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無料マーケ学習プラットフォーム「マープス」を受講して外部CMOになった話。

約7年間業務を通じてマーケ経験は積んできたが、つまみ食いばかりでこれと言って何が出来るか自分でもよく分からない。そもそもマーケってどこまでがマーケなんだ…。

これは私の正直な心の声でした。

私は普段「マーケコンサルタント」として、中小企業〜大手企業様のマーケティング業務を外部からサポートをしてます。具体的には、デジタルマーケティング(以下:デジマ)領域を中心に、WEB広告の設計並びに運用サポートやメルマガ改善やSEO対策など幅広くデジマ領域に関する業務を現場メンバーと共に対応してます。

またここ2年間ほどは、デジマ領域に特化したマーケティング戦略策定や施策選定、そもそものKGIから逆算したKPI設定、必要なら会議のファシリテーションからプロジェクト管理など、マーケ実務を含む事業推進に繋がることなら何でもやる役割を担うことが多いです。

「やっていること」だけを伝えると、いかにもデジマに精通している人間っぽく聞こえますが、これまでのキャリア的に「専門的領域」を作ってこず業務上その時必要なマーケ経験を幅広く積んできたことより、「マーケ経験は約7年間ほどあるが何が出来るかって聞かれたら何とも言えないな…。」という内心複雑な気持ちでした。

業務でやるべきこと > 個人でやりたいこと

よくあるモヤモヤ

ただ、昨年の7月頃にX経由で「マーケの無料オンライン学習を受ける機会がある」ことを知り、興味本位で受け学び始めたことがキッカケでこの9月からライブ配信やVTuber事業を展開しているスタートアップ企業の外部CMO(最高マーケティング責任者)としてジョインする運びとなりました。

以下は、外部CMOになるまでのキッカケや行動・意識したことをまとめました。私はマーケターとしてはまだまだ未熟者です。ただ、外部CMOという責任を伴うポジションをいただくまでの背景は、現在マーケターとして経験を積んでいるみなさんの参考になるかと思うので、ぜひお時間ある時にご覧ください。

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1)無料でマーケを体系的に学べる「マープス」

まずはじめに本日の主役から紹介させてください。

冒頭に「マーケの無料オンライン学習を受ける機会」と話をしましたが、それは株式会社トライバルメディアハウス代表の池田紀行さんが講師を務めるマーケティングに特化したオンライン無料学習プラットフォーム「MARPS(以下:マープス)」です。

私は昨年(2023年)8月頃に偶然にもXのタイムラインを眺めていたら「マープス」のβ版がリリースすることを知り、一度腰を据えてマーケティングを学び直す絶好の機会だと思い受講しはじめました。

これまで幾度となくオンラインのウェビナーやコンテンツ視聴をしながら学習をしてきました。ただ毎回「なんとなく」学んだ気になり翌日の業務には何も反映できずモヤモヤした経験がありました。(※これは個人の学び方や学習姿勢の問題です…)

ただし、この「マープス」はとにもかくにも今までのウェビナーやコンテンツ教材とは違いました。私が感じるマープスの独自性(差別化ポイント)は下記です。

  1. マーケティングを「具体⇆抽象」行き来しながら体系的に学べる

  2. 学習コンテンツのアーカイブ動画に加えて振り返り記事がある

  3. 書籍内容の咀嚼として学習コンテンツがあるため理解促進が可能

特に、池田さんの25年間以上のマーケ知識やノウハウから来る「マーケティング」を咀嚼しより分かりやすく体系立てて説明してくださっていることが一番の価値だと感じます。

加えて、上記で記載した通りアーカイブ動画は数日後にメールで連絡が来て、その数日後には振り返り記事が上がりサポートがかなり手厚いです。ラーメンにチャーハンと餃子がついてくるくらい満足度の高い充実度合いなので、運営陣はかなりハードだよな…と毎回感謝感激です。いつもありがとうございます。

普段私は「マープス」の学習コンテンツを2倍速で聴きながら、iPadのSplit View機能を活用し気になったところはメモり、理解が出来なかったところはとにかく戻って→聞き返し→思考整理をするを繰り返しています。(※普段からYouTubeを2倍速、Audibleを3倍速で聴いていると、耳がかなり慣れて2倍速でも違和感なく聴くことが出来ます。)

学習コンテンツの受講スタイル

最近はXでコミュニティ化もされており、マープス受講生の振り返りnoteや気づき学びのタイムラインを見ながら、自分とは違った視点を学べることは新たな発見もあり楽しみのひとつです。

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2)とにかく実務や提案に取り入れる

ここからは私が「マープス」での学びをどう活かし、結果的に外部CMOになったかについてのお話です。

そもそも私が「マープス」を受講しはじめた目的は2つありました。

  1. マーケの基礎基本を改めて学び直したい

  2. 目先の実務や売上向上に即時的に活かしたい

まず「マーケティング」に精通している方であれば恐らく共感いただけると思いますが、「マーケティング」とひとえに言っても人それぞれ解釈が様々です。

例えば、日本マーケティング協会が今年に入り34年ぶりにマーケティングの定義を刷新したそうです。

(マーケティングとは)顧客や社会と共に価値を創造し、その価値を広く浸透させることによって、ステークホルダーとの関係性を醸成し、より豊かで持続可能な社会を実現するための構想でありプロセスである。

