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【ジュディス・オルロフ】LAの人気精神科医が語る「エンパスが人生を生きやすくなる方法」〜2018年5月講演動画(まとめ翻訳)

この記事をご覧いただきありがとうございます🍀

今回は、精神科医であり、自らがエンパスであることを明かしているジュディス・オルロフ(Judith Orloff, MD)医学博士の講演から、自分以外の意識や、身体の調子、エネルギーを受信してしまったり、「スポンジのように吸収してしまう」傾向のあるというエンパス、あるいは一部のHSP、いわゆる「繊細さん」という人々が、特に職場環境で、ストレスフルで生きづらい日々から抜け出すコツについて、Google社員向けに語った講演(2018年5月)から、ポイントをまとめて翻訳してご紹介します。

私 はろ/Haloが、個人的に印象に残った部分、ジュディス・オルロフ医学博士がエンパスの特性について話している内容から引用を翻訳した記事になりますので、さらにご興味を持たれた方は、ぜひ講演のオリジナル動画(英語音声)で、講演の場の雰囲気を感じながらご覧ください。

エンパス/繊細さんの特徴である「他人(の感情)をケアする方向に向かう」というリアクション・行動には、迷走神経が関連していると提唱する科学者がいます。エンパス/繊細さんの人は、迷走神経の調子を整えることで、自分を落ち着かせ、心を落ち着かせることができるのです。(ジュディス オルロフ医学博士 Facebookグループページ)

ジュディス・オルロフ(Judith Orloff, MD)は、エンパス、いわゆる「繊細さん」、HSPの中でも感受性の高い人々の治療や共感(エンパス)を専門とし、講演やワークショップや執筆活動も精力的にこなしている医師です。精神科医でありながら、自らがエンパス、霊能者であることを明かし、従来の医学の知恵と直感、直観、スピリチュアル、エネルギー療法に関する最先端の知識を組み合わせた治療を行っています。その取り組みはCNN、PBS、USA Todayなどでも取り上げられている人気の医学博士です。


1996年以降、ニューヨーク・タイムズのベストセラーでもある『Emotional Freedom』『Positive Energy』『Guide to Intuitive Healing』『Second Sight』(日本語版は未発売)を出版したジュディス・オルロフ医学博士の書籍は多数。
近年、日本でも、エンパス、繊細過ぎる人、いわゆる繊細さん、HSPに対する理解、認知が広まっている中、著書『The Power of Surrender』The Empath's Survival Guide: Life Strategies for Sensitive People』は、それぞれ『こだわらない人ほどうまくいく!」([上]/[下])「LAの人気精神科医が教える共感力が高すぎて疲れてしまうがなくなる本」というタイトルで、翻訳・出版されている。

LAの人気精神科医が教える共感力が高すぎて疲れてしまうがなくなる本
(エンパス自己診断テスト付)(著)ジュディス・オルロフ

日本では、自己啓発・モチベーションアップ・直感に響くような言葉を記した、日めくりカレンダー、現在は、それに似たSNS配信も増えていますが、スピリチュアル・霊的な経験をされている、ジュディス・オルロフ博士は、主にエンパスの人の生きづらい日常の助けになるようにと、ご自身のタロットカードも販売しています。


オリジナル動画
The Empath's Survival Guide | Judith Orloff, MD | Talks at Google
2018/05/05 公開(51分34秒)
Talks at Google
【オリジナル動画(英語音声)で聴きたい方はこちらの「オリジナル動画」からどうぞ】



ジュディス・オルロフ医学博士の著書『LAの人気精神科医が教える共感力が高すぎて疲れてしまうがなくなる本 -The Empath's Survival Guide』は、繊細な人が、いわばこの鈍感な世界で成功するための方法を読者に伝えています。この講演は、2人の司会者がオルロフ博士にその著書の主要なテーマについて質問するインタビュー形式で行われます。

