読書記録・2010/11/06「考えるヒント」を読んで
2010年11月6日
小林秀雄著、「考えるヒント」を読んで
本居宣長曰く、「姿は似せがたく、意は似せやすし。お早う、という言葉に対し、お早うと応ずる他に道はない。言葉にはすべて歴史の重みがかかっている。ある特殊な歴史生活が流した汗の目方がかかっている」
福沢諭吉曰く、「私立、学者は学問にて私に事を行うべき。」
この二人の偉大なる師の言葉に、本書「考えるヒント」全体を貫いて作者小林が伝えたかったことが凝縮されている。
作者は、文章には「形」あるいは「姿」がある、と上記の言葉を解