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「ちょっと思い出しただけ。」きっと、そんな日々を生きていくんだろう。これからも、ずっと。
東京タワーが好きだ。
ただほんと、それだけの理由で、映画「ちょっと思い出しただけ」を観た。予告の節々に東京タワーが映るから。
" ちょっと思い出しただけ "
観終わった後に、本当にタイトル通りの感情になる映画だ。
来月、私の元カレと私の親友が、結婚する。
もっと言うと、17から22歳までの6年間の青春を捧げた私の元カレと、小学校1年の時「ともだちになってください」と手紙を渡して以降、20
『きみの鳥はうたえる』の交情と疎外
『オーバー・フェンス』(16)が公開されたとき、「佐藤泰志の函館三部作」などという惹句を目にして私は憤激した。
村上春樹と同学年に生まれながら四十一才の若さで世を去った佐藤泰志という作家は、熊切和嘉の手で『海炭市叙景』(10)が、呉美保の手で『そこのみにて光輝く』(14)が映画化されたことなどを契機としてすこしずつ再評価の波が寄せはじめていた。二作のあとを継ぐようにして山下敦弘の『オーバー・フェ
きみの鳥はうたえる/体を重ねることよりも言葉がもつ強さ
「寝ても覚めても」とともに話題にあがっている「きみの鳥はうたえる」を観てきた。
先に言うと「寝ても覚めても」は俳優の力点で強行突破した映画だったけれど、「きみの鳥はうたえる」は3人の俳優が掛け合いながらじっくりと作り上げていく。そんな印象だった。
原作を読んでいないので正確な比較が出来ないのだけど、舞台を東京から函館に移したのは正しいと思う。この関係を今の東京で描いてしまうと単調な生活の中で
【みんな、ちゃんと、めんどくさい。『きみの鳥はうたえる』の話】
(2018年10月8日 無人島キネマ・ブログ版 初掲)
“ダメふわ系男子”に対するコンプレックスが、僕の中でスゴい。
「ダメ男なのに(だから?)フワフワしていて、なんだか放っておけない。」そんな感じ系男子。
僕の人格“ダメ重系男子”の対極的な存在だ。ウシダを形容するワードの筆頭には「めんどくさい」がデーンと鎮座してるわけだけど、“ダメふわ系男子”は「めんどくさくなさ」の象徴であるとも言える。
『横道世之介』 written by 吉田修一
横道世之介。東京に上京してきた大学生。
私には彼の気持ちがよく分かる。
同じ「地方出身で東京都内の大学に進学し一人暮らしを始めた」私だからこそ、
世之介の気持ちがよく分かる。
何気ない日常の中で感じるやるせなさとか、空虚感とか、ちょっとしたことに自分でも驚くほどに動揺したりとか、1つの恋でワクワクしたりとか、「あぁやっぱり都会は違うんだなぁ」って感じる瞬間とか。
1人でいるときにふと感じる孤独さ