Tokolosi

書く内容も書くタイミングもバラバラですが、私の気まぐれな文章が誰かに読まれて何かのきっ…

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書く内容も書くタイミングもバラバラですが、私の気まぐれな文章が誰かに読まれて何かのきっかけになってくれたら嬉しいな。

最近の記事

ショーンとのランチ

この前夫宛にショーンというカナダ人から届いたメールについて書いたが 今日はそのショーンに我々の住む街まで来てもらってランチを一緒に食べながら彼の日本移住計画の相談に乗った。 結局、夫は "Marry a Japanese woman." なんていうアドバイスはしなかった。 寧ろ私の方が日本企業で職を得て就労ビザを取得するのが1番真っ当だけど、もう1つのオプションとしてそういう選択肢(結婚)もあると提案してしまった始末。 それに対してショーンはクールに "I conside

    • All's well at the River House - リバーハウスでは全て順調

      写真は我が家の目の前を流れる川。よって、夫はこの家を購入した瞬間からRiver House と呼んでいる。 思いのほか早いタイミングで仔犬を我が家に迎え入れたので、この数日間は犬に振り回される毎日。犬は夫がオビと命名した。スワヒリ語で「心」という意味があり、夫が生業とするゴルフでOBと言えばout of bounds(プレイできる区域外)、和服好きの私にとって帯は欠かせない。 仔犬は順調に我が家に馴染んでくれて、初日から快食快眠快便だ。トイレトレーニングも最初はどうなるこ

      • ばーばの思い出

        写真の女性が私のばーば。母の母。辰年生まれのタツさん。子供の頃は大のばーばっ子だったくせに今となってはばーばが実際のところどんな女性だったのかあまりよくわかっていない。情けない話だ。 写真の通り和服を粋に着こなす美しい女性だった。我々一家が父の仕事の関係でサンフランシスコに住んでいた頃ばーばが単身遊びに来た事があった。じーじは高所恐怖症で飛行機に長時間乗りたくなかったため、娘と孫の様子を見てこいとばーばを1人で寄越したのだ。当時は日常的に着物で通していたばーばは10時間以上

        • 初めての競馬観戦

          30年前に宮本輝の「優駿」を読んだ頃から競馬には興味があったが、実際に競馬場で観戦した事はなかった。つい最近、早見和真の「ザ・ロイヤルファミリー」を読み、再び競馬に興味を持った。 東京競馬場は我々が住む八王子からそう遠くない。他の国の競馬は色々と観戦したことがある夫も日本の競馬場がどんなものか興味を示した。せっかく行くのなら大きなレースがある時に行ったほうが面白いかと思い、秋の天皇賞が開催された昨日競馬場見学を決行した。 G1レースが開催される日はネットで前売り入場券を購

        ショーンとのランチ

          メキシコを恋しく思う朝

          言葉が通じなくて、道にゴミが落ちているのが当たり前で、その道もでこぼこで突然謎の穴が空いてたりもして、店に入っても多くの店員が感じ悪くて、昼夜関係なく近所迷惑顧みずあちこちで様々な音楽が大音量で流れている、そんなメキシコが今朝は無性に懐かしい。 メキシコの人々は陽気だと思われているが、実際にメキシコ人と日常的に接するようになると彼らがそんなに陽気なわけではないと知る。いい加減ではある。そのいい加減さが陽気さのように見えることはある。メキシコに住んでいる間、彼らがなぜあんなに

          メキシコを恋しく思う朝

          ショーンからのメール

          「こんにちは       お元気でしたか?今年の春、空港でタイ行きの便に搭乗する前に知り合ったショーンです。あなたのアドバイスに従い、2度目の日本にやって来ました。今回も計り知れないほどこの地に癒されています。戻ってくることを推奨して下さったことに感謝します。 熟考の末、日本に移住することが私にとって最善の選択であるという結論に達しました。Vancouverはあまりにも不健全な場所で、前回お会いした時に既に悪かった状況は更に悪化しました。街として最早取り返しのつかない

          ショーンからのメール

          「大使とその妻」下巻を読み終えて

          昨日、「大使とその妻」の下巻を読み終えた。 読書の時間がなかなか確保できず、上巻を読み終えてから既に10日以上経っている。本来であればもっと早くに読み終わっていただろう。結果的にこの物語の世界にそれだけ長く留まることができたので良かったのかもしれない。良書を読み終わった直後によくある現象だが、物語だけが勝手に「あばよ」と立ち去り、一読者に過ぎない私は置いてけぼりにされたような気分だ。しばらくは他の小説は読みたくない。大袈裟かもしれないが他の物語に脳を占領されたくないのだ。

          「大使とその妻」下巻を読み終えて

          町田

          夫の在留カード更新に戸籍謄本が必要なため本籍のある町田市役所まで行って来た。戸籍謄本が必要になる度に町田まで行くのは面倒だから本籍を現住所のある八王子市に移そうかと町田に向かう電車の中で考えた。今年の3月から本籍地がどこにあろうと最寄りの市役所やコンビニで戸籍が取得できるようになった事を証明書発行窓口で対応してくれた女性が教えてくれた。なんと!電車賃と時間をかけてわざわざ出向くまでもなかったのだ。 皮肉なもので、本籍を八王子市に移そうかとまで考えていたくせに、これで今後町田

