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2019年12月の記事一覧

こんなにもわかりやすく万人に喜ばれる菓子を、私は知らない。【六花亭製菓】

こんなにもわかりやすく万人に喜ばれる菓子を、私は知らない。【六花亭製菓】

視線を感じるほどの、美しい紙袋駐車場に車を入れ、駅前を歩く。すれ違う人々の視線がちらりと私の手元に降りてくる。白地に鮮やかな花々が描かれた大きめの紙袋は、思いの外昼下がりの雑踏で目立つようだ。

そりゃそうだ。ここは岡山。すれ違いざまに浴びるやや不躾な視線は、私に少しの優越感を味合わせてくれる。ふふふ、いいでしょう。

年末恒例。私はフリーランスになってから、お世話になった人たちに、ちょっとした挨

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だから、わたしは世界を走るの

だから、わたしは世界を走るの

今年は終盤の12月にかけて、人に知ってもらう機会を多々いただきました。ありがたい限りです。
せっかくなので、頂いた機会に便乗して結構重めのnoteを書いてみることにしました。目を通してもらえると幸いです。

1.そもそもどうして海外マラソンジャンキーになったのかそもそも根っからの文化部出身のわたしがなぜマラソンを始めたのかは、前回のnoteをお読みください。からだを張った写真と共に説明しています。

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皮膚と心を蝕む病気

皮膚と心を蝕む病気

大塚篤司さんという皮膚科専門医といっしょに、アトピーの本を作った。

ものごころついた頃から、ずっと、アトピー性皮膚炎に悩まされてきた。

自分の症状は、おもに両の手のひらだった。地割れのようにパックリ皮膚が割れる。薬を塗ると一定期間おさまる。しかし、またすぐ悪化する。

その円環の上を30年以上回ってきた。

最初は、こんな感じで始まる。ピリッと痛い。

乾燥した冬の時期になると、こうなる。

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私の家族はダイバーシティ

私の家族はダイバーシティ

人に私の家族構成について話をすると「大変そう」とよく言われる。そう、私の家族は理想とされる家族の縮図。ダイバーシティなのである。

家族を紹介します私の家族は4人。

私は51歳。12年前に大動脈解離になり、その後遺症で下半身麻痺になり、以来、車いすを使用しています。株式会社ミライロの社員として働いていて、一応、一家の大黒柱をやらしてもらってます。

長女は28歳。ちょっとおっちょこちょいだけど最

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みんな誰かの役に立っている。

みんな誰かの役に立っている。



「ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。」があたらしい表紙になった。たぶん来年あたまぐらいから流通する。杏さんと重松清さんにコメントをいただいた。

この帯コメントというのはけっこう大変な仕事だ。書籍を読むことと感想を短文で書くこと、本の売り上げに左右するうえに、ギャランティーの相場も決して高くない。

ぼくも今年は2冊の帯コメント依頼があった、何事も経験だし仕事の幅が広がるのはおも

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【レシピあり】わたしのバスク風チーズケーキ【完成】

【レシピあり】わたしのバスク風チーズケーキ【完成】

チーズケーキはお好きですか?
そうですか、お好きでしたか^^ 私も好きなんですよ。
ちなみに、それは「ベイクド」の方ですか?「レア」ですか?
あ、「スフレ」だったりします?

おお、ベイクドチーズケーキですか♪  実は私もベイクドが一番好きです。

というやりとりがしっくりくる方に、食べてもらいたい!
「わたしのバスク風チーズケーキ」が完成しました。

今年はテレビ番組でも取り上げられたり、コンビ

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「先入観は小さくなる、だから私たちは手を繋ぐ」ークィアカップル・Edo&Patインタビュー

「先入観は小さくなる、だから私たちは手を繋ぐ」ークィアカップル・Edo&Patインタビュー

異なる国で生まれ育ち、偶然東京で出会ったEdoさんとPatさん。
彼らは互いを受け止め合いながら、心に湧き立つ気持ちを素直に解き放っているようでした。その姿は相手を威圧するような類のものではなく、一緒にいるだけで気持ちが明るくなる、陽の光のようなポジティブなエネルギーを感じさせます。

二人の関係性はどんな経緯をたどって今の形になったのか。それぞれ異なるルーツを持つ者として、日本はどんな場所に見え

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今朝のあさイチの草彅剛さんの話。「仕事が僕をリセットしてくれる」って言葉、すごく大切なことだと思った。時間があるとむしろ友達と遅くまで飲みに行ったりしてゆるくなる。でも仕事があるから自動的に体調管理をしっかりする。それがむしろ身体のリセットになってるというのだ。自分も実践しよう。

呪いが解ける日

2019年12月6日。いつものように慌ただしく出勤の準備をしながら、その僥倖は突然に訪れた。



その日、NHKの「あさイチ」は作家・川上未映子の特集だった。彼女の著作「夏物語」を軸にトークが組まれていて、そのコーナーの一つとして「母に言われた忘れられない言葉」というテーマのメッセージ募集がなされていた。
番組中盤、いかにもNHKらしいほのぼのとしたいくつかのオカンエピソードがMCの博多華丸

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年に一度の漫才を終えて

年に一度の漫才を終えて

‪何回も言うけどおれの漫才は時事ネタじゃないからな。時事とはその時の事。

おれは誰かが旬のネタとして、"誰かのその時の事"をすこしさわって彼らのことは過去にあった懐かしいこととして過ぎ去っていく、忘れ去っていくことが許せなかった。時事ネタとかいう言葉が大嫌いで、誰かの日常を、そのときだけつまみ食いしてるようにみえるのさ。

沖縄ってのは居酒屋で基地の話をしない人も多いって聞いた。意見が違うから、

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釣りに行く息子の自立と不安

釣りに行く息子の自立と不安

毎週末、息子が釣りに行くようになりました。友達と行くこともありますが、一人で行くことの方が多いです。友達は習い事で忙しく、毎回付き合ってもくれないんです。

いま中学1年生の息子は釣りが好き過ぎて、釣りのことばかり考えています。Netflix、Amazon、Huluの釣り番組を片っ端から見て、最近はYoutubeで釣り番組を見ています。中古の釣具を売ってるタックリベリーにも通って、掘り出し物を探し

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ソムリエ一年生への祝辞 【裏】

ソムリエ試験合格おめでとうございます。皆さんは 激烈な試験を乗りきって今の場所に来ることができました。

コンピューターの導入や3次試験まである実施形式などその姿が変わっているソムリエ試験ですが、その試験が公正なものであることをあなたたちは疑っておられないと思います。僕が受けたときは40%はあった合格率が、2016年以降は25%前後の合格率になりました。この数字についてどんな感想をいだいている

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香港の旅。

香港の旅。



飲茶をたべに香港にきた。香港にきてわかったけど、飲茶は一人でたべるものじゃないので、飲茶を一人でたべるのはとてもハードルが高い。一人カラオケや一人焼き肉なんかよりもずっとハードルが高い。

飲茶がたべたいなぁとヤキモキしながら、フラッとはいった食堂でワンタン麺をたべた。ワンタンにはあまり期待をしていなかったのだけど、いままでにたべたワンタンでいちばん美味しかった。

あまりされてないけど日本で

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