【1分で読める】#26 保有効果:所有への執着を解放する、保有効果バイアスの克服法
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こんにちは!xxIPPOxx(いっぽ)です!(自己紹介はこちら)
以下のような経験はないでしょうか?
古い服や使わなくなった物を処分するのが難しい。
会社を変えるべきか迷っているが、長年勤めた現職に未練があって動けない。
実家を売るべきか悩むが、子どもの頃の思い出があって手放せない。
使っていない趣味の道具を処分した方がいいとわかっているが、いつかまた使うかもしれないと思ってしまう。
これらは保有効果というバイアスに陥っている可能性が高いです。
この記事を読むことで、保有効果を理解し、より合理的な判断を下す手助けにしましょう!
※そもそもバイアスとは
バイアスとは、人や物事に対して無意識に持つ、偏りや先入観のことです。
これにより、非論理的な思考に陥り、客観的で合理的な判断が下せなくなってしまいます。
バイアスについて一度勉強すると、2~3週間は耐性が付くと言われています。
逆に言うと、2~3週間で元に戻り、バイアスにかかりやすくなるため、定期的な復習をおすすめします。
保有効果とは
保有効果バイアスとは、私たちが既に所有しているものに対して、実際の価値以上の価値を感じる心理的傾向を指します。
このバイアスは、人が何かを失うことへの恐怖が、同等の価値のものを得ることへの喜びよりも強いという事実に基づいています。
保有効果バイアスに陥ると、不合理な決断を下してしまうことがあります。
例えば、
・使用していない古い家具や衣類を持ち続ける
・高価ながらほとんど使用していない機器を売却しない
・自分の意見や信念を変えることを避ける
といった行動です。
これらの行動は、所有している物や状況に過剰な価値を置くことから生じます。
日常生活での保有効果バイアスの例:
クローゼットの整理:
ほとんど着用していない衣類がクローゼットに溜まっていくが、「いつかまた着るかもしれない」と思い、なかなか処分できない。古い家電製品の利用:
最新の技術で省エネルギーの家電が出ているにも関わらず、古い冷蔵庫や洗濯機を「まだ使えるから」という理由で更新しない。携帯電話のアプリ:
使用していないアプリがスマートフォンに多数インストールされているが、「必要になるかもしれない」との思いからアンインストールを躊躇する。
ビジネスでの保有効果バイアスの例:
旧式のビジネスモデルの継続:
市場の変化に対応する新しいビジネスモデルがあるにも関わらず、古いビジネスモデルに固執し、変革をためらう企業。在庫の過剰保持(廃棄をためらう):
需要予測に基づいて過剰に在庫を保持し続けることで、保管コストの増加や商品の陳腐化リスクを無視する。
保有効果を克服する方法
保有効果バイアスを克服するためには、まずこのバイアスが自分の判断や行動にどのように影響しているかを認識することが重要です。
次に、物事を手放すことの恐怖ではなく、新しい可能性や機会を受け入れることの価値に焦点を当てることが有効です。
また、決断を下す際には、感情ではなく論理的な判断を優先することが重要です。
具体的な対策
定期的な見直し:
定期的に自分の持ち物や状況を見直し、「本当にこれが必要か?」と自問自答する。不要な物は思い切って手放し、新しいものやアイデアを受け入れるスペースを作る。機会損失の評価:
何かを保持し続けることの機会損失を考える。
例えば、古い家具を保持し続けることで、新しい家具を置くスペースがなくなるなど、何を失っているかを評価する。目的意識を持つ:
物や状況を手放す際には、その目的を明確にする。
例えば、クローゼットを整理することで得られる清潔な空間や、新しい技術を学ぶことで得られるキャリアアップの機会など、ポジティブな結果に焦点を当てる。感情との対話:
手放すことに対する恐怖や不安を感じたら、その感情と向き合い、根底にある理由を探る。
感情を理解することで、より合理的な判断が可能になる。小さな一歩から始める:
大きな変化を一度に行うのではなく、小さな一歩から始める。例えば、まずは1つの引き出しやファイルだけを整理するなど、小さな成功体験を積み重ねる。
これらの対策を実践することで、保有効果バイアスによる不合理な判断を減らし、よりフレキシブルで開放的な思考を促進することができます。
新しい機会を受け入れ、変化に対して積極的になることで、個人的な成長やビジネスの成功につながります。
まとめ
■保有効果とは
保有している物、サービス、既得権益に価値を過剰に感じてしまい、手放すことをためらうバイアス。
■対策
・バイアスを認識する
・手放すことで得られるメリットを意識する。
・元に戻せる範囲で、小さく試す。
・持っていないとしたら、今から欲するかを考える
最後までお読みいただき、ありがとうございます!(自己紹介はこちら)
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