ニューロフィードバック体験談
前章の続きです。
素人見解ですが、ニューロフィードバックとはざっくり言って「医療用機器を使った科学的マインドフルネス」です。
僕はかつてニューロフィードバックの施術を受けたものの、あまり芳しい効果が得られなかった原因は以下でした。
これは器質的治療を終わらせてから再チャレンジだ、ということで現在(23/12月)重金属デトックスを行っています。
ちなみに、ニューロフィードバックとニューロモデレーション(TMSや電気けいれん療法、アルファスティム等)の違いですが、脳に直に電磁気刺激を与えないことです。
アメリカでニューロフィードバック保険適用の州が多いのも、直に刺激を与えないため副作用の可能性がかなり低いからだと思われます。
本章では、なぜ僕がニューロフィードバックに可能性を感じているか説明します。
ニューロフィードバックで変性意識に入る
ニューロフィードバックにはアルファシータトレーニングというプロトコル(技法の一つ)があります。
これは脳波をアルファ波とシータ波が混在する状況に導き、セルフイメージを強化していくトレーニングです。
トラウマや自己否定感が人の感情や行動を縛るのは、それらが無意識の中に埋め込まれていて自分の意思でどうこうできないからです。
(心理学の世界では「無意識の自動プログラム」という概念で扱われます)
意識を持ちながら無意識の領域にアクセスし、ネガティブイメージを書き換える、そのために「変性意識状態」に入る。
これは心理療法の世界では王道中の王道です。
変性意識とは、日常の意識とは違う状態全般を指します。
酒に酔う、夢を見る、ドラッグで酩酊する、スポーツ選手がゾーンに入る、また、いわゆる催眠術や催眠療法も変性意識です。
この状態では多かれ少なかれ、常識や思い込みのリミッターが外れます。
夢を見ている時って、どんな変なことが起きても「こんな事あり得ない!」って思わないでしょう。あの状態です。
これが覚醒時に起こると、非常識な言動をすることもあれば、普段のパフォーマンスをはるかに凌駕する力を出すこともできます。
なのでスポーツ選手は意識的にその状態に入る訓練をしたりします。
(もちろん「火事場の馬鹿力」的な、役に立つ方の変性意識です)
実際にニューロフィードバックの技術でそれが可能になったエビデンスは多くあります。
…そのような前置きですが、僕が実際のアルファシータトレーニングで体験したのは生まれて初めての知覚状態です。
発達障害あるあるなんですが、僕は画像認知力がとても弱いです。
部屋で一人でいる時に、人の顔が思い出せません。何百回会った人でもボンヤリとしか映像が浮かばないのです。
風景も同じです。GoogleMap使っても道に迷います。車を運転すればその辺にぶつけまくります。
なので、仕事はその辺が一切関係ないものを選びました。
ところがアルファシータトレーニングを受けている最中、過去の記憶がフルカラーで頭の中に浮かんできました。
細部まで鮮明に頭の中に映って驚きました。
過去のどうってことのない出来事、仕事中の景色だったり、別れた元妻との思い出だったり、頭はしっかり映像を記憶していたんですね。
変性意識の定義は「常識や思い込みのリミッターが外れる状態」ですが、僕は驚きながらも、それはごく自然な現象であるように受け止めていました。
プチ変性意識と言っていいでしょう。
自分はどうしても〇〇ができない。障害やトラウマ由来のものだから努力しようがない。
そのような感覚が人生の可能性を妨げている人はたくさんいると思います。
松岡修造に心底惚れていようが、無意識にアクセスすることは困難です。
僕のケースでいえば、ニューロフィードバックの効果は、脳機能の回復とともにそのような無意識の刷り込みによるリミッター解除だったのだと思います。
ニューロフィードバックの症例に子どもが多いわけ
僕はプロではなく一人の患者ですが、ニューロフィードバックの治療症例を調べていくうちに発達障害やてんかん持ちの子どもの例が多く取り上げていることに気がつきます。
発症からの年月が短いため、脳内に有害物の蓄積が少ないのが理由だと思います。
下記の章でも解説しましたが、TMS(ニューロモデレーション)も含んだ外部刺激による神経治療を開始するには、器質的治療(内科的治療)によって神経伝達物質の邪魔をするものを除去しておく必要があります。
お世話になっている田崎教授ご自身も下記のコラムでリーキーガット症候群(腸管漏れ症候群)治療の必要性を述べています。
つまり、まず最初にすべきことは腸壁の修復(有害物質の侵入経路のシャットアウト)、つぎに蓄積された有害物のデトックスです。
僕は現在、重金属のデトックスを行っております。
子どもどころかアラフォーなので時間がかかかりますが仕方ありません。
完了めどは最短であと2か月程度ですが、それが終わった後も、統合医療(オーソモレキュラー)のセオリーに従って、
とステップを踏み、完璧な状態にしてから神経治療に入っていく予定です。
まだまだやりたいことがたくさんあるので、最短で1年くらいで終わらせたいです。
このあいだ無名人インタビューでも語らせていただきましたが、僕は健常者を超えた超人を目指しています。
(23/12/22掲載予定)
ニューロフィードバックの技術は健常者、特にアスリートのパフォーマンス向上にも積極的に使われています。ほぼ海外の事例ですが、セリエAの選手のものが有名です。
願わくは発達障害/精神疾患で悩み続ける日本人に先例を示し、希望を与えることができればと思います。