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本質を見抜く力を身につけよう!【読書ノート】AIvs. 教科書が読めない子どもたち


今後、10年、20年の間に、働く人々の半数が職を奪われるかもしれない。
AIに。。


こう書かれると、「え!マジで!?」と思っちゃいますよね。

でも、これから紹介する本には、それがリアルに予測されているんです。

今日ご紹介する本はこちら↓



◇著者はどんな人?


新井紀子(あらい のりこ)

国立情報学研究所教授、同社会共有知研究センター長。
 一般社団法人「教育のための科学研究所」代表理事・所長。
 一橋大学法学部およびイリノイ大学卒業、イリノイ大学大学院数学科課程修了。博士(理学)。専門は数理論理学。

 2011年より人工知能プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトディレクタを務める。

◇著者が本書執筆に至った経緯


東ロボプロジェクトと並行し、大学に入学したばかりの生徒に対し「大学生数学基本調査」を実施。

入試を経験していれば大半は解ける基礎的な問題にもかかわらず、なぜか低い正答率。
学生の読解力が足りていないのでは?という疑念を抱く。

そこで、中、高校生の基礎的読解力を調査すべく、「リーディングスキルテスト」を実施

結果、高校生の半数以上が、教科書の記述の意味を理解できていない、という現状を目の当たりにする。

AIの登場によって、今後「読解力のない人間」が職を失うかもしれない、という現状を伝えるべく、本書を執筆された。



◇AIってなに?


巷でよく耳にするAI。

AIの一般的な和訳は「人工知能」で、人間の一般的な知能と同等の能力がある知能となります。

ですが、残念ながらそう言った人工知能はまだ存在していない。というか、今後も存在しないだろうと予想されています。

では、なぜみんなAI、AIって言うんだ?と思いますよね。

実は、我々が普段見聞きしているものは「AI技術」だったんです。

よく耳にするのは、音声認識技術や自然言語処理技術、画像処理技術。

iPhoneユーザーなら使ったことがある、Siri(シリ)なんかもそうです。

そういった技術はすべて"計算する"ことで成り立っているため、人間のように論理的に思考することはできません。

ちなみに、AIに「イチゴ」を認識させるには、イチゴを100万個以上みせる必要があるそうです。

我々人間なら、1度見ればイチゴだって覚えられるのに。


◇本当に人間の仕事がAIに代替されてしまうの?


そんなAIなら、今後人間の仕事を代替されるなんて嘘じゃないの?と思われた方。

ここはしっかりと本書を読んでほしいところですが、確かにAIは計算機であり、万能ではないので、新しいサービスを生み出したり問題を解決したりはできません。

なぜなら、意味を理解することができないから。

しかしながら、意味は理解できないけど、ホワイトカラーの仕事を奪うだけの実力を既に持ちつつあって、使い方によっては生産効率をあげることができるため、各企業がこぞって導入し始めているのが現状です。

AIの導入により、仕事の効率化が進めば、今後10年、20年の間にコストカットが進む。。

要するに、人件費=我々人間をコストカットされる未来が待っている、というのが筆者が訴えている最悪のシナリオです。


◇では、そうならないために何が必要なのか?

それこそが、筆者が研究している、教科書が読めない中高生問題に繋がっていきます。

つまり、今後大切になってくるのは、物事の本質を見抜く力=読解力を身につけることです。

本質を見抜く力があれば、例えなにか問題が発生したとしても、解決に向け考えることができます。これは、計算機であるAIにはできないことです。

しかし、本質を見抜くには、問題をちゃんと理解できる力、読解力が必要となります。

ちなみに、多くの企業では、クリエイティブで交渉能力が高く、直観力に優れている「トップガン」な人材ではなく、

仕様書を正しく理解して、手順書どおりに作業をし、ほうれんそう(報告・連絡・相談)がきちんとできるあたり前の人材

がなかなか採れないんだそうです。

ここも、中高生から続く読解力不足が影響している可能性があります。

社会では今、そういった"普通に読解力のある人間"を求めています。

◇親として息子にできることは?

わたしには5歳の息子がいます。

自分の将来も不安ですが、それよりも先に、息子の将来を憂いてしまいました。

AI技術がはこびる将来に対して、我々大人が子供に対してできることはなにか?

大切なのは、わたしたち親が、子供と一緒になって考えることだと思います。

確かに塾などの習い事は大事かもしれません。

でも、それじゃあ読解力のある大人には育たないかもしれない。塾は解き方を習う場所だから。

だからわたしは、息子と一緒になって考えることを続けていこうと思います。

例えば、息子から質問されたら、その問いに真剣に向き合う。

息子が教科書を読んだり、宿題をしているときならば、ちゃんと意味が理解できているか、確かめてあげる。

そして、わからないことがあれば、一緒に考える。

どんなに仕事が忙しくても、これを続けていきたいと思います。


◇さいごに


もう一つ、筆者は我々大人に対しても、こう啓示されています。

いくつになっても、読解力は養える


この文章を読んで、ふと思いました。

noteを続けていれば、読解力をあげられるんじゃないだろうか、と。

他のnoterさんの記事を読み、その記事の言おうとしていることをつかみ、共感し、コメントを送る。

これはnoteをやっておられる方ならば、必然的にこなしていることだと思います。

自分の記事を書くことも大事だけど、他者の記事を深く読み、感じたことをコメントで伝えることを続けていけば、読解力が養えるのではないなぁと感じました。


以上、わたしの読書記録でした。


ちゃんとこの本の本質つかめてるのかなぁ…
ちょっと不安ですが。。

何はともあれ、ぜひ本書を読んでみてください!

頭の体操という意味でも、AI技術が当たり前となる世の中について知っておくことは大切だと思いますよ😊

最後までお読みいただきありがとうございました✨

それでは、また!



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