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スタートアップ経営

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他のスタートアップのいいところをどんどん吸収して、仲間を巻き込み、素敵な会社を創り、社会にインパクトを与えていきたい所存!
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#VC

スタートアップによるM&A戦略・VCから見た論点

スタートアップによるM&A戦略・VCから見た論点

2024年11月15日配信の「GCP HOUSE」で語った『スタートアップにおけるロールアップモデル』の中で言及した、私自身のX投稿の内容をまとめたnoteです。

スタートアップによるM&A戦略 類型 3選①ロールアップ(水平型M&A) 同種同業の買収。特に小規模企業を連続的に買収する戦略をロールアップと呼ぶ。
例:アミューズメント施設や医療施設のロールアップ(GENDA、シーユーシー)

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日本版「Rule of X」: いまSaaSは成長と利益のどっちに重きをおかれてるのか?

日本版「Rule of X」: いまSaaSは成長と利益のどっちに重きをおかれてるのか?

こんにちは!ALL STAR SAAS FUNDの湊です。

2024年、1つ目のブログをゆるっと書いてみたいと思います。今回のテーマは、「Rule of X」が日本で上場しているSaaS企業にもあてはまるのか?、という超マニアックなテーマからはじめたいと思います。

「Rule of Xってなんだ??」
こう思われる方もいらっしゃると思います。

Rule of Xとは、アメリカのSaaS分野の

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#26 シードとシリーズAの狭間における資金調達の傾向と対策案

*コチラのメルマガからの転載です。
ANRIでは主にシードラウンド(First round)の投資を行っている。7割ぐらいが初めてのラウンドでの投資、3割ぐらいが今回の主題のPre-Earlyのタイミングでの投資である。後者のタイミングでも基本的には追加投資を実行することがほとんどである。そのタイミングでいつも、Early-stageのラウンドまで進むのは本当に大変だなと感じている。いわゆるシリー

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ARR100億円超え国内上場SaaS企業、1000億円への事業投資計画モデル

ARR100億円超え国内上場SaaS企業、1000億円への事業投資計画モデル

国内SaaS企業をリードするサイボウズ、freee、マネーフォワード、PKSHA Technology、ラクス、Sansanなど、ARR・NTM Revenue(Next Twelve Months Revenue:四半期売上 x 4で算出)が100〜200億円を超える企業が増えてきました。
また、未上場SaaSスタートアップでT2D3を達成したSmartHRもARR100億円を超えたというニュー

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Venture Debt、基礎から実践まで

Venture Debt、基礎から実践まで

 デットファイナンスの主な種類 新創業融資:
・「開業前または開業後2期を経過するまで」の人が利用できる。
・融資上限額は3,000万円で初回は1,000万円程度のことが多い

保証付融資:
・100%保証の制度融資の1つである「創業融資」の場合、最大3,500万円、平均2,500万円程度借りられるケースが多い
・借り手は金利+保証料0.5~2%の程度を払わなければならない
・原則経営者保証が求め

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【Value Proposition】Must haveとなるために必要な課題設定と、本源的価値の企画・設計

【Value Proposition】Must haveとなるために必要な課題設定と、本源的価値の企画・設計

UB Venturesが運営する起業家のためのソーシャルクラブ「Thinka」。

今回は先日開催された9月のMonthly Thinkaのコンテンツをお伝えします。

顧客が多様な課題を抱える中で、いち早くバーニングニーズを見つけ、顧客にとってMust haveとなりえるプロダクトを企画・設計できるか否かは、その後プロダクトがスケールアップを目指す上で必要不可欠な要素です。9月のMonthly

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VCと銀行に同じ事業計画書を出してはいけない理由

VCと銀行に同じ事業計画書を出してはいけない理由

スタートアップの融資を支援しているINQの若林( @wakaba_office )です。
 
スタートアップが融資を受けるにあたって、ベンチャーキャピタル(以下、VC)に出した事業計画と同じ事業計画を銀行に出してしまう、というケースをたびたび見かけます。

VCに出した強気の事業計画をそのまま銀行に出すと、必ずNGをもらうと言っても過言ではありません。

今回のnoteでは、スタートアップが銀行か

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不況下の事業計画の見直し - 攻めるべきスタートアップ、守るべきスタートアップ

不況下の事業計画の見直し - 攻めるべきスタートアップ、守るべきスタートアップ

この記事は現在のマクロの状況を鑑みて、スタートアップがどう事業計画を見直すべきか。どういうスタートアップが攻めるべきで、どういうスタートアップが守るべきか、フレームワークを提示するために書きます。
この記事の中では現在のマクロの状況についても言及はしつつも、深い言及や分析は避けます(マクロ分析についてはそのプロの分析を頼ってください)。

はじめに: 現在の状況と認識について現在の状況

2022

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【シード投資先100社に学ぶ】シード期のスタートアップ経営 虎の巻

【シード投資先100社に学ぶ】シード期のスタートアップ経営 虎の巻

「シード・スタートアップの経営を、もっと科学したい!」

シードVCのジェネシア・ベンチャーズに転職して、約4年間が経過した水谷( @KokiMizutani )です。

ジェネシアでは、主に日本と東南アジアのシード期のスタートアップに特化して投資支援活動を行うVCファンドを運営しています。ファンドの立ち上げから約5年間が経過し、チャレンジにご一緒させて頂いているスタートアップは100社を越えまし

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PMFへの第一歩: バリュープロポジション (フォーカスと再現性)

PMFへの第一歩: バリュープロポジション (フォーカスと再現性)

先日Atama Plusが51億円のシリーズBラウンド、CADDiが80億円のシリーズBラウンドの調達を発表しました。どちらも2018年にDCMからシード投資を行った企業です。2つの企業は創業から順調に事業を伸ばしていますが、共通していることがあります。

2社に共通していることはプロダクトローンチ前のシードラウンドと数十億円後半を調達するラウンドで説明されている「バリュープロポジション(valu

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PMF(プロダクトマーケットフィット)の大切さと実例、はかり方、見つけ方: 基礎編

PMF(プロダクトマーケットフィット)の大切さと実例、はかり方、見つけ方: 基礎編

昨日TwitterでPMF(プロダクトマーケットフィット)に大切さについて書いたので、それについて、PMFがあるとどういう状況になるかという具体例、PMFのはかり方と見つけ方、を加えてNoteにします。この記事を書く理由は、PMFの大切さを伝えたい、多くの起業家にPMFを見つけてほしい(すなわち成功してほしい)からです。

また、PMFのはかり方、見つけ方の実践編は細かくなったので別ポストにしまし

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シリーズA

シリーズA

Globis Capital Partnersの湯浅エムレ(@emreyuasa)です。

「シリーズA」について調べていたのですが、明確な定義が日本でも海外でも見当たらず、実務とリサーチをもとに一度整理してみようと思い至りました。

先にお断りしておくと、こちらの内容はあくまで私の見解であり、GCP内でもメンバーによって多少の違いはあると思います。また、私自身も学んだり考えたりするうちに変わる

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