古い町並みの歴史地区へ、美味しいご飯を食べに行こう
INDONESIA
Semarang
古い町並みの歴史地区へ、美味しいご飯を食べに行こう
この数か月というものの、週末はほとんどここSemarangにいなかったことになる、と、書けばいささか大げさになる
しかしそれは肉体的というよりかはむしろ、精神的な実感がそう思わせるもので、わたしの心は、絶えず移動を繰り返していたような気がする
Jepara、Ungaran、Salatiga、Solo、Dieng Plateau・・・
それらの土地は、ここジャワ島の中部ジャワ州の州都である
Semarangからはいずれも南に下った土地だ
そしてそこだけに留まらず、ここインドネシアの首都Jakartaの人工島”PIK”と、つい先週末も中央ジャカルタに二泊してきて、今この文章はSemarangの冷房を効かせた静かな室内で書いている
LAP TOPの、この〈note〉の隣のウィンドゥにはGoogle Mapが映し出され、その画面の中央にはここ”Semarang”——
画面をスクロールさせ、ここジャワ島の北東部エリアを拡大していくと、東の果て、マドゥラ島にほど近い、巨大な港湾都市の全貌が見えてくる
その都市の名は、Surabaya——
首都Jakartaに次ぐインドネシア第二の都市で、抱えている人口はおよそ300万人
ジャカルタに迫る高層ビル群に加えて、オランダ統治下の名残を残す古い町並み、それに明の時代から流入してきた華僑が作り上げた中華街、それにアラブ人が作り上げたアラブ街が渾然一体となった、独特で不思議な輝きを放つ湾岸沿いの大都市だ
また、第二次世界大戦での激戦地としても知られ、多くの他民族が血を流して形成された暗い歴史を抱え込んでしまった街でもある
わたしはマウスをスクロールさせて呟く
Surabaya、か——
この巨大な都市にも、このわたしを待っている「何か」があるに違いない
いや、もちろん何も待っていないのだが、これまで行ったことのない土地へ赴くときには常にそうした希いを込めて荷造りをすることが多い
ここSemarangからは、高速道路を使っておよそ360km、時間にしては6時間というところか
空路は使えないだろう
Surabayaの空港は郊外に位置していてかなり便が悪そうだ
スリや置き引きの巣窟といわれる鉄道の利用は、事実上会社からは禁止されている
車で行くのであれば、途中にある奇妙な名前の田舎町
NgawiやMojokertoで一泊してもいい
では始めようか
”南部攻略”を終えて次は——
”北東部攻略”だ
”北東部攻略”は、しかし、あっさりと延期を余儀なくされた
東京本社から、会社の会長がやって来られたのだ
齢75
今春に会長の奥様である専務が急逝され、社内での人事を含めた体制が大きく変わった
これまでわたしと共に二人で駐在していた日本人CEOが、日本国内の業務も兼任して管轄することになり、ここSemarangには日本人はわたし一人で業務を行うことが増えたのだ
会長はもちろんすでに業務の第一線からは退かれており、どちらかというと財務全般を管理監督しているので、わたしとは管轄が根本的に異なり、業務に関しては、もちろん有益なアドヴァイスは頂戴しているが、信頼してくれているのか、ほとんど何も言及されることはなかった
時折、海外に一切出たことがなく、また海外に興味を欠片も抱いていないひとたちから、わたしは、わたし自身について過大で過剰な評価を受けることが多い
なんてすごいひとなんだ!!
