ストレス社会で疲れを取る秘訣『心療内科医が教える本当の休み方』【おすすめ本紹介】
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日々の仕事や家庭でのストレス、そして絶えず流れるSNSの情報に疲れていませんか?鈴木裕介著『心療内科医が教える本当の休み方』は、そんな現代人に向けて、効果的に休む方法を教えてくれる一冊です。私たちが普段「休んでいる」と思っている方法が、実は本当の意味での休息になっていないことが多いと指摘しています。
なぜ多くの人が「うまく休めない」のか?
現代人が休息を取るのが難しい理由は、単に時間がないからではなく、休息の取り方を知らないからだと鈴木氏は言います。その背景には、以下の3つの要因があります。
自分より他人や会社を優先してしまう
多くの人が、自分のニーズを後回しにし、他人や会社の期待に応えることを優先しています。例えば、休みの日に会社から急な仕事の依頼が来た際、「断ると評価が下がるかもしれない」と思い、せっかくの休日を返上してしまうことはありませんか?このように、他人のニーズを優先しすぎると、自分自身の休息が二の次になり、結果的に疲れが取れないままになってしまうのです。
ストレスに気づかない
私たちの体は、多少のストレスには耐えられるようにできています。ストレスを感じると、アドレナリンやコルチゾールといったホルモンが分泌され、一時的に集中力が高まります。しかし、これが長期間続くと、体と心が徐々に蝕まれていきます。鈴木氏によれば、この「ストレスに気づかない状態」が続くと、突然疲労感や不調が表面化し、心身に深刻なダメージを与えることになると警告しています。
リフレッシュ方法がわからない
リフレッシュの方法は人それぞれ異なりますが、自分にとって何がリフレッシュになるのかを把握していない人が多いと鈴木氏は指摘します。特に、SNSやゲームといった中毒性の高い活動は、実際にはリフレッシュどころか逆に精神的な負担を増やしている場合が多いのです。SNSで他人の華やかな生活を見てしまい、自分と比べて落ち込んでしまう経験は、誰にでもあるのではないでしょうか?こうした行動が、真の意味での休息を妨げています。
効果的な休み方とは?
では、どうすれば本当に疲れを癒すことができるのでしょうか?鈴木氏は「自律神経のバランスを取ること」が鍵だと述べています。
自律神経のバランスを取る
自律神経には、交感神経と副交感神経という2つのモードが存在します。交感神経は、戦闘モードや緊張状態に対応し、副交感神経はリラックスや休息に対応します。仕事中に交感神経が優位になりがちな人は、休日や仕事終わりには副交感神経を活性化させることが重要です。具体的には、温泉に入ったり、読書をしたり、ゆったりと過ごすことで、リラックスモードに切り替えることができるのです。
逆に、仕事中に無感情になりがちな「フリーズモード」に入る人は、休日には体を動かしてアクティブな活動をすることが効果的です。例えば、スポーツや登山、あるいは友人とアクティビティを楽しむことで、バランスを取り戻すことができます。
繋がりを感じること
リラックスモードに入りやすくするための一つの方法は、「繋がりを感じる」ことです。人との触れ合いや、ペットとの交流、自然と触れ合うことがリラックス効果を高めます。孤独を感じると、免疫力が低下し、脳機能も衰え、睡眠の質が悪化するため、意識的に「繋がり」を感じることが重要です。例えば、友人や家族との会話、ペットとのふれあい、さらには自然の中で過ごす時間が、心を落ち着かせ、リフレッシュを促します。
自分の支えとなったものを思い出す
過去に自分が辛い時に支えとなったものを思い出し、それを再び取り入れることも効果的です。鈴木氏は、学生時代に好きだった活動や趣味を再び始めることで、リラックス効果を得られると述べています。
例えば、昔好きだった音楽を聴いたり、趣味に没頭することで、心の安定を取り戻すことができます。自分がかつて「これに救われた」と感じた活動を再発見し、取り入れることで、現代のストレスにも対処できるのです。
心と体の疲れが取れると、前向きになれる
最後に、鈴木氏は「心と体の疲れが取れると、驚くほど前向きになれる」と述べています。適切に休息を取ることで、仕事のパフォーマンスが向上し、日常のちょっとしたことにも喜びを感じられるようになります。
また、自分自身に対する肯定感が高まり、他人に対しても優しく接することができるようになるでしょう。自分の心と体を労わることが、結果的に周囲の人々に対する配慮にもつながるのです。
まとめ
『心療内科医が教える本当の休み方』は、現代人が抱える疲れやストレスに対して、根本的な解決策を提案しています。私たちは、他人や会社の期待に応えようとしすぎるあまり、自分自身のニーズを無視してしまいがちです。しかし、自分の心と体を守るためには、他人よりも自分を優先し、自律神経のバランスを取ることが重要です。
この本が提案する休息法を取り入れることで、日々の疲れをしっかりと癒し、より前向きな気持ちで日常を過ごすことができるでしょう。忙しい日々の中で、自分に合った「本当の休み方」を見つけてください。