CFOの資金調達:手軽に実施してしまう資金調達ほど怖いものはない、非連続な成長をしたいなら、自社のフェーズを客観的な分析し必要な資金を得て成長戦略を描く
資金調達は簡単なほうが良い。
つらい資金調達は嫌だ。
多くの資金調達を一度に実施したい。
よく考えてしまう資金調達をスタート時の経営サイドの考えです。
さらに、
取引先の事業会社が出資の検討ができる、
などを言われてしまうと、
手軽に資金調達が実施できて、事業に専念できるから良いと
考えてしまいがちです。
事業会社の出資自体を受けるこることには反対ではないですが、
どの事業フェーズから出資してもらうのか、
出資をしてもらうことで、事業成長が可能なのかという視点は
必須です。
資金が必要な事業サイド、とりあえずは出資したい事業会社の
組み合わせでうまくいく例は多くはないのではないでしょうか。
理由はいくつかあります。
・事業会社の担当者の異動
・想定通りの事業展開ができず保留が続く
・事業会社側の方針転換
資金調達は、資金調達をするだけではありません。
今一度、過去のトラックを振り返り、
未来のエクイティストーリーを再構築するマイルストーンです。
事業を伸ばしていくことに、資金は必要です。
あくまで連続的な成長をしていく場合だけにです。
資金調達をした資金を効果的に活用することで、
非連続な成長をしたいなら、
資金調達時にエクイティストーリーや事業戦略を見直します。
現状の戦略に新たな施策や座組を加えることができないのか、
そのために必要な人員が何人なのか、
必要なCXOクラスはどういう人材なのか、
などを繰り返し考えてエクイティストーリーを磨き、
現実的なアクションプランへ転換していきます。
このアクションプランまでの作業を
簡単に資金調達ができてしまうと、
どうしても目の前の事業だけに集中してしまい、
中長期的及び大局観で事業を見れなくなってしまいます。