恋
語れば語るほど
薄く溶けゆく水面の泡
色を持たず
空気に淡く
時に地層深く堕ち
熱い核心の先端で暖を取り
浮き上がり海に泳ぎ
清流を逆行しては
空を仰ぐ
心騒ぐ鮮やかな藻の緑
花弁が水泡を押し開けば
花藻咲く
中指の爪先が水面を押し上げ
空を掻く頃
白み始めた一日が
我らを照らす
全身の力を抜き
時という名の小舟の上
行き着く先で
天体の影を眺める
闇の破裂の延長に
身を委ねれば
小さな地球の
蒼い溜息を聞く
星という星の流れる川にて
一雫を今
菱花鏡に映している
*🎺✨🎺*
あたたかなご支援をありがとうございます❤ みなさんのお心に寄り添えるような詩を形にしてゆきたいと思っています。