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水の刻

出処など分からぬほどに
青いプールが光を放つ
白く強く時に水色
空の色か水底の色か
透明という言葉をつぶやき
揺れない水面を夢見る
脱力の美学は果てしなく
魅惑の水分は全てを許してくれる

濡れた髪が乾ききらないままの
午後の授業の風のそよぎ
記憶の遠くなる雑音の階調
人は
心地よさを集める旅に出る
とある午後の
ひとときなどに
すっと
愛しき人の
耳に触れるように
そっと



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吾音萌音
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