#みんなの文藝春秋
わたしの本棚142夜~「人生を豊かにする歴史・時代小説教室」
とてもわかりやすい本で、面白かったです。3人の作家の先生(安部龍太郎氏、門井慶喜氏、畠中恵氏)のデビューまでの努力、目指す方向をオール読物編集長の川田氏がインタビュー形式で聞き書きされています。同時に、新人賞応募者向けの実践的アドバイスも書かれています。何より、歴史・時代小説の創作過程が現代小説とは全く違うというのがよくわかります。実際の歴史の出来事や人物をベースに書かれたものが歴史小説、舞台は
もっとみるわたしの本棚116夜~「知的ヒントの見つけ方」
立花隆氏が亡くなってから、追悼特集がテレビやネット、雑誌、本などのメデイアであり、近くの本屋さんや図書館も追悼コーナーが設けられています。そんなか、手に取った1冊です。文藝春秋の巻頭を飾った随筆(2014年8月号から2017年12月号)、特集記事と別のメデイアに頼まれて話をした記事をまとめた構成になっていました。
☆知的ヒントの見つけ方 立花隆著 文藝春秋 文春新書 920円+税
「知の巨
わたしの本棚103夜~「空白の天気図」
緻密な調べによる熱量のある本でした。読後、ずっしりと胸に迫るものがあって、読書の幸福感を味わえた本です。
2016年公開の片淵監督「この世界の片隅に」を30分長くした(シーンを増やした)2019年公開の「この世界のさらにいくつもの片隅に」のDVDを借りてみました。そこには、広島原爆のあと、9月17日の枕崎台風による被害も描かれていました。主人公すずさんの住む呉市の北条家も屋根が壊れ、家の浸水