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2020年12月の記事一覧
わたしの本棚80夜~「わすれられないおくりもの」
絵本も好きです。絵本は3回読む機会があるといいます。幼少時、両親に読んでもらい、子育て時に子どもに読み聞かせ、そして、大人になって好きな本を好きな時に読みます。この本と「百万回生きた猫」(佐野洋子著)は、奥が深く、胸にくるものがあり、何度も読みました。値段は1991年13刷の値段です。
☆「わすれられないおくりもの」スーザン・バーレイ作・絵 小川仁央訳 評論社 920円(税込み)
まわりの
わたしの本棚78夜~「ジョゼと虎と魚たち」
田辺聖子さんの作品で、一番感動したのは、「花衣ぬぐやまつわるーわが愛の杉田久女」(集英社文庫)です。俳句を初めてすぐのころに読んで、号泣しました。田辺聖子さんの小説の中では、この短編小説も好きです。今、タムラコータロー監督でアニメ化されて映画公開中です。2003年に犬童一心監督、(主演妻夫木聡、池脇千鶴)で実写化もされ、そちらの方は、劇場で観ました。映画を先に観て感動し、数年たってから小説(原作
もっとみるわたしの本棚69夜~「言語化力」
11歳のころ、父親の事業失敗で、世田谷の一軒家から板橋区のはずれの団地へと夜逃げをする・・・といった生い立ちが書かれて、まず、びっくり。通っていた暁星小学校で、友人たちにどう説明しようかと頭をめぐらせたことなどが書かれており、クリエイテイブな仕事をする人の創造力、想像力の原点、相手を楽しませること、不快に思わせないことなどの気遣いの原点をみた思いでした。わたしは頭の回転が速くなく、瞬時に思いつか
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