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定食屋さん

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食を通じて感じたこと
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#ご飯

三方良し

三方良し

金曜日、夜21時、
定食屋さんへ行った。
久しぶりのおひとりさまにワクワクする。

夜ご飯のピーク時間を過ぎたからか、
店内は、仕事終わりであろう男性たちばかり。カウンターにずらっと座って、黙々と定食を食べている。
バラエティ番組と気のいい店員さんの声だけが響く店内。
この疲労感がうっすら漂う、"食べる"ことだけに集中できる感じが好きだ。

ガッツリ食べたい気分。
今日は夜に滅多に食べない揚げ物に

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お翼けお涙いらないの

お翼けお涙いらないの

校長先生から放課後にお話。
「今年度は専科で、一人だから寂しい思いをさせてるよね。大丈夫?ごめんね…」
と。

その通り。分かり切ったことを聞かないで欲しい。
悪い方じゃ決して無いのだが、『それでも私を選んだのは貴方ですよね?』という暗い感情が頭をもたげる。
学年部で皆さんが動いている中、入りづらく思うこと。
生き生きと活躍する同期や後輩と比べて、感じてしまう劣等感や羞恥心。
私なんて居なくてもい

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平日休みの日は少し遠出したい

平日休みの日は少し遠出したい

今日は珍しく平日休みの日だった。
平日にできることをしておかないと!
朝から張り切ってやるべきことを書き出す。

・病院に行く
・銀行に行く

…これだけじゃ味気ないな。
折角の平日休みだし、何か行きたいところ無かったかな?

そうだ!いつもは行列で泣く泣く諦めるカレー屋さんに行きたい!

ということで、やるべき事を午前中に済ませて車でカレー屋さんへ。
ちょっと遠いけれど、ラジオ2本分の距離と思え

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一人が好き。でも独りは嫌。

一人が好き。でも独りは嫌。

A型あるあるでよく聞くタイトルの言葉。
言い得て妙だな。
私は「おひとりさま」が大好き。
一人居酒屋、一人映画、一人旅行。
休みの日ぐらいは一人にしてほしい。

人と会うと、帰った後の自己反省会がしんどい。あの時言った言葉は、嫌な思いにさせていないだろうか?あの子に比べて私はなんて駄目なんだろう…etc
一人でいれば自分を嫌いになることもない。

でも、独りぼっちは嫌なんです。
誰もいない家の中に

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不器用な人

不器用な人

私の母は不器用な人だ。
自分の思いを言葉にするのが苦手。
弟や父と喧嘩すると、物に当たり、あらゆる罵詈雑言を吐き散らかす。
喧嘩した後はひたすら無視。
父とは今、3年以上まともに話していない。
そして、家事を放棄する。長い時で数ヶ月。
子どもの時から、そんな母の地雷源を踏まぬように細心の注意を払って生活してきた。



ある日、弟と母が喧嘩した。
弟が悪い部分もあるが、そこまで?と思わされる剣幕

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一隅を照らす

一隅を照らす

今日も今日とて定食屋さんへ

WBCが放送されていた。
「あっ野球だ!」
と呟いた私に、
「野球好き?テレビが見えやすい席でいいよ!」
と優しく声をかけてくださるご主人。
お言葉に甘えて、テレビの正面へ。
大谷選手や吉田選手、ヌートバー選手など大活躍していらっしゃる方々を見て、
『なんて素晴らしい御方達…。日本の誇り…。ありがとう…。』
なんて日本の末梢から感謝を伝えたくなる。
特に三回での逆転は

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おひとりさまの達人【#元気をもらったあの食事】

おひとりさまの達人【#元気をもらったあの食事】

おひとりさまが得意だ。
映画、居酒屋、カラオケ…etc
どこにでも一人で行ける。

中でも、定食屋さんに行くのが一番好き。
子どもの時から大好き。
お安いところだとなお嬉しい。

金曜日、仕事が終わって帰る。
「よしっ!」
コンタクトを外し眼鏡をはめ、ジャージに着替える。
これが私の正装。
金曜日の夜、世間では華金と言われるが、
私は一人で近所の定食屋さんへ行く。

二十代前半は、毎週のように呑み

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