【食エッセイ】魔法瓶につめたあったかいミルクセーキ
ある休日、フラッとカフェに立ち寄った時、甘いバニラのような香りがして、ふと小さい頃の記憶が浮かびました。
私がまだ小学生の頃、おばあちゃんが職場から持ち帰ってきてくれた温かいミルクセーキの記憶です。
おばあちゃんは定年をすぎても、地元のボタン工場に働きに出ていました。
おばあちゃんの職場には、カップ式自販機がありました。
自販機にはいろいろな飲み物が並んでいたけれど、おばあちゃんが選んだのはいつもホットのミルクセーキでした。
あの甘くて、ちょっと懐かしい味のミルクセーキ。