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万病は腹に根ざす 〜腸活の古今を紐解く〜
「万病は腹に根ざす。これをもって病を診するには必ず腹を窮屈窺う」
これは江戸時代の東洋医学者・吉益東洞が残した代表的な言葉です。ざっくり解釈すると、「多くの病気は腹部、特に消化器に起因する」という意味です。
近年、腸内環境を整える「腸活」がブームになっていますが、実は古来よりお腹が健康の要として重視されていたことがわかりますよね。今回から数回にわたり、「腸」をテーマに記事をお届けします。ぜひお楽しみください!
なぜ「腸」が大切なのか?
早速ですが、みなさん植物を育てたことはありますか?
……僕はほぼありません。(いや、ないんかい!)
それはさておき、大きな木を育てることを想像してみてください。木が成長し立派な姿になったものの、ある日、葉っぱが腐ってしまいました。こういう場合、みなさんはどうしますか?
おそらく「薬を買ってきて葉っぱに与える」が一般的ですよね。僕もそうすると思います。でも、もしその葉っぱが再び傷んでしまったら?次は薬の量を増やす、あるいは種類を変える……なんとなく病院での治療と似ていると思いませんか?
薬は確かに症状を改善しますが、再発を防ぐ根本的な解決には至らないこともあります。では、木の「根っこ」や「土」に目を向けて栄養補給や環境を見直したらどうでしょうか。時間はかかるかもしれませんが、木全体が元気を取り戻すことが多いはずです。これを人間に置き換えると「体質改善」にあたります。
東洋医学と西洋医学の視点
ここまでを整理すると、以下のように考えられます:
• 病気の症状を薬で治す → 西洋医学
• 病気の根本原因を栄養や吸収の面から見直す → 東洋医学
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どちらが良い、悪いという話ではありません。どちらも大切です。ただし、薬には副作用のリスクがありますし、長期的な健康を考えると体質改善が必要になる場面も多いでしょう。木に例えると、栄養を吸い上げる「根っこ」が、人間でいう「腸」にあたります。
次回からのテーマ
少し長くなりましたが、ここからは「腸」にスポットを当て、学術的な視点と僕自身の体験を交えながら記事をお届けします。一部有料になりますが引き続き楽しんでいただけると嬉しいです!