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−地球の裏の惣菜日記−

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2008年に地球の裏側、メキシコで開業した ”惣菜屋”の波乱万丈物語。 ビザ取得から開業、そして非日常的な人間模様を綴ろうと思います。 これを読むとちょっとだけ強くなれる気がする…
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#海外生活回顧録

第15話 どうやら通報されたらしい。

ナタリーは路地裏にテーブルを出すようになってから殆ど毎日来てくれるようになって、いつも同…

第14話目 無許可でテラス席を作ってみた

開店から1ヶ月経った路地裏の僕のお惣菜屋は暇だった。 その理由は開店したばかりでも、料理…

第13話 地球の裏で想いを叫ぶ

2008年 4月2日 自分の中でのオープン予定日である4月1日に僕はお店を開けることが出…

第12話 新たな1ページの幕開け 開業編〜

2008年 3月末 都市開発部のファティマとの約束通り移民局で労働ビザが発行されて直ぐに…

第11話 スタートラインに立つ為の切符を手に入れた

2008年 3月下旬 首都メキシコシティで泊まったホステルのドミトリーはちょっと気を抜く…

第10話 寛容な社会はチャンスを増やす気がする

門で見つけた大統領府からの封筒を手にして僕はアパートの部屋へと戻り丁寧に3つ折りにしてあ…

第9話 無くしたパズルのピースが見つかった

2008年2月 下旬  誰にも相談することなく日本を飛び出した僕が知らない土地で何かを始めようとする、それがどれだけ両親に心配をかけていたのかはその時の僕にはわかるはずもなかったけれど、きっと断腸の思いがあったはずだと、自分の子が思春期にさしかかってようやく気がつくこともある。こちらからは近況報告など一切しなかった僕の唐突な依頼に母は驚きと憤りを隠せなかったけれど、何も言わず僕の調理師免許と戸籍謄本を外務省に持っていき交付されたアポスティーユの貼られた書類を国際郵便で送付し

第8話 優しさの輪

2008年 2月19日 パコは「30日以内だよ。」と最後にもう一度忠告してくれた後、次の…

第7話 移民局からの通知

2020年の大晦日に7話になったので、今までみたいに1話、1話URLを貼るのが億劫になりま…

第6話 シルビアの優しさ

2008年 2月  オフィスの奥からシルビアが笑顔で出てきた。手元にあった一枚の紙に市の…

第5話 知らないことを知りならが進む

2008年 2月  「これ全部?」 「そう全ページ。お願い。ちゃんと表紙の部分もね。」 …

第4話 パコの提案

2008年 2月初旬 サンミゲルの移民局のインテリ局員パコから聞いた話が僕の頭の中で繰り…

第3話 無限ループ

2008年に地球の裏側メキシコのグァナファトにてお惣菜デリカ「デリカミツ」を創業して、2…

第2話 臭いものに蓋をすると、いつか誰かに開けられる

2008年に地球の裏側メキシコのグァナファトにてお惣菜デリカ「デリカミツ」を創業しました。2020年10月、12年半に渡って喜怒哀楽満載の思い出がつまった宝石箱を胸に代表を引退しました。このnoteではそんな日々を振り返り備忘録として、同じ失敗はしないように、またこれからの新しいストーリーの為に記していきます。 第2話 2008年1月 どうやら本当に細かい事は気にしないオーナーのおかげ?で物件の契約はトントン拍子に進み、晴れて僕は異国の地で自分のお店を開く場所を手に入れた