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フリがどうなんだろ?:映画評「BROKEN RAGE 」

フリがどうなんだろ?:映画評「BROKEN RAGE 」

Amazon primeオリジナル映画の北野武監督作品。
主演はビートたけし…ですね。
もうだいぶネタバレはされてるんでイイと思うんですが、前半はノワールなドラマになってて、後半はそれをフリにしたコメディとしてひっくり返す…みたいな作品です。

Broken Rage(ブロークンレイジ)』は、北野武監督が監督・脚本・編集を手掛け、主演も務める実験的なAmazonオリジナル映画です。

ストーリーの

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医療モノにはハズレが少ない:ドラマ評「トラウマコード」

医療モノにはハズレが少ない:ドラマ評「トラウマコード」

Netflixオリジナルドラマ。
特に見ようって思ってなかったんですけど、「オススメ」にアップされてて、1話の最初を暇つぶしにちょっと見たらハマっちゃって…というパターンです。
プラットフォーマーにやられっぱなしw。

<概要>
『トラウマコード』は、Netflixで配信中の韓国医療ドラマです。
物語は、名門・韓国大学病院の重症外傷センターが舞台。このセンターは、患者を救えば救うほど赤字が増えると

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松たか子、おそるべし:映画評「ファーストキス 1ST KISS」

松たか子、おそるべし:映画評「ファーストキス 1ST KISS」

この映画で松たか子さんは29歳と45歳を演じています。
どっちも自然な感じで演じられてるって言うところがなかなかすごいんですけども、それ以上に恐ろしいのは45歳の松たか子の方がずっと魅力的だってことですね。

<今、あの彼女と出会えば、15年後、この君と出会えるわけでしょ。
じゃぁ、また君に出会える未来を選びたい。>

すげぇ、うなずいたもん。
よく考えたら、それでいいのかっていう感じもしなくもな

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べらぼう第六回

べらぼう第六回

#べらぼう #蔦重栄華乃夢噺 #第六回

「青本」をアップデートして売り出そう!
というアイデアを思いつき、鱗形屋と一緒になってアイデアを詰めていく重三。

「二人で飛びっきり活きのイイ話を考えてみようじゃねぇかよ」

何かを一緒に作り上げていく…って何かいいよな〜
…と思ってたら、鱗形屋のもう一つの狙いを聞いてしまう。

いい本を作っていきたいってのも、
本屋を盛り立てていきたいってのも、
多分

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べらぼう第五回

べらぼう第五回

#べらぼう #蔦重栄華乃夢噺 #第五回

頭と口の回転で世の中を渡っていく源内の真骨頂。

「我が心のままに生きる
わがままに生きることを自由に生きるっていうのよ」
「わがままを通してんだから、きついのは仕方ねぇや」

吉原を思い、花魁たちや唐丸を思う重三にはそこまで「わがまま」に生きることはできない。
だから遠回りになっても頭を下げる。

唐丸の過去はまだ明らかにならなかったですね。
重三の願い

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付け足した邦題は不要:映画評「リアル・ペイン 心の旅」

付け足した邦題は不要:映画評「リアル・ペイン 心の旅」

妻の希望で公開中のこちら。
こういうの、妻の勘は信頼できます。
僕じゃチョイスせんからなぁ。

オープニング。
空港で行き交う人々を眺める髭面の男(ベンジー)。
その顔のアップの横に
A REAL PAIN
と題名が出て来ます。
エンディング。
同じく空港で人々を眺めるベンジーのアップに、オープニングとは逆サイドに
A REAL PAIN。

グッと来ました。

<概要>
ニューヨーク在住のユダヤ

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アニメの本編がどっちに行くか、かな:映画評「機動戦士ガンダムジークアクス・ビギニング」

アニメの本編がどっちに行くか、かな:映画評「機動戦士ガンダムジークアクス・ビギニング」

庵野秀明率いるスタジオカラーが「機動戦士ガンダム」シリーズを制作する。
おお〜
て感じはするんですけど、いずれ連続アニメとしてテレビ放映されるんだから、それを待ってりゃいいやとは思ってたんですけどね〜。
なんかすごく評判になって興行成績も良いようですし、ちょっとした事情もあって、このタイミングで映画館に行くことになっちゃいました。