と
もちろんそんなことはなく、わたしの海外での駐在歴のほとんど100%は、この会長のように先人たちが切り開き、そのうえレールを敷いてくれたその上で業務に就いているに過ぎない
だからそれは、もうすでにほとんど完成された環境下であり、いわば温室の中でぬくぬくと、また伸び伸びと働かせてもらっているに過ぎないのだ
そこに理解がないひとと初めて会って、例えば食事をする際などは、マイナス地点から話を始めなければならないので小さな溜息をつかざるを得ない
そしてその食事の相手が女性であるのであれば、こちらとしても誤解なきよう、懇切丁寧に説明するのだが、残念ながら大抵は相手が仕事絡みの男性であることが多い・・・
だから、もう、どうでもいいといえばどうでもいいのだが・・・(遠い目)
以前、会長に連れていってもらったレストランでわたしはこう尋ねたことがある
——”会長が初めて来られた30年前・・・当時の一般オペレーターの給与とはどの程度のものだったのでしょうか”
会長は即座にいった
——”週払いの現金100%で、約1,000rp”
すさまじい金額だ
もちろん今とは時代が違うとはいえ、現行レートでは10円にも満たないのだ
会長は続けた
——”当時、ここSemarangはまだジャングルでねぇ・・・現地人は腰に日本刀のような刃物をぶらさげていてサ・・・”
そして会長は極めて”食”にうるさく、以前は都内でフレンチや和食レストランのオーナーでもあった経緯があり、今でも会食の際はわたしには敷居の高い高級レストラン(主に中華)によく連れていってくださる
その会長の30年前・・・Semarang
——”当時はいったい何を召し上がっていたのでしょうか”
会長は苦笑交じりにこういった
——”もちろんWARNのNasi Gorengさ・・・
マクドナルドが出店したときには・・・あんなものは子供のおやつ程度に考えていたが・・・初めて食べたときのあの美味しさったら・・・”
そして会長がここSemarangに来られた際は、会長自らが包丁を握って作られた和食の〈お弁当〉を、なんとわたしの分までこさえて振舞ってくださるのだ
天丼/カレーうどん/ひつまぶし/海苔弁/から揚げ・・・
その会長は、奥様ー専務が他界されてから頻繁にここ
Semarangにやってくるようになった
それはもちろん世間的にいう隠居生活と同義で、高台にある高級住宅街に広大な敷地の古家を求め、身の回りの世話をしてもらう常駐の家政婦を数名雇い入れ、ほとんど毎週末はその会長宅へ招かれ、手料理を振舞ってくださることが多い
鰹のたたき/サーモンの刺身/サイコロステーキ/
白身魚の姿焼き、サンバルソース和え/ジャーマン・ポテト/
焼き牡蠣入りの卵焼き/ペペロンチーノ
そして、お供のお酒は、会長が成田の免税店で買い求められた
年代物のウィスキーと芳醇な香りの赤白ワイン
会長がSemarangに来られると、要するに美味しい料理にありつけるということにはなる
美味しい料理にはありつけるが、わたしの立場としてはもちろん小さな心配事はある
元々会長はヘヴィー・スモーカーで、しかも電子煙草をよしとせず、紙巻きを愛飲されるが、専務が鬼籍に入ったあとはその本数が、もう半端ではないのだ
昼食は、会長室でご一緒させて頂くが、ノックをして中に入るとその空間はもう、白い猛毒の霧がかかった状態で、ときに目を開けていられないくらいにすさまじいのだ
本人はもちろん禁煙する気配さえなく、一度お尋ねした際ははっきりと
”今さら止めて、どうする?”
だった
齢75、美食家、ウィスキーとワイン
重度のチェーン・スモーキング・・・
世間一般では、後期高齢者
もしもここSemarangで、会長の健康、および例えば階段から足を滑らせて転んだだけでも、それは大きな怪我につながるのは間違いない
それがもし、土日の休みのときに発生したら・・・
その可能性も十分にあるのだ
その際にわたしがここSemarangを離れて、この数か月のようにどこかに旅に出ていたりしたら・・・
事後・・・
そのときわたしは・・・
例えば・・・
”ディエン高原で黄昏ていました”
とか
”ジャカルタで男色と両性具有の友人たちと、性の多様性について語り合っていました”
では済まされない事態になるのは間違いないのだ・・・
だから会長がSemarangに滞在中の週末は大人しくしておく必要がある
ほとんど毎週金曜日の夜は、自室で荷造りをして翌土曜日の朝に旅立つことが多いが
この状況下だ、仕方ない
だから
一旦、荷造りは中止して、美味しいご飯を食べにいこう!!
