水谷航己 | ジェネシア・ベンチャーズ

シードVC ← 総合商社 / Big 4 FAS ← 東大法。大きな産業を創ることをビジョンに掲げるVCで汗かきながらやってます。

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【シード投資先100社に学ぶ】シード期のスタートアップ経営 虎の巻

「シード・スタートアップの経営を、もっと科学したい!」 シードVCのジェネシア・ベンチャーズに転職して、約4年間が経過した水谷( @KokiMizutani )です。 ジェネシアでは、主に日本と東南アジアのシード期のスタートアップに特化して投資支援活動を行うVCファンドを運営しています。ファンドの立ち上げから約5年間が経過し、チャレンジにご一緒させて頂いているスタートアップは100社を越えました。 ジェネシアは投資スタイルとして「リード投資」へのこだわりを強く持ち、20

    • 【シード投資の裏側】パートナープロップのファーストラウンドでリード投資をさせていただきました!

      パートナープロップが2.3億円の資金調達を実施したファーストラウンドにてリード投資家として投資実行させて頂きました! パートナー・リレーションシップ・マネジメント、略して「PRM」と呼ばれる巨大でありながら負の大きな領域でチャレンジしているスタートアップです。 この投稿の前々日に資金調達のプレスリリースを出しておりますが、SNS上での拡散や日経でも取り上げて頂きました。反響も多く頂いており、本当に感謝です。 個人的には、2024年で2社目の投資実行となりました。VC業界

      • きのこ党に入党することになりました

        きのこ栽培にイノベーションを起こす楽々(らら)さんのシードラウンドに、リード投資家として投資実行させて頂きました。 2021年は1件、2022年は7件、2023年は1件と、少し変則的なペースではあるものの、継続的に新規投資のご縁をいただくことは、キャピタリストとしてとても有難いと感じています。 本件は2024年の2件目の投資実行となりまして、1件目の投資実行はこれまでの約6年間のキャピタリストキャリアの中で、最も迷わずに意思決定ができたうちの一社で、またプレスリリースの際

        • 事業のネタ帳#31 シード期の市場規模(TAM / SAM / SOMは使いづらい?)

          創業前後やシード期のスタートアップ起業家から多くの相談をいただくポイントの一つである市場規模。 上場と未上場を問わず、事業の市場規模を示す上ではTAM / SAM / SOMがよく利用される指標であり、webで検索しても解説記事がいくつか出てきます。 かくいう自分もこれまでに執筆してきた自身のnoteでTAM / SAM / SOMについて色々と書いてきたりしてきたわけですが、いざ、シード期のスタートアップ経営やシード・ファイナンスにおける実務においては、とても使いづらい

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        【シード投資先100社に学ぶ】シード期のスタートアップ経営 虎の巻

          事業のネタ帳 #26 ブルーオーシャン or レッドオーシャン? - レッドオーシャンでの勝ち筋を描けるか -

          スタートアップとして事業を検討していくにあたって、市場選定について考えることは避けることができません。市場選定は、言わずもがな、その後の事業成長を大きく左右するファクターです。 市場についての一つの見方として、ブルーオーシャン / レッドオーシャンといった視点が挙げられます。教科書的には、事業者間の競争が激化してパイの取り合いになっているレッドオーシャンではなく、競争の少ない新市場をブルーオーシャンとして開拓していきましょうという、ブルーオーシャン戦略の優位性が謳われるコン

          事業のネタ帳 #26 ブルーオーシャン or レッドオーシャン? - レッドオーシャンでの勝ち筋を描けるか -

          事業のネタ帳 #20 「商取引デジタル化」のフロンティア

          商取引のデジタル化インターネット空間上における消費や購入といった商取引が増えていくことを商機として、世界中で多くのスタートアップが成長してきました。 世界的に見ると成長スピードが遅く、商取引全体に占める比率も低いと言われてきた日本においてもEC化は不可逆なトレンドとして着実に進んでおり、toCとtoBに限らず、日本のさまざまな商取引のデジタル化が進んでいます。 商取引のデジタル化というテーマにおいては、大きな社会的インパクトをもたらすスタートアップが、かわるがわる世界で登

          事業のネタ帳 #20 「商取引デジタル化」のフロンティア

          事業のネタ帳 #14 事業ネタがない時のネタ帳

          「起業したい!」「いつかは経営者になりたい」 「けど、どんな事業にチャレンジするべきかわからない。。」 というのは、将来的にスタートアップ起業を考えている多くの方に共通する悩みの一つかと思います。 そんな時、スタートアップやVCで働いてから起業ネタを考えようという意思決定をする方も多いですが、チャレンジする事業を決めずに起業するケースも一定数存在しています。 前者であれ、後者であれ、どちらもそのチャレンジはリスペクトに値するものですが、個人的な所感として、VCファイナ

          事業のネタ帳 #14 事業ネタがない時のネタ帳

          事業のネタ帳 「産業領域特化型コラボレーション」

          世界は日々進歩しています。日常の小さな不便は気付かぬうちに解消され、コンビニやスーパーのお惣菜や冷凍食品はとても美味しく、難病治療に向けた医薬品の上市も進み、宇宙との距離もだんだんと近づいてきている気がします。 そんなサービスの向上や人類の進歩は、一体、何によってもたらされているのでしょうか。それは様々な専門性を有した人々が、それぞれの持ち場の中で経済活動や研究開発に励んでいるからに他なりません。 分散化社会で専門分化する企業とサプライチェーン例えば、僕がいまこのnote

