見出し画像

呼吸: 日本人の潜在能力を変える方法

🫁 呼吸への意識と日本人の特徴

多くの日本人は呼吸が浅くなりがちです。これは日本語の発音や舌の位置が関係していると言われています。しかし、言語学習は呼吸法を改善するのにも役立ちます。それ以外にも体の機能を学ぶことで、自身の呼吸を改善していくことができます。今回は呼吸をどのように改善したら良いのか、解剖学的また生理学的視点を踏まえてお話ししていきます。

🕰️ 呼吸は年中無休フル稼働!

呼吸は24時間365日常に行っているものです。呼吸で大切になってくる筋肉が呼吸筋です。この筋肉を意識している人が少ないですが、意識的に制御できるようになることで自律神経の安定化が図れます。自律神経は意識してコントロールできる神経ではありません。したがって呼吸筋を鍛えることによって自律神経が自然と整うのです。特に呼吸で大きく関わる横隔膜は安静時呼吸の70から80%を担う重要な呼吸筋です。これを意識的に使うことで、基礎体力の向上と疲労の蓄積を予防すること、また体力向上が期待できます。

🧘呼吸を鍛えれば精神も鍛えられる!

呼吸を鍛えることによって、身体面の機能のアップだけでなく、精神面のコントロールができます。これは意識して制御できない自律神経を呼吸によってコントロールすることで制御できるようになるのです。自律神経は交感神経と副交感神経からなり立っています。戦っている状態とリラックスしている状態が、常にバランスをとって私たちの精神をコントロールしているのです。この状態を常にバランスが良い状態に保ち、副交感神経が優位な状態に持ってくることができれば、怒りやネガティブな感情よりもより心地よいハッピーな感情の方が優位になり、日々の生活をイライラせず、人生を楽しく過ごすことができます。したがって、呼吸は身体の機能だけでなく、精神の機能にも非常に大きな影響を与えるのです。

📐 正しい呼吸の肋骨の角度とは?

呼吸を鍛えるには、肋骨の角度が特に重要になってきます。正しい角度は鳩尾みぞおちと肋骨下角の角度が100度を超えず、70度から90度が理想的です。多くの人が肋骨が開いていると言う場合は、この角度が100度を超えている場合がほとんどです。肋骨には正しい角度があります。しかし多くの人がこれを意識していない現実があります。また、この肋骨の角度が整ってくることによって、骨盤のASISと呼ばれる骨盤の出っ張った場所との位置が平行になるのが1番呼吸が安定する位置になります。この位置に体を持ってくることができれば、自然と呼吸が穏やかになり、精神も安定してきます。

🫁肋骨の角度を改善する方法

呼吸の改善には背中や肩甲骨の可動域が重要になってきます。肩甲骨の可動域がないと呼吸筋が鍛えられず、脇の下の筋肉の可動域も低下します。それによって肋骨と接続している筋肉の可動域が変化してくるのです。肩甲骨の可動域を上げるには、ヨガブロックやヨガホイールといったものを使うのが非常に効果的です。また、伸縮性のあるゴムバンドなどを使うことによって、より効率的に肩甲骨や背中の可動域を上げていくことができます。呼吸に関連した筋肉全てが体の機能を補っていて、それぞれ1つずつを分解していくと、呼吸という概念につながっていきます。

🧘‍♀️ 次回は…正しい呼吸を行うためには

正しい呼吸ができるようになるための1番わかりやすい方法として後屈動作が挙げられます。なぜ後屈動作が呼吸に影響を与えてあなたの呼吸を正しい呼吸に導くのでしょうか。次回はその仕組みについて科学的根拠も含めてお話ししていきます。次回もお楽しみに。

🗣️音声配信

いいなと思ったら応援しよう!