そして前置きがずいぶん長くなってしまったが、ここからが本編の始まり
9月だけで正確に三回、この〈SPIEGEL〉に来て食事をとったことになる
二回は土曜日のランチに一人で来て、一回は日本人CEOと二人で主に新作メニューを食べに来たのだ
あらゆる意味で本当に好きで良く通うお店で、いつかまとめて作品としてご紹介できればと思っていたが、写真もだいぶ溜まってきたのでここで一挙にご紹介
〈前菜〉
ここインドネシアのシーザー・サラダには、まるで規則で決まっているかのように必ず、どこで食べても、100%鳥の胸肉の炭火焼が入る
(本来そういうものなのだろうか)
運ばれてきたこのサラダをフォークで豪快にかき混ぜて、炙ったパルメザンチーズと粗削りのパルメザンチーズを隅々にまで行き渡らせて食べると本当に美味しい・・・
画像はアップで撮ったので伝わりにくいが、実はかなりヴォリュームもあり
生のビンタン・ビールと一緒に食べるとこれだけでお腹いっぱいになってしまうこともしばしば
〈SPIEGEL〉に来たら高確率で頼む一皿
実はわたしは牛乳を初め、乳製品が食べられないという終身刑に服役していて、リコッタ・チーズは特に・・・
このサラダは日本人CEOが注文した一皿で、わたしはチーズがかかっていない小さな葉っぱ(笑)を少し齧っただけ
それとミニトマトを一個
CEO曰く、かなり美味しいらしいが詳細は不明
ランチであれディナーであれ、店内を見渡すとスターターとしてほとんどの席で注文されている超がつくほどの人気のポテトフライ
もちろんじゃが芋のカットから店内で行い、いつでも揚げたてでカリカリ
刻んだベーコンと少量の刻みトリュフが、塩味に奥行きと深みを与えてくれる、なによりビンタン・ビールに合う一皿
料理とお酒を注文した後に、ほとんど自動的に運ばれてくるのがこの自家製のパン
いわゆる外側はカリカリで中はフワフワ・・・
以前、〈六か国語を操る華僑のゲイ〉の友人ジャンと来た際、かれはこのバターを絶賛
しかしわたしはバターも食べることができないので、どのような味なのかは不明
かれにバターは苦手なんだよね、と伝えると
こんなに美味しいバターでもダメなのですか?人生、損していますよ?
と突っ込まれ・・・
何故なら乳製品はほとんど100%お腹を壊し、それがなぜか海外になると300%まで高まることになる・・・
いわゆる季節限定品で、9月は大々的にフェアを行っていたようにも思える
もちろんインドネシア産の生牡蠣で、特徴はかなり小ぶり
味に関しては、特別なことはなく、まぁふつーの美味しい生牡蠣だ
仕事や旅行で東京に行く際は品川の〈GRAND CENTRAL OYSTER BAR〉に好んで行くことがあり、個人的にはその店の赤いギンガムチェックのテーブルクロスの上で白ワインと一緒に、国産や海外の牡蠣を食べるのが東京での楽しみのひとつ
そして以前、ヴェトナムのホーチミンに赴任していた際は、同僚が現地の生牡蠣にあたってしまい、最終的には救急車で病院に運び込まれ点滴まで打たれる始末に・・・
東南アジアの生牡蠣は、やっぱりちょっぴり危ない?
ここでちょっと箸休めの休憩
お店の給仕係の女性スタッフたち
全員、敬虔なイスラム教徒で、本来は教義に沿って髪をすっぽり隠すジルバブの着用が義務づけられているはずだが、この彼女たちのように最近は柔軟に対応できる若い世代が台頭してきている
これを撮影したのはおそらく半年くらい前で、当時はランチのピークタイムが過ぎて店内がやや落ち着いたときにこの三人娘を揃って撮影
この三人娘はいつでも温かくわたしを迎え入れてくれ、決して過剰ではないサーヴィスを笑顔で提供してくれる
それは例えばグラスワインを頼んだ際、特に中央の花をもった
通称”丸顔ちゃん”(実際、日本語でそう呼んでいる)はいつもグラスになみなみとたっぷり注いでくれ、もしも途中でボトルが空になってしまったら、別の銘柄のワインの栓を開けて、別のグラスに気前よく注いでくれる
ここイスラム教徒の国ではグラスワイン一杯でも最低1,000円はするので本当に大助かり
”丸顔ちゃん”の左右の女性スタッフも、ある晩、お店のキッチンで開発中の
”試作品”を勧めてくれ、出てきた、岩塩だけで食べる玉ねぎのオーヴン焼きの美味しさに驚嘆したことがある
しかもその一皿は勘定には記されていなかった・・・
インドネシアのこうしたレストランにはチップを支払う制度があるが、この三人娘に対してはわたしもいつも気前よく払うことにしている
といってももちろん少額なのだが、他の店で払う際の倍額は意識している
(三人娘限定)
彼女たちも喜び、わたしも喜び、わたしは頻繁にこの店に来るので、店も喜んでくれている(はず)
”WIN-WIN”という流行語のような言葉は、何よりこの軽く、そして気持ちが悪い語感が本当に嫌いなので会話で使ったことはないが、本質的にはそういう意味なのだろう
ちなみにこの一枚は彼女たちにWAで送信し、最終的に一時期はお店の公式HPにも採用してくれた思い出深い一枚でもある
〈主菜〉
宮崎駿が生み出した最高傑作のひとつが「ルパン三世 カリオストロの城」であることにはおそらく全世界が認めるはずだ
その劇中でルパンと次元がカリオストロ公国の地元の食堂で競い合うように食べる・・・あれはナポリタン?ミートソース?あれ?
