春ごとに 花のさかりは ありなめど あひ見むことは いのちなりけり☆古今和歌集より
毎年のように中目黒にある目黒川沿いの桜の花見が話題になると、近くで経営していた和食中心の定食屋の謎の売上急増現象と、食材切れであたふたしたスタッフたちの大慌てぶりとともに、初めて出かけた草津温泉のがっかりドライブ旅行のことが頭に浮かぶんですよ。😓
今日は買い物ついでに、地元にある桜の名所まで開花状況を見に行くつもりいたんですが、雨が降り出してしまったので諦めました。😅
買い物目的で運転していると、道路際や公園などに咲いている桜の花をあちらこちらで見かけることができて、わざわざ桜の名所になっている里山に出かけなくても、目の保養にはこれでじゅうぶんだよねと、ふたり満足した次第です。
なので、綺麗に咲き誇った桜の写真でも撮って、記事に貼り付けようかと考えていましたけど、あえなく断念してしまいました。😅
今日の雨も土砂降りではないので、明日には上がりそうな気配ですし、天気予報でも来週は晴れるようなので、時間が合えば桜の名所まで足をのばすかも知れませんが、まぁ気分次第ですかね。🤔
さて、タイトルの短歌は、好きな作家葉室麟さんの「いのちなりけり」という作品の中で、大事なテーマとして題材になっている古今和歌集の短歌なんですが、もうかれこれ10年ほど前に知ってから好きになった短歌です。
春ごとに 花のさかりは ありなめど あひ見むことは いのちなりけり
意味としては、春が来るたびに花の盛りはきっとあるけれど、それに出会えるのはこの命があってこそだよな、ということになりますかね。(^_^)b
毎年花を咲かすけれど、咲いたその花は去年と同じ花ではない・・・ときの移ろいとともに、人はこの世から消えていくが、花はそのあともきっと同じように咲き続けるのだろう、なんていうことも感じ取れますよね。🤗
わかりやすくて「あひ見むことは命なりけり」と、命あってこそという単純明快な自然の摂理を言い切っているところが、なんだか好感を持てます。
花見と言えば浮かれてしまいたくなる中で、命の尊厳や儚さに思いを寄せられる点でも大切にしたい思いなんですよね。(^_^)b
この桜の花見の話題が巷間を賑わす季節になると、15年ほど前に中目黒で経営していた和食の定食屋の売上が、謎の急増をして何事が起こったのかわからずに大慌てしたスタッフから緊急連絡が入ったことを思い出すんですよ。
中目黒の駅から、山手通りを池尻大橋方面に1分ほど歩いた場所にあるビルの2階店舗でしたが、1階にはスターバックスがあって、立地も良く繁盛した店だったんですが、周辺で働いている人の関係で土日は幾分売上が落ち着くわけですね。
それでも一日の売上は25万~30万円程度あったんですが、秋の終わり頃に出店して年を越し売上も読めるようになった3月の末に、突然その日はやって来ました。😅
ちょうど売上も落ち着いていることだし、久しぶりに温泉にでも行こうかと思い立って、まだ訪れたことがなかった草津温泉の、風呂自慢・料理自慢の老舗旅館を予約してドライブ旅行に出かけたのです。
お風呂に入り夜の食事をこれから始めようとした1泊目のときに、バイトリーダーから電話口でいきなり「助けてください!社長~~~ッ!」っていう緊迫した声が飛び込んできたんですよ。😲
な、何事がおこったの、どうしたどうしたの、慌てないで、ゆっくり落ち着いて!どうしたの、どうしたのって返したわけですが、昼過ぎからずっと客足が途絶えず食材が足りなくなっちゃんたんですぅ~~ッて言うのです。
何が起こっているのかわからず、とにかく何かのイベントでもやっているんじゃないの?と言いつつ、近場の店に食材を借りに行く手配をするから足りないものを言いなさいと、その場でメモを取りいったん電話を切りました。
さぁ、そのあとでシフト入りしていないメンバーに、片っ端から連絡を入れて恵比寿駅近くの同じ業態の店舗と、六本木にある店舗に走らせることにしたんですよ。
結局その店にシフト入りしていたバイト君たちとは連絡が取れずに、業態の違うハンバーガーショップのメンバーで、応援シフトに入ったことがあるスタッフに頼むことになったわけですが、おかげで何とか急場を凌ぐことができたんですね。😅
ハンバーガーショップのシフトでは、バイトリーダーは意図的に7店舗を行ったり来たりさせていたので、食材の貸し借り管理についても熟知しておりものすごく役立ってくれたんですよ。
で、あとになって判明したのですが、目黒川沿いの花見客が一見さんでぞろぞろ入店してきたことが、売上急増の要因でした。
月末の休日にちょうど見頃を迎えた桜の満開が及ぼす影響を、初めて経験した店舗スタッフでしたが、それからは中目黒の近隣施設でイベントがないかと気をつけるようになりました。(^_^)b
1泊目からそういうトラブルで落ち着かなくなり、売上も50万を超えて1日の新記録を更新したという嬉しさもあって、期待外れでがっかりさせられた老舗旅館のお粗末さにもさほど腹を立てずに、予定を切り上げて帰京したんですよね。😂
花見の特需は数日で終わりを告げましたが、その翌年は準備万端で迎えたというのは言うまでもありません。
そんな、目黒川沿いの花見の話題になると、必ず草津温泉の老舗旅館とセットで思い出すエピソードでした。(^_^)b
ってことで、今回は
「春ごとに 花のさかりは ありなめど あひ見むことは いのちなりけり☆古今和歌集より」という花見になると思い出すエピソードでした。🤗
※見出し画像のイラストは、メイプル楓さんからお借りしました。
では!
あひ見むは 命なりけり のほほんと
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