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本のための環境づくり

今週は1日しか休みが取れなかった。いや休みがいくらあったとて、古書展は場所によって未だに開催を見合わせたりしているし、博物館を行脚したりするのもちょっと憚られる現状。

実を言うと、ちょうど行きたい特別展があるので近々突撃しようと思っているのだけど、そもそも電車に乗って遠出をするのが億劫になりつつあるのは恐ろしいことである。



で、その貴重な(?)休みをいかにして消費したかというと、一念発起して本棚を組み上げることにしたのだった。

記録によれば購入したのは6月頭だから、1ヶ月半も放置していたことになる。その間、玄関先に横たえていた木材を踏み越えながら生活していたわけだが、この怠惰な性分はおそらく、何年経とうと治らないのだろう。


新居に越してきて購入した本棚はこれが4本目で、すべて規格は同じもの。
幅90cm×高さ180cm×奥行29cmというサイズで、まあバカでかいカラーボックスと思ってもらえたらいい。

普通の単行本なら前後2列で並べられるから収納力はかなりのものだ。
僕のアレンジだと区画は1本につき14できるので、1区画30冊としたら全体で軽く400冊は収容できる計算になる。もちろん、空いたスキマに差し込んだりすればもっと置けるわけで、年間800冊購入する僕でも、これを1つ買い足すだけで本の置き場所問題はかなり改善されるのである。


ただ、今回の1本を置いたところで、とうとう次の本棚を置くスペースに窮することになってしまった。

書斎の間取りを図示するとだいたい以下のようになる。(縮尺は適当なので、実際はもう少し窮屈)

間取り3

次に置くとしたら、本棚②の右(ただし幅は60くらいしか残っていない)か、ベッド下の空隙だろうか。最悪、部屋のど真ん中に「島」を作ることもやむなしとは思っている。

ロフトベッドの下にデスクを配して省スペースを実現させたのはよかったのだが、押し入れがとにかく邪魔である。

本以外に荷物のない僕にとって収納など必要なく、代わりに壁が欲しいくらいなのだけれども、部屋探しをしているときに見つけた物件は、広さの差こそあれ、全てこのレイアウトだったので仕方がなかったのだ。

今回置いたのは本棚④。
微妙に図に表現してある通り、エアコンの吹出口に少し被ってしまっている。エアコンの真ん前にベッドがあることも加味すれば、空調としてはあんまりよくない配置だろう。

再三言っているように、この部屋は本を置きたいがために借りたものだから、僕が多少あずましくない暮しを強いられようとも構わない。

ただし問題もあって、空気の流れが重いことによって湿気のたまる一角ができてしまうのは蔵書家にとって一大事である。


と、いう懸念が、今年の梅雨はいよいよ強まりつつあったので、先週あたりに除湿器を購入した

画像2

SHARP製のちょっといいやつで、Amazonで2万円した。設備的な費用はケチるべきではないと常々思っているので、必要な性能を備えたものの中でいろいろ吟味してこれを選んだ次第。

まあプラズマ某はエセ科学ではないかと疑っているから効果は期待していないが、出掛けている間に3L近く水がたまるところを見ると、効果は覿面なのだろう。


そういうわけで、この部屋における古本環境は完成(というか打ち止め)に近づいているのだけれども、ここまで古本全振りの生活だと、周りからはどう見えているのだろう。

間取り図にもある通り、窓という窓は機能していないし、そもそも引っ越し以来一度も雨戸をあけていない

近所からはヤバい人認定されていること必至であるが、否定できない自分がいることも確かである。

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