          事業のネタ帳 「産業領域特化型コラボレーション」

          Duolingoに学ぶ"Employee Experience"のベストプラクティス

          事業を成長させるために必要な強い組織創りは、唯一解があるわけでもなければ、ここまでやれば終わりというゴールがあるわけでもなく、頭を悩ませている経営者や人事担当者の方も非常に多いかと思います。 自分自身も強い組織創りについてのnoteを書いたりしながら、思索を深める日々を過ごしています。そんな中、USのスタートアップの組織創りに関するベストプラクティスの一つとしてDuolingo社に話を伺う貴重な機会を頂きましたので、その取り組みについてまとめてみました! Employee

          Duolingoに学ぶ"Employee Experience"のベストプラクティス

          【シード調達のリアル #6】 着金(クロージング) - Finance by Genesia -

          シード期のスタートアップとして、VCからの初めての資金調達に臨むとき、不可逆な資本政策となる着金までになにがどういった順序で進んでいくのかについては、事前に知って準備しておきたいところです。 Finance by Genesia.と銘打つこちらのシリーズでは、そんなシード期のスタートアップの資金調達のリアルをお伝えし、起業家がスムーズな資金調達を進める上での一助になればと思い、メンバー一同で筆を進めております。 本稿では、投資委員会の後から無事に着金(クロージング)に至る

          【シード調達のリアル #6】 着金(クロージング) - Finance by Genesia -

          【シード・スタートアップ】強い組織創りのコトハジメ

          強い組織の構築は一日してならず。 事業とはヒトが創るものであり、それゆえに、如何にヒトを束ね、各人に個性を発揮してもらいながら、組織としてのアウトプットを最大化させていくかという命題は、経営者が最も頭を使うものであり、関連する施策の成否は事業成長にダイレクトに影響します。 組織創りの遅れは事業成長のボトルネックとなり、組織創りの失敗は事業の崩壊と経営チームへの特大のメンタルコストを伴います。事業成長を加速し続けることが可能な強い組織を構築、維持、強化していく営みは、経営を

          【シード・スタートアップ】強い組織創りのコトハジメ

          【シード調達のリアル】国内初のAGA管理アプリ『HIX』を開発するエムボックスに投資支援させて頂きました。 - Finance by Genesia. -

          国内初のAGA管理アプリ『HIX』を手掛けるエムボックスへの投資支援について、この度、プレスリリースをさせて頂くことができました。多くのメディアさんにも取り上げて頂き、身の引き締まる思いです。 【ニュースリンク先】 ■エムボックスからのプレスリリース ■ジェネシアからのプレスリリース ■TechCrunchさん ■日経新聞さん ■BRIDGEさん (2021年2月25日15時から、Clubhouseにて平野さんによる公開取材予定です!)

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          【シード調達のリアル】プリペイドカード型福利厚生サービス『miive』に投資支援させて頂きました。 - Finance by Genesia. -

          プリペイドカード型福利厚生サービスを手掛ける『miive』への投資支援について、この度、プレスリリースさせて頂くことができました。とても嬉しいですし、さらなる気合いが入りますね。 【ニュースリンク先】 ■miiveからのプレスリリース リモートワークにも対応した、プリペイドカード型の福利厚生サービスを提供する「miive(ミーブ)」がサイバーエージェント・キャピタル、ジェネシア・ベンチャーズを引受先とする資金調達を実施 ■ジェネシアからのプレスリリース リモートワー

          【シード調達のリアル】プリペイドカード型福利厚生サービス『miive』に投資支援させて頂きました。 - Finance by Genesia. -

          【シード調達のリアル #1】“ジェネシア・ファイナンス総論” - Finance by Genesia -

          どうもこんにちは、ジェネシア・ベンチャーズの水谷(@KokiMizutani)です! 昨今、数多くのVCファンドが組成され、数百億円規模の巨大ファンドも珍しくなくなってきました。資金調達の候補となるVCが増えることは起業家にとってポジティブな一方、数多くのVCが存在している中で、どのVCやキャピタリストが自社事業のフェーズや領域にフィットするのかがわかりづらく、また、VCからの実際の資金調達プロセスも見えづらくなっているのが現状のように思います。 結果として、起業家の方々

          【シード調達のリアル #1】“ジェネシア・ファイナンス総論” - Finance by Genesia -

          シード期の「起業家」が「経営者」に変わるとき

          国内の独立系VCでシード期のスタートアップの投資支援をさせて頂いていると、事業が成長していく過程で起業家との会話の内容に変化を感じることがよくあります。 自分が所属するジェネシア・ベンチャーズでは、設立間もないシード期のスタートアップに投資をさせて頂くことも多くあります。その中で、これからMVPを開発して仮説検証を開始するという事業立ち上げのゼロイチフェーズと、事業の仮説検証が進み一定のPMFが見えつつあるフェーズでは、当然ながら企業としてリソースの掛け方が大きく変わります

          シード期の「起業家」が「経営者」に変わるとき

          シード・スタートアップにとっての「ファイナンス・ハブ」になります。

          ジェネシアの支援先スタートアップと、シリーズA以降の投資家候補となるVCさんとの出会いの機会を創出すべく、オンラインイベントを開催しました! オフラインでのスタートアップイベントの開催が数多く見送られて出会いの機会も減少する中、起業家・投資家間の中長期的な関係構築をサポートすることを狙っての企画でしたが、ご参加いただいた皆さんのお陰で、控えめに言ってめちゃくちゃ有意義な会にすることができました! 伊藤忠テクノロジーベンチャーズ阿部さん・諏訪さん、WiL松本さん、グロービス

          シード・スタートアップにとっての「ファイナンス・ハブ」になります。