って非日常を味わいたいなど、様々だと感じます。
私にとって、本を読む理由、目的とは何かと問われれば、色々と自問自答をしながらも、その答えは未だに

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