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ティコの推し事とファンレター

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ティコのティコによるティコのためのなんのはなしか分からない記事を集めた推し事マガジンです。推し事じゃない記事は全部ファンレターです。つまり全部推し事です。 基本推し事しかしてない…
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2024年8月の記事一覧

空と契る、或いは九月の桃

空と契る、或いは九月の桃

妻があまりにパイナップルや梨、りんごといった果物ばかり食べるので、わけを尋ねると

「子宮の内側を柔らかくしているの」

と言う。分からない、と正直に伝えるとさらにこう付け加えた。

「酢豚にパイナップルを入れるのは、お肉を柔らかくするためでしょう? 鶏むね肉をりんごや梨をすりおろしたのにつけておくと柔らかくなるのも、パインと同じでたんぱく質分解酵素のはたらき。だから、子宮を、ね」

妻の声は淡く

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声に出して読みたい推し

声に出して読みたい推し

やらかした。
ブームに乗ってしまった。

読んでみた。

S U K I ❣️ な気持ちが声に存分に乗っていて恥ずかしい。でもS U K I ❣️
#なんのはなしですか #スタエフ #朗読 #どんとこい2024秋

追記

何でこれが先生が朗読してはいけないのか理解できないわたしがいる。

「どうかしているとし課」案内板 第一号 結局自分が一番可愛いめぐみティコ特集

「どうかしているとし課」案内板 第一号 結局自分が一番可愛いめぐみティコ特集

noteの街の路地裏へようこそ。今朝ぶっ飛ばされた月曜日がもう二度と戻ってこないよう祈ろうのお時間です。日曜日の次も日曜日だといいなぁ。あ、でもそうすると「なんのはなしです課」通信が来ないのか。それは困る。やり直そう。

〜TAKE 2〜

noteの街の路地裏へようこそ。今朝ぶっ飛ばされた月曜日がなるべくゆっくり帰ってきてくれるよう祈ろうのお時間です。

「どうかしているとし課」は、「なんのはな

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【大江健三郎『万延元年のフットボール』】「本当の事」は何より痛い【読書記録】

【大江健三郎『万延元年のフットボール』】「本当の事」は何より痛い【読書記録】

夏期休暇中、腰を据えて読みたい本があった。
それは大江健三郎の『万延元年のフットボール』。
わたしのあまりに貧弱な純文学経験では、片手間では太刀打ちできないだろうことがわかっていたから。

実際、最初はただただ辛かった。
目が滑る。文字を確かに追っているはずなのに、内容が全く入ってこない。書かれている日本語が理解できない。
でも、ある一点を超えると一気呵成。
物語が動き始めると同時に、わたしのシナ

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嫌いなものを公言したら炎上して新聞に載りそう

嫌いなものを公言したら炎上して新聞に載りそう

のっけから #なんのはなしですか

その前に……

路地裏案内所「どうかしているとし課」

「どうかしているとし課」は、「なんのはなしです課」「どうでもいい課」の並びの斜向かいにある日突然爆誕しました。
思いつきでやらかした「お留守番のタツー特集号」の解説が思いの外好評だったので、調子にのったわたしが誰かのどうかしているとしか思えない記事を勝手に解説・案内する課です。
わたしは楽しい、解説された人

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雨女は雨のせいじゃなくても帰れない~柄物ネキ神戸をゆく

雨女は雨のせいじゃなくても帰れない~柄物ネキ神戸をゆく

※下の方に「どうかしているとし課」が爆誕しました!

自他ともに認める雨女である、というようなことを以前書いた。

そう、わたしは寿司柄雨姉。

ジャングル柄のワンピースを身にまとい、神戸空港に降り立ったとき、真っ白な雲は空のずいぶんと低い位置まで垂れこめていた。
海はそんな陰鬱な空の色を反映し、鈍くとぷんたぷんと揺れている。
機内で聞いた「神戸、現地の天気は晴れ」のアナウンスは一体何だったのか。

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「なんのはなしです課」通信  お留守番のタツー特集号

「なんのはなしです課」通信 お留守番のタツー特集号

noteの街の路地裏へようこそ。月曜日をぶっ飛ばせのお時間です(1回言ってみたかった)。先週もnoteの街の路地裏にいる「なんのはなしです課」タツー通信員から「なんのはなし」なのか、まったく分からない報告が届いております。

え? なんで寿司柄スカート姉がnote界いち有名なchampignon(フランス語っぽく発音してね)みたいなことをしているかって?
それはね……

先週の通信二十通目をひとつ

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憧れの神保町

憧れの神保町

「そうだ、神保町に行こう」

そう思い立ち、足を運んだ。
わたしが住む蝦夷地から神保町へは気楽に行けるとは言い難い距離。
実際には1ヶ月前に飛行機と宿を押さえてのことだったのだけど、出かけるときのテンションとしてはそんな感じだった。
わたしは「そうだ、◯◯行こう」のテンションで簡単に飛行機に乗り、新幹線や在来線特急を乗り継ぐ尻軽女である。
過去、そんなテンションで東京や横浜、京都、神戸、出雲、伊勢

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軽率にマリリン・モンローの真似なんてすべきじゃない

軽率にマリリン・モンローの真似なんてすべきじゃない

「ベッドでは何を身に付けていますか?」

そんな無粋で無礼で何を期待しているのか透けて見える質問に、

「CHANEL №5」

と答えたという逸話とともにその女優の存在を知ったのは、確かまだ10歳にならないころだった。
子ども心ながらに、かっこいいなぁ、素敵だなぁと憧れた。
当然ながら№5がどんな香りかなんて知らないけれど、きっと美しい人に相応しい香水なのだろうと想像して。
もちろん、そこに含ま

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