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制服を着て自転車通学をする。それがものすごく大人びた気分になった中学生。心機一転新たなス…
その夜、猛烈な寒気に襲われる。体温計のメモリを振りきるほどの高熱、歯ががちがちと音を立て…
長らく欠席していた私に全てのノートを取っていてくれた女の子がいた。それをきっかけに親しく…
学校生活で更に私を追いつめるもの。それはお弁当だった。常に「存在感の無い娘」というポジシ…
三学期になってすぐに行われた席替えで近くになったのはあの子の仲間の一人、千春。といっても…
強者の母でさえ受験生を2週間の帰省に付き合わせるのは暴挙だと分かるらしく、今年は帰省しな…
学年末に近づいたある日。帰宅すると待ち構えていたかのように私の顔を見て泣き出した母。あぁまた何か面倒くさいことが起きそうだと、声をかけずにすり抜けようとしたら呼び止められた。 「ごめんね、ごめんね」 と謝る。担任から電話がありいじめの事実を知らされたのだという。そして母らしい発言をした。 「卯月をいじめるような子が居るろくでもない学校に通う必要はありません。すぐに転校手続きを取りますって担任にも言ってやったわ。もう一年生も終わるし、明日から学校へ行かなくていいわ」 口
この頃は校内暴力が世間を賑わせていた時代。悪いヤツはとことん悪かった。ところが2年生のク…
中学2年生になってみるみる明るさを増していった私だが、家庭では相変わらず淡々とした日々を…
中学2年の2学期。先生から自信をつけられた私はどんどん積極性が増し、「クラス代表」「学年代…
女子高生となった私は新しい環境にすんなり溶け込んだ。文字通り教室に女子しかいないという状…
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる系ではなく、確実に仕留めるスナイパータイプの私だ。ここぞという…
その翌日、いきなり母の機嫌が直った。それどころか『一人暮らしオッケー』とまで言い出したの…
7歳の頃からひたすら願い続けた夢はとうとう現実のものとなり、私は一人暮らしを始めた。週末は必ず自宅に戻りなさい、短大2年間限定ですよ!という母の条件に従う。いや、従うフリをした。もう二度と家に戻る気なんてないのだから。 実家の利用路線の終点は新宿。電車に乗れない母が、新宿まではひとりでも行けるようになった。何しろ浪費家。買い物がしたい一心で、だ。けれどそこまで。乗り換えが出来ない。だから私はあえて新宿で乗り換えが必要な西武線沿いのマンションを選んだ。 最初は約束通り週末ご