【体験レポ|後編】教育支援センターを利用する際、気をつけたいこと。
こんにちは!ツナです。
前回↓からの続き、「不登校児のための支援センター・体験レポ」の後編を綴りたいと思います。
支援センターを利用する際、注意すべき点は?
私感ではありますが、教育支援センター利用時に気をつけたいと思ったことがあります。
教育支援センターを利用するお子さんには、学校に行けない(行かない)個々の事情があります。息子と同じくASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠如・多動症)等の発達凸凹があり、学校生活になじめなくて支援センターにくるお子さんも少なくないようです。
当然、子ども同士のトラブルは避けられません。
専門知識や資格を有する職員の方々が複数いらっしゃるため、トラブルが起こった場合は随時対応いただけます。とはいえ、あらかじめ「子ども同士のトラブルが起こる可能性はある」と心に留めておくのがベターかなと思います。
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また、支援センターを利用するお子さんは日々まちまちです。
様々な学年の子が満遍なくいる日もあれば、小学校高学年の子がやたらと多い日もある。にぎやかで活発なお子さんばかり集まる日もあれば、おとなしめのお子さんが多い日もあります。
利用メンバー、ひいてはその場の雰囲気は行く時々で大きく変わることもあらかじめ理解しておくといいと思います。
「昨日は(気の合う子がいて)楽しかったけど、今日は(苦手なタイプの子がいて)楽しくなかった。明日は支援センターに行きたくない」…といったことをお子さんが訴えてくるケースも十分考えられます。
言うまでもありませんが、何よりもお子さんの意向を尊重することが何より大事。学校に行かない(行けない)からといって、無理に行かせるところではないと肝に銘じる必要があると思います。(あくまでも私個人の考えです)
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「個々が自由にのびのび過ごせる場」。教育支援センターを利用して私が受けた印象は、ざっくりと言うとこの一文に尽きます。
結果的にこの時は3回の利用にとどまりましたが、息子も「すごい楽しかった!また行きたい!」と何度もうれしそうに言っていました。
そりゃ楽しいよねぇ。最低限の勉強を済ませてしまえば、ゲームをしようがマンガを読もうが何をしても自由なんだもの。私自身「パラダイスか!」と思ったものです。笑
しかし、自由が尊重されるということは、(ある程度)お子さんご本人の自律心が試されるということ。よほどのトラブルが起こらない限り職員の方々は口出し(注意)しない方針で、学習時間(学習量)やタブレットの利用時間等についても個々の裁量に委ねられるそうです。
息子はどの日もタブレットを持参しませんでしたが、持っていったら際限なく使っていたかも…(特性上、興味のあることには時間を忘れて熱中してしまうので)。
実はタブレット利用に関する懸念があったため、あらかじめ専任職員の方に「時間を制限してもらうことはできますか?」と相談していたんです。
すると…
「タブレットの使用時間について声がけすることはできますが、『やめなさい』と指示することはできません。何につけても "指示" はせず、お子さんの意向を優先しますので」
とのご回答。「親子でよく話し合ってルールを決め、それを守らせる。これしかありません」とのことでした。
なるほど、納得…。
この点も心しておくとよさそうです。
教育支援センター活用のススメ。
なんだか取りとめがなくなってしまいましたが…以上、支援センターの体験レポでした。
くり返しますが、自治体や施設によって支援センターの雰囲気は様々です。当然、お子さんの性格や気質、学校に行けない(行かない)理由等によっても合う/合わないがあるかと思います。
あくまでも私個人の考えですが、まずはお子さんと一緒に見学に行ってみる。そのうえで "学校からの避難所" として利用できそうか否かを判断してみてはいかがでしょうか?
大切なお子さんが心穏やかに過ごせる場。
お子さんを支えるご家族のよすがとなる場。
もしかしたら、教育支援センターはそんな空間になるかもしれませんよ◎