「風の時代」とは何か？　時代の変化を掴み、強く生き抜くための5つの工夫とは

「では『風の時代』を反映したターゲットに向けてプロモーションを考えるのはいかがでしょう」

こんな言葉が仕事の中で使われるようになりました。「なるほど、確かに風の時代ですよね」と言いながら、耳にしていたものの芯の部分まで理解していなかったこの「風の時代」という言葉。改めて聞いて、なるほど時代を反映した言葉だなと腹落ちしました。

もともとは占星術やスピリチュアル系の言葉として生まれた言葉ですが、2021年の今、食わず嫌いをせずにしっかりと理解して自分の行動を見直したいと思います。

改めて、「風の時代」を生きるヒントを探ります。

そもそも「風の時代」って何？

感度の高い方やひょっとすると女性の方は特に女性誌などで取り上げられることも多く、この「風の時代」という言葉を見聞きしている人も多いでしょう。一方で馴染みが少ない人も多いと思います。かくいう私もお恥ずかしながらどちらかと言うとそっち寄りでした…。

「もうすぐ『風の時代』に突入しますね」といったことが言われ始めたのが昨年の後半。振り返れば2020年は未曽有のパンデミックにより閉塞感でいっぱいでした。そんな中で度々メディアで取り上げられてきたのがこの言葉です。

「風の時代」を知るには「グレート・コンジャンクション（great conjunction）」という言葉を知っておく必要があります。20年に一度起こる現象から新たな時代がスタートするという機運がその背景にあります。

グレート・コンジャンクションとは

2020年12月22日に木星と土星が重なる「グレート・コンジャンクション」が起こりました。conjunctionとは「接続詞、結合、連結、接続、合同、連絡」の意味の単語。グレート・コンジャンクションとは12星座のうち1つを移動するのに約1年掛かる木星と、約30年で12星座を一周する土星、2つの周期が大きく異なる惑星が同じ位置で重なることをいい、20年に1回発生する現象のこと。20年に一度起こる「時代の節目」と捉えられるケースが多いです。

そして約200年ごとに、エレメントを変えるという特徴があるそうです。エレメントというのは、占星術で定義されているもので、この世を構成する元素のこと。火・土・風・水の4種類があります。そしてこれまでは「土の時代」でした。それが「風の時代」にエレメントが変わると言われています。

時代によって重視される価値観は変化する

土の時代から風の時代に変わることで、何が起こるのか。それは社会全体が持っている価値観が少しずつ変わると言われています。

　土の時代：金銭・物質・権威等が重視される
　風の時代：知性・コミュニケーション・個人等が重視される

既に今は風の時代に突入したと考えると、「もうこの価値観の変化は起こっている！？」と焦ってしまいますが、そういうわけではなさそうです。「グレート・コンジャンクション」が起こったのは2020年12月22日ですが、その日に突然変わるものではなく、そこを境に少しずつ世の中の傾向が変わっていくと理解した方が良さそうです。

とはいえ肌感覚的にはもうその変化の流れが起こっているとも思います。既にシェアリングエコノミーの価値観は昨年より前からあり、物質を所有する欲求から持たない方向へ変わってきているように思います。

また、最近はVoicyやstand fmのような個人が音声を配信するサービスが増えて来ています。そして今年になってやって来たのはClubhouse。こうしたサービスの根底に流れているのは「知の共有」「コミュニケーションの多様性」「個人の価値観」であり、正に風の時代を象徴した時代の変化とも言えます。

また、コロナ禍で一気に進んだのは働き方改革、テレワーク化です。これも場所という「土」の制約から解き放たれた、どこでも仕事できるという「風」の価値観へのシフトだったのかもしれません。そういう意味では2020年12月22日という節目はありながらも時代の変化は徐々にしかし確実に起こっていたともいえますね。

そして「土の時代」の価値観である金銭・物質・権威は今後さらに古びていく価値観となっていきそうです。

時代の変化で持つべきマインドセット

「土の時代から風の時代へ」と聞いてみなさんどんな印象を持ちますか。冷静に考えると「時代が変わる」という話です。「時代」とは「歴史上のある標準で区切った、かなり長い年月」という意味合いの言葉。それが変わる。ポジティブに受け止める人もいれば、ネガティブに感じる人もいます。

人間は生物です。そして生物は基本的に変化を嫌います。なぜならば変化はストレスだからです。「時代が変わる」という言葉を聞いて、「どうしよう」「この先どうなるの」と不安や恐怖を感じるのは極めて正常な反応と言えます。

確かに、安定していたこれまでのことが変化するのは心身に負担がかかります。実際我々にとっての2020年という年はその際たる例だったと思います。新しい生活様式、ニューノーマルという言葉の元、ありとあらゆる価値観や生活そのものが変わってしまいました。それはストレス以外の何物でもありません。

