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わたしの本棚78夜~「ジョゼと虎と魚たち」

 田辺聖子さんの作品で、一番感動したのは、「花衣ぬぐやまつわるーわが愛の杉田久女」(集英社文庫)です。俳句を初めてすぐのころに読んで、号泣しました。田辺聖子さんの小説の中では、この短編小説も好きです。今、タムラコータロー監督でアニメ化されて映画公開中です。2003年に犬童一心監督、(主演妻夫木聡、池脇千鶴)で実写化もされ、そちらの方は、劇場で観ました。映画を先に観て感動し、数年たってから小説(原作)を買いましたが、この小説25ページあまりの短編で、映画化にあたり、ずいぶんと物語を膨らませいたことに気づきます。短いけれど、小説は小説なりに余韻大きく(どうしても映画のストーリーかぶさってしまいましたが)、「アタイたちは死んだんや」という幸福と死が同義語となる展開、奥が深いです。2008年29版の値段です。山田詠美さんの解説です。

☆ジョゼと虎と魚たち 田辺聖子著 角川文庫 476円+税

 足が悪いジョゼ(山村クミ子)は、車椅子生活です。高齢の祖母と同居しており、ほとんど外出したことがないです。本が好きで、市の巡回図書館で借りて、サガンの小説を好んで読んでいます。ひょんなことから、大学を出たばかりの恒夫と出会い、同棲することに。高飛車な物言いのジョゼは、彼と一緒に外の世界へと・・・。

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