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「人生」をどう読むか? 言葉の捉え方から今日をどう過ごすかを考える

「人生という言葉はいろんな捉え方があるなぁ」

ふとそんなことを考えました。というのも、昨日の記事で「人」の「為」と書いて「偽る(いつわる)」と読むということを書きました。

日本語の漢字には英語のような音の識別だけではなく、文字に意味が宿っているところが意味深いところであり、面白いですね。分解すれば、いろんな解釈ができたりします。

そこで、「人生」という言葉の意味について見てみたいと思います。

「人生」をどう読むか

人生という言葉、辞書で調べるとこんな意味が記されています。

【人生/人世】
  人がこの世で生きていくこと。また、その生活。
  人の、この世に生きている間。人の一生。生涯。

なるほど、誰もが知っている意味合いですね。「人世」と書くこともあるようですね。この人生を「人」と「生」に分解すると、色んな意味の広がりを想像できます。

「人」として「生まれる」

「人」として「生きる」

「人」と「生きる」

「人」のために「生きる」

「人」を「生かす」

「人」に「生かされる」

ざっと考えただけで6つの意味が考えられます。そして、これらはこの上から下の順番で進んで行くのではないかなと思います。生命として「生まれ」、個人として「生き」、社会の中で人と「生き」、誰かのために「生き」、年長者になり人を「生かし」、最後は人に「生かされる」。

今、自分が「人生」のどのフェーズにいるのかを考えると、人生という言葉の捉え方が変わるのではないかと思います。

「人生」を考えるヒント

人生という言葉の意味を考える時、偉人たちのお知恵を拝借しながら、さらに理解を広げていきたいと思います。ここで3人の偉人の言葉に触れてみます。

『自分も生き、他人をも生かすようにする。』
ロシア作家 ドストエフスキー

自分だけで完結するのではなく、周りの人にプラスの影響を与えて、周りをもイキイキとさせていく。それこそが人生であると読み取れます。人は一人で生きているわけではないことを改めて教えてくれます。

『人生は芝居のごとし、上手な役者が乞食になることもあれば、大根役者が殿様になることもある。とかく、あまり人生を重く見ず、捨て身になって何事も一心になすべし。』
福沢諭吉

人生にはいろんな局面があることを役者の芝居をたとえに上手に表現されています。人生は思い通りにいかないものです。その人の素養とは相いれない境遇に置かれることもあります。この言葉は、思い通りに行かないような自分ではコントロールできない領域に思い悩むのではなく、目の前のことに集中せよと教えてくれているように思います。

『人生に失敗がないと、人生を失敗する。』
精神科医 斎藤茂太

心の名医とも言われる精神科医斎藤茂太さんの言葉です。とても深いですね。失敗は成功の母、という言葉もあります。人は失敗から多くを学びます。失敗がない人生は学びのない人生ということ。学びがない成長のない人生は正に人生として失敗と言えるのかもしれません。人生に失敗しないように、目の前のことにチャレンジして小さな失敗を積み重ねることが、結果豊かな人生になるように思います。

まとめ

「人生」という言葉は、分解すればいろんな意味を想像できます。「人」と「生」という言葉に分けた時、今の自分ならどのように表現するでしょうか。

その意味合いは、ライフステージが変化する中で変わっていくように思います。折に触れ、この言葉の意味を考えることで、今自分はどのように生きるべきなのかの道しるべを持てるのかも知れません。

「人生」という言葉は一見壮大で捉えどころのない言葉ですが、自分の人生は「今日」の積み重ねでできています。そう考えると「今」が人生そのものとも言えます。

今、目の前にあることに精一杯取り組んで、いきいきとした人生を歩んでいきたいですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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やわらかメガネりょう
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