出典:公益社団法人日本マーケティング協会より

ネット記事で上記の定義を見かけた時、正直さっぱり何のことか分かりませんでした。記載されている内容が分からないというよりも、結局マーケティングって何だ??と自問自答しても分からなかったのです。

なので、「マーケティング」という定義はありつつも解釈が無数に行える謂わば「概念的」なモノの理解を深めるためにも、まずは1つの型を学びたいと思うようになりました。

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「マープス」を通じて、そもそも売上には2種類あることや売上の構造を体系的に学び、それぞれの項目にアプローチするために必要なマーケ手段は何か?について理解を深めました。学べば学ぶほどマーケの奥深さを知りながらも、「明日の業務に繋げるために何が出来るか?」を考えました。

まず最初に行ったことは「提案内容の見直し」です。

私は冒頭でお話したように、普段はマーケコンサルタントとして企業のマーケ課題をヒアリングし外部マーケターとして改善や事業推進のお手伝いをする役割です。

定常的に毎月数社から「売上が上がらない」「マーケ戦略が無くどうしたらいいのか分からない」「広告予算を減らしたいが売上が下がるのは困る」など様々なご相談をいただきます。

これらの相談を受ける前に事前に「現状何が一番の課題なのか?」をヒアリングして課題を特定する必要がありますが、これを今まではディスカッションの中でヒアリングしてました。

それを「マープス」で学んだことを元に、事前に資料を活用して「売上の要素分解」「売上の構造化」「打ち手マップ」を用いて、売上の中でもどの箇所が最も課題なのか?その課題を解決する為には●●と▲▲が打ち手にあるが現状はどうか?など視覚的に説明することでより相互理解の促進が行えました。

元資料に加筆
元資料に加筆
元資料に加筆

上記の3枚の資料はマーケコンサルを行う上での導入資料ですが、これら3枚の導入資料があることで「課題の特定」が1〜2回のMTGで概ね完了し、具体的な改善提案が出来るようになりました。

また少し余談ですが、マーケコンサルの導入実績がある企業様の中で「思っていたのと違った」「あまり上手くいかなかった」と回答するご担当の方は結構多い印象です。その理由は、提案時は「なんとなく良さそう」「依頼したら課題改善してくれそう」と”抽象的な提案”を良しとしたため、依頼後に蓋を開けてみたら「全然大したことなく、これでは現場メンバーで出来ることばかり」となってしまうケースが往々にしてあります。

マーケコンサルの提案が絵に書いた餅にならないように、お互いに「現状課題は何か?」「その為に具体的に何が出来そうか?」を”具体的に”詳細を詰めることが重要です。なので、「マープス」で幾度となく講義の前に池田さんがおっしゃる上記3枚が重要なのかは現場を通じて常に感じます。

話しが脱線しましが、私は「マープス」で学んだことを「自分の提案に活かせるか?」「現在進行しているプロジェクトに活かせるか?」を模索しながら、マーケの定義や概念は曖昧でも活かせそうなところから資料反映を行ったり施策の見直しやそもそもの前提(その施策をやるべきかどうか?効果測定は適切か?)を現場メンバーと共に試行錯誤しながら進めています。

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3)「わかる」と「できる」は雲泥の差がある

まとめに入りますが、「マープス」を通じてマーケを改めて学習している中で頻繁に感じることは「わかる」と「できる」には雲泥の差があるということです。詳細に関してはぜひ下記の記事内で説明されている池田さんの記事を読んでいただきたいです。

note内の資料を拝借

「マープス」の講義を通じて、マーケの全体像や各施策が対処可能な強みなどを「知り」、自分なりに復習しながらああでもないこうでもないと言いながら思考の整理をすることで何となくかもしれないが「わかる」まではいきます。

ただ、この「わかる」から「できる」のハードルがとても高いことが「マープス」を受講して得た一番大きな学びでした。

分かったからいざ現場に反映させようと思っても中々上手くいかなかったり、池田さんの説明を聞いてまずはチーム内で理解促進させようと勉強会を開いても中々伝わらなかったりと、「できる」までの実践のムズカシサを日々痛感しました。

だからこそ、マーケの答えは現場にしかないことにも気づきました。毎回講義で学び得た知識は即ち茨の道を進む為のアイテムであり、それらアイテムを実戦で使うことで「こう使うのか」「こういう使い方もあるのか」「意外とこのアイテムは使えるぞ」と発見しながら、アイテムの有り難さを痛感します。

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昨年の8月頃より「マープス」のβ版に出会いこれまでマーケについて定期的に学び現場で試行錯誤した結果の一つとして、外部CMOという機会をいただきました。ただここからが挑戦でありCMOとして事業を推進することが求められるので、引き続き「知る→わかる→できる」を意識しながら現場で踠きます。


最近本に載りました(P144)📚

自己紹介はこちら👇

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笹本康貴(ささもとこうき)

1992年生まれ 千葉県出身
2016年 法政大学 卒業、新卒としてサイバーエージェントグループ会社に入社。新規営業として大手飲料・食品メーカーにウェブ広告媒体の販売並びに、小売店に対する店舗集客ソリューションの提供に従事。
2019年 マーケティング戦略策定を主軸に独立。
2021年  re株式会社を設立し企業のマーケティング支援に従事。
2024年 マーケティングコンサルとして零細・中小企業様中心にご支援中

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ササモトコウキ
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