根本原因④重金属の蓄積・排出不能(病態編1)
症状・相互作用
・発達障害と呼ばれる様々な特性を引き起こします。(神経伝達物質の不安定)
・電磁波過敏症の原因になります。
・水銀はカンジダ菌の除菌を困難にします。
・水銀はグルテン・カゼインの消化酵素を阻害し、リーキーガットを悪化させます。
・水銀は血液による酸素の運搬を妨げ、息切れや気力低下(うつ)を引き起こします。
…など
重金属とは
人体に有害な金属の総称
金属(ミネラル)は人体に必要なものと有害なものに分かれ、細菌よりずっと「善玉・悪玉」の区別がつきます。
有害な金属を有害金属や重金属と呼びます。
具体的には以下の元素です。
代表的な曝露源も書いておきます。
歴史的事件が山ほどある
重金属による害は、医学書はおろか歴史の教科書に載るほど有名です。
国内では、水銀・カドミウムによる水俣病やイタイイタイ病です。
いずれも工業排水が上水道に混入し、地域住民が短期間で大量の重金属に曝露しました。
症状としては、原因不明の激痛、強烈な倦怠感、情緒不安定など。
昭和の歴史的事件です。
水俣病の方は熊本県の水俣湾沿岸地域で起きた突発性水銀中毒です。
イタイイタイ病の重症患者は骨がもろくなり、咳をするだけで骨折したためそんな名前がついたとか。
また、中世ヨーロッパでも鉛中毒は社会問題になりました。
これは食器や調理器具からの曝露が多く、ローマ帝国の屈強な軍隊を壊滅させました。
そして時代は下って、19世紀、ヴィクトリア朝のイギリス。
「不思議の国のアリス」で帽子屋が「マッド・ハッター」と呼ばれ、頭のイカれた役柄なのも、当時イギリスでは皮革加工に水銀が使われていたという背景があります。
歴史に残る重金属の害は、一気に大量の暴露が起きたケースですが、日常生活でも人は無数の有害金属を吸収しながら生きています。
それらが人体に及ぼす症状は、身体・精神ともに非常に多岐にわたります。
発達障害/精神疾患の症状をほぼ網羅しているどころか、認知症など他の慢性疾患の原因の一端にもなります。
吸収された重金属はどこに蓄積されるか?
たいてい脂肪組織です。
そして、脳は脂肪組織でできています。
侵入経路は生活に身近なものばかりなので、重金属を吸収しないで生きていくのは不可能です。
(ちなみに、チタンおよびサージカルステンレスは、体内で溶け出さないので、電磁波過敏症以外の危険はないようです。)
害を受ける人・受けない人
とはいえ、同じ環境で生活をしていても、健康な人とそうでない人がいます。
その違いは何かというと、排出能力です。
「人体の自然治癒力」という言葉はさまざまな医療で言われますが、金属に限らず有害物を体外へ排出する機能はもともと人体に備わっています。
生活の中で蓄積する量を上回る排出能力があればいいのですが、何らかの原因でその機能がストップしてしまうことがあります。
普通の生活で重金属の被害を受けるのはそのケースです。
次章では自然排出能力が低下する仕組みを「デトックス」と「キレーション」という観点から掘り下げていきます。
以上です。