とにかくこのNANA'S MEAT BALLを初めて頼んだときに思い浮かべたのが、そのカリオストロのパスタなのだ
画像ではヴォリュームが伝わりづらいが、実は巨大なミートボールが四つも入っている、「ラグビー部の高校生向け」の一皿
トマトソースは濃厚で、ミートボールをフォークで一刀両断して食べ、付け合わせのパンも同様にソースにつけて食べると・・・
気分はもうルパン三世で、峰不二子はいったいこの世界のどこにいるのかが急に気になりはじめる
<Ryeさんのメインページ>
さぁ、みんなでLet's Go!
そして
それを昇華させたのが
こちらの方がやはり「カリオストロ仕様」なのか
よくわからないお洒落なパスタと迷うこらいなら、もう迷わずこの普遍的な一皿を推したい!!
そして、ナナさんって・・・いったい誰のことなのだろうか・・・?
(いつかファンのひとりとしてご挨拶くらいはしたい)
インドネシアに赴任してきて、本当に感謝しているのが新鮮な魚介類をお腹いっぱいに食べることができることだ
ここは島嶼国家で日本と同様に海に囲まれているが、ジャワ海の新鮮な海産物を新鮮なまま食べることができる
この海老の食べ方は、まず左手で殻の空いているスペースを指で掴み、次にフォークを持った右手で身と殻を引き剝がしていくと、独特のぺリぺリぺリ・・・という手ごたえがあって心地いい
そして全てを引きはがすと、左手で頭上高く持ち上げ・・・
ジブリ続きで恐縮だが、「天空の城ラピュタ」の女海賊ドーラの食事のシーンのように摘まみ上げた海老の身を豪快にひとくちで口に詰め込んでむしゃむしゃと・・・
もちろん、ここ〈SPIEGEL〉に来るときは基本的にひとりなので、どれだけ下品な食べ方をしても関係ない(はずだ)
でも・・・
わたしは・・・
たまには素敵な女性を伴ってふたりで来てみたい・・・(遠い目)
そしてこれも、もちろん最終形態は
本当に気分次第で選べるこの気軽さ
ちなみに海老は東南アジアではお馴染みの”Tiger prawn”
〈WINE〉
つい先日、いつものように〈note〉を開き、親愛なるフォロワーさんのある記事を拝読して、すさまじい衝撃を受けた
それは、震撼したといっても良いほど、このわたしにとっては衝撃的で、そのひと、”ワインエキスパート”の称号をもつShokoさんが長野の塩尻に、名産の「五一ワイン」を買いに求め、その際の滞在記を実に軽やかな筆致で、実に興味深く、何より面白く綴った三部作形式の作品だった
<Shokoさんのメインページ>
さぁ、みんなでLet's GO!
※Shokoさんご本人より快く許可を頂戴し、掲載
〈連作:1〉
〈連作:2〉
〈連作:3〉
この三部作は彼女が長野に足を運んで、実際にワイナリーを見て、郊外のオーベルジュで地元産の料理とそれに合わせられた”長野ワイン”を味わい、帰宅後にオンラインで改めて選び抜いた数本を購入され、それを一週間程度寝かせた後、最後にはご自身の手作り料理に合わせるまでの一部始終なのだが、その、特にワインの味の品評と、深い長野ワインへの愛情を、専門的な知識と言葉を使いながらも、わたしのような素人にもわかり易く伝えてくれる極めて秀逸なエッセイだった
そして手作りのラム肉団子のクミンの煮込みと、”桔梗ヶ原メルロー”を合わせて評された際は、以下のように、まず自分が数歩下がった位置から客観的に回想するかのような、極めて冷静な書き方でもあった
”ブラックベリーのような黒い果実の香り”
”土っぽいアーシーな香り”
”樽由来のバニラの香りや、ハーブのような青っぽい香りもある”
この文章を読んだときに、わたしは思わずこう呟いた
"こういう一節を書いてみたい"
それは単に、彼女の技術の表層を指先でなぞるように模倣をしたいというわけではなく、おそらく彼女のこの一節は、ただの文才だけではない、もっと奥深い、ワインに対する愛情から発せられたに違いないと、わたしには感じられたからだ
加えてそこには過剰な装飾も一切なく、単語だけを切り取ってもとてもシンプルでそこに凝らした技巧や意外性はない