ジュディス・オルロフ医学博士について
精神科医、エンパス、UCLA精神科臨床教授である、オルロフ医学博士は、伝統的な医学の真珠と、直感、共感、エネルギー認識に関する最先端の知識を統合しています。オルロフ博士は、開業医としても、エンパスや非常に繊細な人々の治療を専門としており、個人および企業とのオンラインセッションも世界的に行っています。医学と革新的なビジネスの未来には、これらの知恵を統合し、総合的な健康(ウェルネス)を実現することが必要であると熱く語っています。
また、その業績は、O Magazine、Forbes、Business Insider、The London Sunday Times、CNN、The Today Show、PBS、BBC、NPRで紹介されています。もっと詳しく知りたい方は、1万人以上のエンパスが参加するオルロフ医学博士のFacebookのエンパス・サポート・コミュニティに参加、エンパス・サポート・ニュースレターを登録・購読してください。
www.drjudithorloff.com

司会:ウェンディ・ジャドソン、ヘザー・スティルマン

オリジナル動画 The Empath's Survival Guide | Judith Orloff, MD | Talks at Google

共感力が高すぎて疲れてしまうエンパスの人たち


私・ジュディス・オルロフ医師は、従来の伝統的な精神医学の技術や知恵と、人を取り巻く環境で起こっていることを直感で感じるという能力を統合し、また、自身がエンパス、とても繊細で、直感的で、オープンな人間であることを活かして治療、講演、執筆にあたっています。

エンパスである人は、とても敏感で、直感的で、心のオープンな人ですが、他の人が持っているようなフィルターを持っていないので、世の中のストレスを引き受け受け止めがちです。だから、ありとあらゆるものを感じてしまい、それがプラスにもマイナスにもなってしまうのです。

LAの人気精神科医が教える共感力が高すぎて疲れてしまうがなくなる本 (洋書著書 The Empath's Survival Guide)』では、特に職場環境において、他人のストレスを吸収しないためのスキルを提示したいと思いました。

その環境にいる他人のエネルギーを拾っているエンパス

エンパスである私は、子供の頃、ショッピングモールや人混みの中に入ることができませんでした。それは、ショッピングモールや人混みに行くと、その前にはなかった痛み、痛み、不安、疲れがどっと出てきてしまうからです。また、幼い頃の私は、自分が他人のエネルギーや感情を拾っていることに気づいていませんでした。これは、今でこそよく知られているように、「感情が伝染する」という現象が起こっているのです。例えば、病院の小児病棟や乳児病棟にいると、一人の赤ちゃんが泣き出すと、他の赤ちゃんも泣き出します。あるいは、職場環境で、誰かが非常にネガティブなエネルギーを持っていて、落ち込んでいるとしたら、それはどうでしょう。ウイルスのように他の人たちに広がっていきます。エンパスの場合は、これが特に日々強烈に起こっているのです。これは才能でありますが、それを管理する方法も学ぶ必要があると伝えたいのです。

エンパシーと脳科学

エンパシー/共感の科学は大変奥が深く興味が尽きません。エンパシー/共感にはスペクトルがあると考えられています。一般的なエンパシー/共感はとても美しいものであり、他の人が経験していることに対して何かを感じることができますが、実際に、自分の身体でそれを受け止めるということはありません。ただ、そのスペクトルの上位に位置するのは、光や音、騒音に繊細で、一人でいるのが好きな傾向のある高感度な人たちです。人混みの中やパーティーに行ったりするよりも、一人でエネルギー補給するのが好きな人たちで、自然の中に身を置くことを好む傾向があります。高感度のエンパスは、他の人のエネルギーを吸収し、非常に共感性の高い人と言えます。

その科学的背景となる、脳の神経細胞であるミラーニューロンについての研究では、極度の共感能力を持つ人は、脳のミラーニューロン、言い換えると、共感・思いやりの神経細胞が非常に活発に働いていると言われています。そして、そのような共感能力を持つ人は、より良い人生を送ることができると考えられています。エンパスと言われる人は、この神経細胞が非常に活発で、あらゆるものに思いやりを感じているのです。そのミラーニューロンが働き過ぎて、すべての人に、世界に、共感や思いやりを感じていると、それが過剰になる可能性があります

