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社会科学系

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2024年11月の記事一覧

性の絆に対する反発と生殖権力

この議論は、男性中心の挿入型性交が女性に対する性的搾取、差別、物化を意味することを前提として行われます。女性はこのような性交から性の快感を得ることはできません。なぜなら、女性の膣は性器ではなく、出産道であり、生理の通路だからです。女性の性の快感は陰蒂から生まれ、陰蒂の刺激が性的行動であり、挿入型性交は生殖のための行為に過ぎません。

一、 性の絆の定義

「性の絆に対する反発」を語るためには、まず

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韓国のフェミニストサイト「Womad」からの「性愛コルセット」の定義

概要

性愛コルセットは、女性の社会進出や自由を妨害し抑圧する多くの社会的制約の一つです。このコルセットには、異性愛、同性愛、両性愛が含まれます。異性愛に関連するコルセットについては、「ロマンス」や「愛」の項目を参照してください。

論争

Womadの掲示板に「性愛もコルセットである」というタイトルの投稿がありました(下記の「関連文書」カテゴリを参照)。韓国男性(しばしば「ハンナムチョン」と侮辱

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「戦後体制」完全終焉の時が来た

「戦後体制」完全終焉の時が来た

世界の潮流が大きく変わっていこうとしている。まさに潮目の時である。米国大統領選挙で共和党のドナルド・トランプ氏が当選した。上院も下院も共和党が勝利する見通しだ。米国は間違いなく変わる。「米国を再び偉大な国にする」(トランプ氏の勝利宣言)と言う。その「偉大な国」とはいかなる国か。世界中が目を凝らして探っている。
そんなとき我が国の政治家は「井の中の蛙、大海を知らず」のごとく、やれ政治資金がどうの、や

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戦争の話をしています。

父と子供の声がする。

「そう、思わない限り理解できないわけ。

彼らはそれはそうだと思う。日本だってよく考えてみてさ、そうだよなと思うこともあるわけだよ。

で、そんな原爆を落として何十万人も人を殺した国に核の傘で守ってもらえなんて思ってるなんてね。お人好しもいいところだと…何かあったらあんな同盟なんかすぐ反故にするに決まってんじゃないかと思ってるのがロシア人。

なぜかというと、過去200年に

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「どうしたんだろう」五百旗頭真さんの憂い

「どうしたんだろう」五百旗頭真さんの憂い

※見出し画像は、五百旗頭薫編『父・五百旗頭真と遺稿「戦う自由主義者・猪木正道」』(五百旗頭家発行、非売品)の表紙より

今年3月6日にひょうご震災記念21世紀研究機構で執務中、大動脈瘤解離で倒れ、そのまま亡くなった碩学・五百旗頭真さんの最後の言葉は、「どうしたんだろう」だったという。このことを知った長男薫さんは、暗い気持ちに包まれた。「体の異変にとまどったこの言葉が、悪化する世界情勢へのとまどいを

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クールな正義と戦争

2013年12月27日 facebook投稿

安倍晋三首相が靖国神社に参拝しました。特定秘密保護法案への反対が予想以上に国民規模になったことに安倍首相は相当びびっていたのかもしれません。そうすると偏狭なナショナリズムに訴えるしか安心して年を越せないと思って参拝したのかもしれません。その程度の政治的パフォーマンスしかできないということは、首相の資質が浅薄で低レベルだということを証明にしたに過ぎない

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Artanejp
割引あり ¥198〜
反表現規制団体・「AFEE エンターテイメント表現の自由の会」で起きてる、深刻な「学級会的排斥運動」の横行に対して、強い懸念と怒りを表明します。

反表現規制団体・「AFEE エンターテイメント表現の自由の会」で起きてる、深刻な「学級会的排斥運動」の横行に対して、強い懸念と怒りを表明します。

 今回は、反表現規制運動内部で今起きてる、深刻な話に関して少し触れておきたいと思います。

※この文章は、全文読めるようにはしますが、お値段は付けておきます。
 どうか、年の瀬でもありますし、執筆継続のためにも「投げ銭購入」や「サポート」でのご支援をよろしくお願い申し上げます!!

AFEE エンターテイメント表現の自由の会 について。 まず、漫画などの表現規制に反対する動きの中で、政治家や議会に

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ダブスタを嫌悪した果てに、「シングル・スタンダード」の戦争が始まる

ダブスタを嫌悪した果てに、「シングル・スタンダード」の戦争が始まる

選挙直後から囁かれたとおり、米国は大統領・上院・下院をすべて共和党が押さえるトリプルレッドが決まった。2016年と異なり、トランプがハリスを総得票数で上回るのもほぼ確実で、実質4冠。非の打ちどころのない一方的な全面勝利である。

過疎地に住む人種偏見の強い白人といった、従来イメージされた「トランプ支持者」だけで、こうした結果が出せないことは明白だ。むしろ今回、共和党候補への白人の支持は微減しており

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Artanejp
割引あり ¥162〜

人は如何にして体制翼賛へとなるか:「かけはし」紙なる情報操作や感情動員の結節点の存在、そして、「殺すな!」という言葉の重要さ。 - 加藤直樹「ウクライナ侵略を考える」を読み解きながら(結2)

 この文章は、前半(”人は如何にして体制翼賛へとなるか:視野の歪み、認知の歪みは如何にして「左翼」にもたらされていったか - 加藤直樹「ウクライナ侵略を考える」を読み解きながら(結1)”)からの続きです。

連載は、こちらから:

※今回は、長くなったので、2分割しました。当面、両方とも全文無料で読めるようにはしますが、じきに一部についてご購入をお願いすることにします。

 全文を読まなくても後半

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Artanejp
割引あり ¥162〜

人は如何にして体制翼賛へとなるか:視野の歪み、認知の歪みは如何にして「左翼」にもたらされていったか - 加藤直樹「ウクライナ侵略を考える」を読み解きながら(結1)

さて、文章を半月ほど書くどころではないくらいに弱っていましたが、再開しましょう。

終盤三章(第八章〜終章)に関しては、既に出尽くしてる論点の焼き直し以上の物がないので、まずは結んでしまいましょう。 実はこの間、「人は如何にして体制翼賛へとなるか」シリーズに関して、非常に構成に迷っていました。

連載は、こちらから:

 というのも、私が批判してきた、加藤直樹くんの『ウクライナ進攻を考える 「大国

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『ウクライナ戦争は起こらなかった』

『ウクライナ戦争は起こらなかった』

フランスの現代思想家だったボードリヤールに、『湾岸戦争は起こらなかった』という有名な本がある。原著も訳書も1991年に出ているが、お得意のシミュラークル(いま風に言えばバーチャル・リアリティ)の概念を使って、同年に起きたばかりの戦争を論じたものだ。

ボードリヤールは当初、「戦争になるかもよ?」というブラフの応酬に留まって本当の戦争にはなるまいと予想して、外した。しかし、その後に生じたのも「本来こ

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あたしの口リコン研究が、人文社会科学誌で好評を受けました!!

あたしの口リコン研究が、人文社会科学誌で好評を受けました!!

こんにちは!みゅーなです!
表題にもあるように、あたしの研究が論壇誌であり人文・社会科学誌である『情況』において好意的な言及を受けました。
今回はその記事に対しての所感を滔々と述べていきます。

言及をしてくださったのは、哲学者の谷口一平(https://x.com/Taroupho)さんです。なかなか踏み込んだ内容の論考ですので、ロリコン諸氏は奮ってご購入いただいていると思いますが、未購入の方は

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