しかし当たり前の単語を当たり前のように並べただけで、この、静かに、そして控えめに立ち上ってくるかのような、この、確かな品格・・・
前後の構成と合わせて読んでも、ただ淡々と語られるワインと料理の品評
しかし、この行間に漂ってくるかのようなこの”桔梗ヶ原メルロー”の香りはいったい・・・
この記述は三部作の最終稿からの引用で、第一作から通読してきた時間的な経緯と共有、また、味覚の好みが似通っていると思えることも
もちろんそのような好意的かつ意識的な効果を生むのだろうが
わたしにはこれまで飲んだこともない
”桔梗ヶ原メルロー”の芳醇な香りを嗅いだような気がした
そうなのか・・・
そういうことなのか・・・
これが、”大人のエッセイ”なのか・・・
ひとつの自分の専門分野に対して・・・ここまで作品の質を高めることができる書き方や、表現の仕方が存在するのか・・・
そして、三週間ほど前にCEOとふたりで空けたこのオーストラリア・ワインをわたしが何とか記憶を手繰り寄せて品評させて頂くのであれば・・・
それは・・・
”おっ、美味しいワインでございましたよ”
(号泣)
くそー
この”19 Crimes”という名のオーストラリア・ワイン
もちろんこのワインの味が悪いわけではない
わたしはただ当たり前のように飲んだだけで、何もメモを残していない・・・
ただ・・・ただ・・・飲んだだけ・・・
とりあえず次回の帰国時に、Shokoさんの”桔梗ヶ原メルロー”を数本オンラインで購入して・・・
いや、その前に今週末に再び〈SPIEGEL〉へ赴き、改めて”19 Crimes”をボトルで・・・
わたしも・・・もう一度・・・
このままでは・・・
終われない
〈その他〉
上記のワインに纏わるエピソードでエネルギーを使ったので
ここからはもうさらっといきましょう・・・
FIN
<短いあとがき>
今回は、直近で掲載した〈ジャカルタ七部作〉を書いた後だったので
軽いテンポのフードエッセイを軽い気持ちで仕上げるつもりが・・・
すでにいつも通りの約10,000字を越えるはめに・・・
そして書きあがったものは、写真でごまかした感はあるが、改めて真剣にフードエッセイの世界へと踏み出す決然とした内容になってしまった
特にワインは、ひとのためのエッセイではなく、あくまで自分のために飲んでそれを表現してみたい
問題なのはここインドネシアではボトルワインの最低市販価格が約3,000円なので、いつでも気軽に買えるというわけではないが、その少ない機会に、じっくり味わってみて何か書いてみようか
そしてわたしたちが普段当たり前に接する〈食〉の世界は、本当に底が見えない
フードエッセイは分母にすさまじい数のひとびとがいるので敷居は高いが、ジャンルのひとつとしてこれからも・・・果敢に・・・挑戦を
(遠い目)
そしてそうした、いわゆる〈食の体験〉には、愛すべき麗しの女性パートナーとタッグを組んで・・・
ここKOTA LAMA歴史地区の〈SPIEGEL〉にはやはり、素敵な日本人女性の手を引きながら・・・いつか・・・わたしも・・・
<フードエッセイを書かれる皆様へお知らせ>
わたしの、大分・臼杵市に暮らす妹夫妻(+可愛い姪っ子二人)から連絡があり、臼杵市主催のフードエッセイコンテストが開催されています
テーマは上記の通りでネットからの応募可、在住エリアも問われないので気になる方はぜひご応募されてはいかがでしょうか
入賞者への特典も素晴らしく、日頃<note>で培ったフードエッセイの実力をここぞとばかりに試される良い機会かも知れません
条件:写真なし/600字限定/締め切り:2024年1月12日(金)
尚、書式も上記URLからDL可能です
わたしも参加しますので、このコンテストの入賞者全てはわたしと、親愛なるフォロワーの皆さんで独占だー!!
※上記URLだけでもシェアして頂いて構いません
おしまい
NEXT
2023年10月15日(日) 日本時間 AM 7:00
”リスティアナへの依頼”
ある朝、わたしは通常よりもかなり早く出社し、あるインドネシア人の女性SPVの元へと足を運び、無人の職場で、彼女にある取引を持ち掛け・・・