          Boss Part 2

          記憶に残るBossの2人目はMoshe。決して名前負けしていない、必要とあらば海を割って道を作りそうな人だ。 私が最初にMosheと知り合った時、彼は美容医療系機械メーカーのCEOだった。私はその会社の取引先日本企業の社員だった。彼の会社の製品が設置されているクリニックの幾つかを表敬訪問して回っていた時、移動のタクシーの中で "Why do you speak English?"(何故英語が喋れるんだ?) と訊かれ、幼少期に父のアメリカ駐在に同行したからだと答えた。 "Wh

          Boss

          今までありとあらゆる職を転々としてきたので元上司と呼べる人々の数も多い。 しかし、今思い返してみてあの人はbossだったとしみじみ思えるような上司は2人くらいしか頭に浮かばない。 1人目はDeborah。外資系放送局で働いていた時のboss。私が所属していた放送技術部のDirectorというポジションだった。私とDeborahの間にJennyというManagerはいたが、彼女はあくまでもDeborahの指示に従って指令を出している中間管理職であってbossはDeborah

          鉄工所で過ごした秋の1日

          本日は夫のパッティングロボット製作をありがたく引き受けてくれた鉄工所で丸一日過ごした。日差しの入らない工場は肌寒く、私のためにガスファンヒーターまで付けてくれていた。 このロボットの製作については以前にも書いた梅さんが作ってくれているものの他に近所でも引き受けてくれる鉄工所を見つけたのだ。梅さんとはお金の話で少しギクシャクして、その話は以前書いたが、 梅さんが作ってくれるのかどうか雲行きが怪しかったので引き続き他も色々あたってみていたのだ。結局、梅さんも一旦は難しい事を言

          鉄工所で過ごした秋の1日

          空港

          夫と知り合って間もない頃、彼が仕事で来日した際にランチを共にした。群馬で取引先とのミーティングを終えた彼と東京駅で落ち合って新丸ビルの中にある和食レストランに入った。その時どんな会話を交わしたのかはすっかり忘れてしまったが、窓際の席から遥か下に見える皇居前広場や丸の内の雑踏を眺めながらこの人とは今後どうなっていくのだろうかとぼんやり考えていた記憶はある。夕方のフライトで成田からサンフランシスコに出発する予定だった夫を成田エクスプレスのホームまで送り届けた後、中央線に揺られて家

          アムステルダムで源氏物語

          昨日は久しぶりにアムステルダムに住んでいる友達とおしゃべりをした。 彼女は先月から晴れて大学院生になり研究対象は東洋の文化や芸術の歴史。 昨日は彼女が今期選択した源氏物語のゼミについて楽しそうに話してくれた。そのゼミでは自称源氏オタクの先生を中心に私と同い年の友人と若い男子院生3人というメンバーで源氏物語に登場する文化や芸術の現象について議論を交わすらしい。 直近のゼミでは絵という媒体がどのような役割を果たしていたかという内容だったらしい。源氏と頭中将が絵合というゲーム

          アムステルダムで源氏物語

          Nature or Nurture?

          人間形成に於ける遺伝(nature)と環境(nurture)の比率に関するポピュラーな議論。 ここで込み入った専門的な話をするつもりはない。 先日夫が唐突に、 "Nature or nurture, what do you think?" と訊いてきた。 咄嗟に出てきた私の答えは、 "A combination of both"(両方のコンビネーション) と極めて当たり前のもの。 自分の事を例に考えてみた。 私は人の集まりの中では口数が少なく、非社交的とまでは言わぬ

          Nature or Nurture?

          飼うか飼わないか、それが問題だ

          仔犬と対面しに千葉まで行った話を1ヶ月ほど前に書いたが、 結局未だに決断できずにいる。 いや、実際は一旦犬を飼うのはやめておこうと自分の中で結論を出した。生き物を飼う以上責任が伴う。大体15年前後生きるとしてその間は旅行や長時間の外出を控えなければならない。もちろん信頼できるペットシッターを見つけて預けることも可能だが、それも心苦しい。私は思いつきで行動するのが好きなのでそれが制限されると思うと息苦しさを感じる。そんな理由で犬は諦めようと判断した。 夫が "What a

          飼うか飼わないか、それが問題だ

          一瞬の浅草観光

          夫の生まれ故郷である南アフリカの郷土料理にパップというものがある。乾燥したトウモロコシを粉状にして水で炊いたもの。料理好きの夫はステーキの付け合わせにたまに作ってくれる。食感はコーンブレッドに近いがパン状に固まっているわけではなく、もうちょっとさっぱりパサパサしている。 日本に来てからはなかなか原料に使うトウモロコシの粉が見つからない。市販のコーンミールやグリッツで試してはみたが、夫が納得できる味に仕上がらない。 メキシコにいた時は中古で安く手に入れたVitamixを乾燥

          一瞬の浅草観光