そろそろネタバレも解禁って言うタイミングではあるかもしれませんが

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べらぼう第四回

べらぼう第四回

#べらぼう #蔦重栄華乃夢噺 #第四回

重三郎が走り回って作った「雛形若菜初模様」。
その労力を嵌めて奪う鱗形屋と問屋たち
実利で重三郎を蔑ろにする忘八たち
一方で田沼意次は源内を使って偽文書を作り、田安賢丸(のちの松平定信)を嵌める。
勧善懲悪的な「善悪」じゃない世界が繰り広げられます。

「吉原のため」
「無駄な出費となる御三卿を」

嵌める側には嵌める側の論理もある。
さてさて、何を信じれ

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妊婦の奥さんもまあまあ強い:映画評「アド・ヴィタム」

妊婦の奥さんもまあまあ強い:映画評「アド・ヴィタム」

ヨーロッパ映画をそんなに見てないので、登場人物たちにあまり馴染みがなく…
その分話のリアリティーが増して見れたのかもしれません
地味な印象になっちゃうのは否めないですけど。

『アドヴィタム』は、2025年公開のフランス・ベルギー合作のサスペンス映画です。元特殊部隊員のフランク・ラザレフは、ある任務の失敗から部隊を去り、妊娠中の妻レオと新たな生活を始めます。しかし、謎の武装集団に自宅を襲撃され、レ

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原作者が批判するのも分かる。僕は嫌いじゃないけど:映画評「ソラリス」

原作者が批判するのも分かる。僕は嫌いじゃないけど:映画評「ソラリス」

森泉岳土さんが漫画を描いた「ソラリス」を読んだときに、
「そういえばソダーバーグの<ソラリス>はまだ見てなかったなぁ」
と思い出して見てみることにしました。
ソダーバーク、まあまあ好きなので。
興行成績はいまいちだったような記憶が… .。
でも僕はそれほど嫌いじゃないですね。この作品。

<概要>
『ソラリス』は、2002年にスティーヴン・ソダーバーグ監督が手掛けたSF映画で、スタニスワフ・レムの

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このキャメロン・ディアスは好きです:映画評「バック・イン・アクション」

このキャメロン・ディアスは好きです:映画評「バック・イン・アクション」

キャメロン・ディアス、ジェイミー・フォックス共演のNetflixオリジナルコメディーアクション映画。
なかなかお金がかかっていますw。

<概要>
『バック・イン・アクション』は、2025年1月17日にNetflixで配信開始されたアクションコメディ映画です。主演のキャメロン・ディアスは、2014年の『ANNIE/アニー』以来、約10年ぶりの映画復帰作となります。共演にはジェイミー・フォックス、グ

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べらぼう第三回

べらぼう第三回

#べらぼう #蔦重栄華乃夢噺 #第三回

走り回ってようやく作り上げた「吉原細見」が思ったほどの効果をあげれず、
「それじゃあ、次の手」
ということで、今回は「一目千本」の制作。
「光る君へ」に続いての同人誌作成…が、どうも火種となるようです。

今回の見所一位はなんと言っても扇屋の旦那(山路和弘さん)。

「可愛さ余って憎さ百倍なんて
お前さん
まるで人みてぇなこと言ってるよ
忘八のくせに」

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べらぼう第二回

べらぼう第二回

#べらぼう #蔦重栄華乃夢噺 #第ニ回

今回は「平賀源内」紹介回。
江戸のアイデアマンで発明家
…と言う通りいっぺんの姿だけじゃなくて、男色家で、江戸っぽい文化を体現しながらも、どこか薄闇の向こうに惹かれている
そんな複雑な人物像を垣間見せてくれます。
「光る君へ」は美術が魅力でしたが、本作の薄闇に妖しく輝きを見せる吉原の美術もなかなかのモノです。

そして一橋治済登場。
この話のポジションだと

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ノリが違うかな〜と思いつつ見てたら、いつの間にかハマった:アニメ評「ダンダダン シーズン1」

ノリが違うかな〜と思いつつ見てたら、いつの間にかハマった:アニメ評「ダンダダン シーズン1」

「ジムでランニングマシンで観てたアニメ」シリーズw。
評判になってたからチョイスしたんですが、なんか序盤は
「ノリがな〜。最近のワケぇモンはこう言うんが好きなんかのぅ」
って感じだったんですが、最後はハマってました。
時代に追いついたかしらんw。

<概要>
アニメ『ダンダダン』は、龍幸伸による同名の人気漫画を原作とした作品で、青春、コメディ、オカルト、SFといったジャンルが融合した独特の世界観が

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