一方で、それらの変化を「自然淘汰」と見る視点もあります。これまで不要だと思われながらも慣例として残っていた、疑問すら持たなかった事柄の真意を問われ、淘汰される。それは一時的には負荷がかかりますが、その先はよりささくれの無いスムーズな世の中への環境変化ともなります。

自分がどう思うかに関わらず世の中が変化する。もしそうだとしたら、その変化をポジティブに捉え、利用していくマインドセットを持つことが我々には必要なのかもしれません。

風の時代を生き抜く５つの視点（武器）

この時代の変化をポジティブに捉えるためにも、我々が持っておくべき武器がいくつかありそうです。大きく5つにまとめてみました。

1. 軽さを身に付ける
「風の時代」という言葉のイメージそのままに、自分をタンポポの種になったような気分で「軽さ」をまとう感覚を大切にしましょう。これは自分の中にアンカー（錨）を持たないということ。興味を持ったら動いてみる、気になったら試してみる。時が熟すのを待つのではなくすぐにアクションをとる軽さが、この時代を生き抜く上での大きな武器になります。

2. 「自分」の価値を伝える
土の時代は「権威」の時代でしたが、風の時代は「個人」の時代。つまりこれまではみんなが同じ価値観という前提で「ブームを追う」ことを誰もが求めましたが、そうではない「個人」としての自分の価値を軸に動くことが求められます。誰が何と言おうと自分が良いと思ったものは良い。そういった自分を信じる勇気が大きな武器になります。

3. 対話できる人を持つ
これまでは「権威」が重視されたある意味「マウンティング上等」の時代だったところが、これからは「コミュニケーション」の時代です。つまり対等な立場で会話できる関係性をつくれるかが武器になります。互いの価値観を尊重し合える人と繋がることが大切です。その場所はどこか。それはオンライン上の関係が重要となります。直接会えない今、そんな中でも対話できる相手を自分で探し、その関係を大切にしていくことが求められるのではないでしょうか。

4. 自分を型にはめない
風の時代は「個人」の時代。人と違うことが価値になる時代です。それは社会通念としての「型」に縛られることが正ではない時代とも言えます。これまでもダイバーシティという言葉の重要性が叫ばれてきましたが、その価値観はさらに今後加速します。自分と他人を比較して萎縮するのではなく、多様性の一つのカタチとして自分を肯定することが大きな武器になると言えます。

5. 競争から共創へ
風の時代は「知性」と「コミュニケーション」の時代。これはつまりナレッジを共有する時代です。自分が持っている知識を人と共有し、その先に新しい価値が生まれる。これまでは「所有」の時代でした。それは利益を囲い込む時代。そうではなく、これからはバリューをシェアする時代。ライバルよりも先んじて一人で作る「競争」から、一緒に創るという「共創」の価値観が重要になります。

まとめ

今回はイマイチ捉えにくい「風の時代」という言葉に向き合ってみました。この言葉の元は占星術やスピリチュアルなど、人によっては「いかがわしいのでは…？」と思ったり、スッと理解しにくいモノかも知れません。私もどちらかというとそっち側の人間です…。

しかし、客観的に見てあながちその潮流は無視できないとも思えます。実際、コロナによって色んな価値観が変わりました。ビフォーコロナ、アフターコロナという言葉の通り、コロナのインパクトは時代の変化点であるのは事実。

その変化をうまく表現したのが「風の時代」という言葉なのかもしれません。

時代の変化は誰にとってもストレスですが、その変化を追い風に、正にタンポポの種のようにより遠くまで飛べるかどうかは、その時代に自分をどうフィットさせるかにかかっています。

今回取り上げた５つの視点はその「風」を捕まえる上での武器となる視点です。自分の中に取り込んで、この「風」を「追い風」にしたいですね。

風の時代：知性・コミュニケーション・個人が重要視される時代

これって、冷静に考えるとnoteというサービスも正に風の時代のサービスだなと改めて思います。こうした記事づくりも魅力ですが、もっとフランクにコミュニケーションする場所として「サークル」という機能がnoteにはあります。今回この記事を書いて、この機能を使ってみたいと改めて思いました。今どんな内容にしようかワクワクしながら考えておりますが、また後日ご案内できればと思います。風の時代を楽しくヘルシーに生きていく仲間と出会えたらと思いますので、関心のある方は是非仲間になってもらえたら嬉しいです。

「風」のように「軽く」、そして「しなやか」に、何より楽しくこの時代を生きていけたらいいですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

【最後に（お知らせ）】

この記事を書いてから、サークルを立ち上げることに決めました。サークル未経験者でも安心して楽しめるサークルです。その名も「風の時代の整えサークル　Great-being Café」。こちらの記事をご覧いただき、興味のある方はご参加下さい(^^)/！