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サビアンシンボルと二十四節気

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サビアンシンボルと二十四節気ー霜降

ついこの前まで蒸し暑かったと思ったら、急に気温が下がり
慌てて冬布団を出して掛けています。

中国の表現は誇張が大きいと言われ「白髪三千丈」という言葉が
しばしば例に挙げられますが、もとはこの漢詩から。

秋浦歌     秋浦(しゅうほ)の歌    李白
白髪三千丈   白髪三千丈
縁愁似箇長   愁ひに縁りて箇(かく)の似(ごと)く長し
不知明鏡裏   知らず 明鏡の裏(うち)
何処得秋霜   

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サビアンシンボルと二十四節気ー寒露

サビアンシンボルと二十四節気ー寒露

昔の人は「秋の日は釣瓶落とし」といいましたが、夕方になるとあっという間に日が沈んで周囲が暗くなるのを、井戸から水を汲みあげる桶の様子に例えてそう表現しました。
昼間はまだ暑さが残る日も、朝晩は少々冷えます。

節気「寒露」の初候は鴻雁来(こうがんきたる)。
「かりがね寒」とは俳句の季語。雁の群れの鳴き声と肌寒さとが結びついたもので聴覚と微妙な気温を合わせて見事な言葉です。
渡り鳥の雁が群れをなして

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サビアンシンボルと二十四節気ー秋分

サビアンシンボルと二十四節気ー秋分

23日は秋分、お彼岸の中日。21日は満月で仲秋の名月でしたが、雲が多少かかっていても月が美しい夜が続いています。
日本人は月に想いを馳せた詩歌がたくさんありますが、月を愛でるのは中国も同じです。今回は「八月十五夜禁中獨直、対月憶元九」を採りあげてみました。白居易は唐代中期の詩人で、当時は旧暦だったのでタイトルには
八月十五夜を掲げています。
月の冴え冴えとした美しさや友を想う気持ちが、時空を超えて

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サビアンシンボルと二十四節気ー白露

サビアンシンボルと二十四節気ー白露

日が短くなり、朝晩が肌寒いほど涼しくなりました。
下は白露を詠った杜甫の詩ですが、戦乱の世ではないにしろ、疫禍の
もとにある今に、重ね合わせる事ができるのではないでしょうか。

月夜憶舎弟      月夜に舎弟を憶ふ  杜甫

戍鼓斷人行   戍(じゅ)鼓 人行断え
邊秋一雁聲   辺秋 一雁の声
露從今夜白   露は今夜より白く
月是故郷明   月は是れ故郷に明かるからん
有弟皆分散   弟有れ

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サビアンシンボルと二十四節気ー処暑

サビアンシンボルと二十四節気ー処暑

強い日差しや気温は相変わらずですが、お盆が過ぎると、ちょっとした変化に秋が来ていることを感じます。
立秋の次に巡ってきた処暑。朝夕の風が涼しく夜には虫の音も聴こえます。処暑の「処」という漢字は人がひじ掛けで休む様を表しているそうですが、暑さに疲れた体をいたわる必要のある頃と、昔の人は感じたのでしょう。

  夏夜追涼      夏夜 涼を追ふ   楊万里

夜熱依然午熱同   夜熱依然として午熱に

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サビアンシンボルと二十四節気ー立秋

サビアンシンボルと二十四節気ー立秋

暑さの最中にありますが、暦の上ではもう立秋。暑中見舞いのご挨拶も立秋からは残暑見舞いへ切り替わります。
朝夕のふとした時に、秋の気配を感じる事があるのではないでしょうか。
中唐の劉禹錫は、風に秋を感じて次のように詠じました。

秋風引          劉禹錫

何処秋風至   何(いず)れの処よりか秋風至り
蕭蕭送雁群   蕭蕭(せいせい)として雁群を送る
朝来入庭樹   朝来 庭樹に入り
孤客

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サビアンシンボルと二十四節気ー大暑

梅雨からいきなり酷暑に突入。この急激な季節の切り替わりに、ついていかれない人が多いのでは。
この季節になるとよく聞かれる言葉が“心頭滅却すれば火もまた涼し”。
由来はこの漢詩からと云われています。

