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本のまわりの話

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#イベントレポ

マンガ『生理ちゃん』に共感する会・当日の声

マンガ『生理ちゃん』に共感する会・当日の声

マンガ『生理ちゃん』に共感する会を通して、さまざまな感想が飛び交いました。進行しながらメモを取ったので取りきれていないところはあるのですが、印象に残ったことを抜粋してご紹介したいと思います。

◇=生理の無い人(今回は男性参加者)からの声
◆=生理のある人(今回は女性参加者)からの声

・『生理ちゃん』マンガについて
軽さ、ゆるさがポイントになっている。
生理のつらさは当事者同士でも差があるから、

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取材を受けて、放送されてわかったこと

取材を受けて、放送されてわかったこと

先日の『生理ちゃん』の読書会の様子や、生理についてのインタビューの様子が本日放送されました。

初めて受けた取材で正直浮足立つところもあったのですが、放送を見て心をあらためました。この放送内容に不満は無いけれど、そして当たり前のことを書くけれど、これは記者さんが編集した記者さんの想いであって、その一部にわたしの考えや行動が載っているだけ。読書会のことを取り上げていただいてとてもうれしい。それはそれ

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『生理ちゃん』に共感する会・読書会イベントレポ・あっさり味01

『生理ちゃん』に共感する会・読書会イベントレポ・あっさり味01

先々月から準備して、やっとこの日を迎えることができました。
『生理ちゃん』に共感する会。

まずは、来て下さった参加者の方々にお礼をお伝えしたいです。男性3名・女性4名(この性別、というのも、生理のある人ない人という説明の仕方がいいかもねという話になりました)で割合もすばらしく、またこちらが用意したトピックに対しても自由に前向きに話していただけて、初めて主催したわたしにとっては本当にありがたいメン

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代官山蔦屋書店にて岸本佐知子さん『セミ』トーク会にまつわる寅さんとオシャレな女の話

代官山蔦屋書店にて岸本佐知子さん『セミ』トーク会にまつわる寅さんとオシャレな女の話

暑い夕方、まだ蝉は鳴いていなかった。自宅から最寄り駅までの車道を、車の通っていない雑草だらけの車道を、フーテンの寅さんみたいな恰好をした人が歩いていた。

昼に起きた地震の影響で東急東横線は遅延し、車内はぎゅうぎゅう詰めだった。読もうと思ったクレストブックスを右腕に抱え、読めるはずがなく、左側の女と闘っていた。彼女はファッショナブルで大きなかばんを肩にかけ、ときどき体の前に持ってきたりしていたが、

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「本の場所」での岸本佐知子さん朗読会

「本の場所」での岸本佐知子さん朗読会

珍しく予定を2つ入れた休日だった。刺激的で好きなものに囲まれたよい日だった。

その内の1つが岸本佐知子さんによる朗読会。
ルチア・ベルリン、リディア・デイヴィス、そしてご本人のエッセイの朗読。

翻訳家としての腕はもちろん言わずもがな、ご本人がとても面白い方なのだ。
ツイッターでのあの空気が人間の形をしていた。
キュートな強気っぷりとウィットたっぷりの口調がたまらない。プッとかブホウッとかヒィっ

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下北沢本屋B&B『マンゴー通り、ときどきさよなら』刊行記念イベント 金原瑞人×温又柔×くぼたのぞみ 「今の日本で光を放つ、移民文学の魅力」

下北沢本屋B&B『マンゴー通り、ときどきさよなら』刊行記念イベント 金原瑞人×温又柔×くぼたのぞみ 「今の日本で光を放つ、移民文学の魅力」

訳者のくぼたのぞみさんを迎え、温又柔さんと金原瑞人さんが壇上左右に…
超豪華メンバーが揃ったイベント。

こういう時、関東に引っ越してきてラッキーだったとしみじみする。
電車を1回乗り換えるだけでこんな最前線の人の生の話を聞けるなんて。

イベントではサンドラ・シスネロスのエピソードから、文学の中での「国」についてなど。

サンドラの『マンゴー通り・・・』は彼女の日記の延長だと言われ、
それに対し

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2015年8月のキルメン・ウリベ氏トーク会のこと。

2015年8月のキルメン・ウリベ氏トーク会のこと。

大好きな作家、スペイン、バスクのキルメン・ウリベ氏が来日。
(2015年8月) 
トーク会、下北沢の本屋B&Bにて。

秋に出た新作「ムシェ 小さな英雄の物語」
執筆にまつわる話、作家としての思い、バスク語についての話、彼の詩。

内気だったという彼の子供時代が推し量られるやわらかなスペイン語。
愛情たっぷりに暗唱した、彼の妻に贈ったとても美しい詩の朗読。

とても楽しく、あっという間に過ぎた時間

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