#古本
若き書痴は何冊の本を買ったか
先に答えを言ってしまうと、2020年は延べ1057冊もの本を買った。
もちろん、というのもなんだが、過去最高記録である。
いや、違うのだ。
12月28日の時点での累計は952冊で、ここまで来てしまったものの1000の大台は超えぬように努めよう、と思ってはいたのだ。
12月29日。
固い意志を持った僕は、取り置きをお願いしてあった数冊を年内に受け取っておこうと、西荻窪のS林堂書店へ足を運んだ。
どこまで高い本を買えるか
古本のコレクターとしてはけっこう精力的に活動している方だと自負している僕だが、実のところ、1冊あたりに出す金額というのはかなり制限している。
といっても意識的に「〇〇円まで!」と絞っているわけではなくて、「さすがに本1冊にこの額は出せないよな」という理性が未だ辛うじて働いているというだけの話である。
具体的に言うと、古書展でガッサリ抱え込む本はだいたい千円まで、その中に数冊紛れ込ませる特に良い
読みもしない本を集めること
よく勘違いされるのだけど、僕は読書家ではない。
もっというと、日常生活においてほとんど本を読まない。
というと、「はて、こいつは古本のコレクターを名乗っているのではなかったか」と訝しがる御仁もあるかもしれない。いかにも僕は戦前の日本文学を中心に収集しているコレクターであり、今年に入ってからの6か月で既に297冊(総額約27万円)もの本を買っているほどの狂いっぷりである。
でも、僕が「本を読まな
古本コレクターの日常
僕の趣味は初版本の収集で、去年の1年間で814冊も買い漁るくらいには、狂ったコレクターをしているつもりだ。
特に興味があるのは近代文学。もうちょっとわかりやすく言うと、戦前に刊行された文学書をメインとして収集に励んでいる。
買う方法はいろいろあるけれども、やはり「世界一の古書店街」こと神保町は別格だ。東京でコレクターをしている以上、最低でも月に1回は足を運んでおいたほうがいい。
その理由は、「