夏日題悟空上人院   夏日 悟空上人の院に題す  杜荀鶴

三伏閉門披一衲    三伏 門を閉ざして一衲(いちのう)を披(き)る
兼無松竹蔭房廊    兼ねて松竹の房廊を蔭(おお)う無し
安禅不必須山

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サビアンシンボルと二十四節気ー小暑

サビアンシンボルと二十四節気ー小暑

各地で大雨による災害が起き、広がりが懸念されています。神奈川や静岡など関東地方で甚大な被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。

梅雨がなかなか明けませんが、晴天が続き温かな南風が吹き始めると、いよいよ夏が始まります。
半夏生までに農事を終えた田畑の青々とした風景は、香ばしさを含んだ風とともに、夏の到来を実感させてくれます。
下に挙げたのは、夏の中国の農事風景を詠った漢詩です。

  憫農

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サビアンシンボルと二十四節気ー夏至

サビアンシンボルと二十四節気ー夏至

鳥の鳴き声が夜明けから聞こえてきます。
芒種あたりから太陽がグングン高く昇っていくのを肌で感じますが、
夏至で頂点に達します。
梅雨が明けないので、まだ夏という実感は湧かないのですが、晴れた日の日射しから夏の兆しを感じる人も多いでしょう。
晩唐の詩人、高駢(こうべん)の次の漢詩は五感で夏をとらえていますが、同時にかすかな涼も感じる漢詩を詠じています。

山亭夏日          高駢  

緑樹

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サビアンシンボルと二十四節気ー芒種

サビアンシンボルと二十四節気ー芒種

沖縄、奄美諸島はすでに入梅となり、中国、近畿と次々に梅雨を迎えています。二十四節気の芒種は梅雨前線北上中の6月5日から始まり、占星術では双子座15度でサインの折り返しです。
中国・唐代の詩人で「詩聖」と称される杜甫は、梅雨を詠じています。

 梅雨  杜甫
南京犀浦道   なんけいさいほのみち
四月熟黄梅   しがつのおうばいじゅくす
湛湛長江去   たんたんとしてちょうこうさり
冥冥細雨来   

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サビアンシンボルと二十四節季ー小満

サビアンシンボルと二十四節季ー小満

今年は5月21日から小満に入ります。江戸時代の『暦便覧』によれば「万物盈満(えいまん)すれば草木枝葉繁る」と記されていますが、秋に蒔いた麦の穂が育つ頃にあたり、その出来具合に「少し満足する」、一安心するという時の実感から生まれた言葉だそう。
麦は二毛作の作物で、秋から冬に種を蒔く秋(または冬)小麦の収穫は夏から秋。春に種を蒔く(春小麦)は初秋から冬にかけて収穫します。俳句の季語となっている、麦秋と

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サビアンシンボルと二十四節気ー立夏

サビアンシンボルと二十四節気ー立夏

※画像はhttp://chugokugo-script.net/中国語スクリプトよりお借りしました。

立夏は5月5日は端午の節句から始まる15日間。
風が気持ちよい季節となりました。
輝く大気の中で花々が鮮やかに咲きそろい、滴るような緑で風が薫ります。
「夏も近づく八十八夜」と唄われる八十八夜は、立春から数えて八十八日目の5月1日ですが、街にはそろそろ新茶が出回り始める頃でもあります。

唐代中

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サビアンシンボルと二十四節気ー穀雨

サビアンシンボルと二十四節気ー穀雨

4月20日からは穀雨。文字通り穀物を育てる雨が続きます。
教科書で学んだ事のある方が多いと思いますが、中国の雨といえば
杜牧の『江南春』を思い浮かべます。

千 里 鶯 啼 緑 映 紅 せんりうぐいすないてみどりくれないにえいず
水 村 山 郭 酒 旗 風 すいそんさんかくしゅきのはた
南 朝四 百 八 十 寺   なんちょうしひゃくはっしんじ
多 少 楼 台 煙 雨 中  たしょうのろうだいえん

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サビアンシンボルと二十四節気ー清明

サビアンシンボルと二十四節気ー清明

4月4日は清明。
暦の区分である節気は中国からもたらされたものですが、中国では清明節はお墓参りをして先祖との一体感を深める日だと聞きます。
清明を感じさせる詩歌としては蘇東坡の『春夜』を挙げます。

春宵一刻直千金        しゅんしょういっこくあたいせんきん
花有清香月有陰        はなにせいこうありつきにかげあり
歌管楼臺聲細細        かかんろうだいこえさいさい
鞦韆院落夜沈

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