その真逆とも言える、共感能力欠如障害とも捉えれる、ナルシスト(自分をこよなく愛し、陶酔している人)やソシオパス(反社会的な行動をためらわない、良心が欠けた人)に比べて、エンパスの人のミラーニューロンは本当に極度に活性化していると考えられています。エンパスの人とは反対に、ナルシストやソシオパスの人の脳のミラーニューロンは低活性であると考えられており、ミラーニューロンがフル回転で機能していないと言われています。

エンパスに限らず人間の間で「感情は伝染する」


さらに、先ほど述べた感情の伝染という現象があります。人は、他の人の感情を捉えることができ、私たちというのは、周囲の人の様子に敏感です。たとえ、私たち人間がエンパスでなくても、彼らの感情は私たちに影響を与えます。例えば、他人の感情が、あなたの職場に入ってきて、その人が”ドラマクイーン”(自分がドラマのヒロインであるかのように、大袈裟で同情を誘うような、感情的な振る舞いをする人を指す)だったり、常に他の人の話を聞こうとせず慢性的なおしゃべりだったり、いつも自分のことや自分を被害者のように話したがる人だったりすると、周りの人を落ち込ませてしまいます。もし、あなたがオープンな心の持ち主なら、オープンであるからこそ、こういう人の感情を感じたら、あなたのエネルギーはダウンしてしまうことがあります。感情の伝染を理解することが重要なのです。

自分がどんなエンパスなのか知ることはバランスの取れた人間として大切なこと


エンパスには様々なタイプがあります。

まず、エンパスの中には、他人の感情に特に繊細で敏感な「感情エンパス」がいます。例えば、誰かが怒っていて、その人が怒って出社してきたら、それを受け止めてしまうのです。あるいは、誰かが落ち込んでいたら、その隣に座っていると、エネルギーが突然低下して、少し落ち込んでいるように感じることもあります。そうやって、人の感情を拾ってしまうのです。「感情エンパス」は感情に敏感なのです。

その一方で、「身体エンパス」もいます。例えば、同僚が背中に痛みを抱えているとします。すると、突然、あなた自身の背中が痛くなるのです。これに気づいて、自分自身で気をつけることが必要になります。

さらに、「直感エンパス」と呼ばれるエンパスもあります。このエンパスは、直感に対して非常にオープンで、とても敏感です。私自身が、精神科医として、またエンパスとして、私は自分の内なる声に耳を傾けることは重要なことだと思っています。エンパスというのは、他の人たちよりも少しオープンです。まだ小さな内なる声のうちに、直感につながることができます。人間は、誰しも直感を持っているのですが、直感は、腸の感覚、つまり腸管神経系から伝わってきます。腸内には実際の神経伝達物質があります。脳と同じように情報を伝達します。ですから、腸で起こっていることは、情報を伝えることができるのです。
だから、直感エンパスとして、誰かに対する自分の直感に耳を傾けるよう訓練することができるのです。
例えば、ある人を雇うことになったとしましょう。その人は書類上ではとても優秀な素晴らしい人材に見えます。しかし、その人の向かい側に座った途端、あなたのエネルギーは低下したとしたら、それは何を物語っているのでしょうか?それは、その人が、あなたの特定の環境と相性が良くないということかもしれません。例えば、エネルギー的に調和のとれた人材を雇いたいと願い、採用面接をするとき、直感エンパスであれば、直感をどう扱うかのスキルを身につけていれば、彼らが応募用紙に書いていることを見るだけでなく、でも、その人の中に何が起こっているのかを感じることもできます。自分の直感に耳を傾けるわけです。それが波動になりうることを知りながら、アハ体験に耳を傾けるのです。鳥肌が立って「これだ」とワクワクするような感覚です。こういう場合は、素晴らしいご縁になりそうです。逆に、下を向くようなドスンという音や、壁や何か不快なものを感じることもあります。エンパスとして、人間として、自分の直感に耳を傾ける訓練をすれば、補足となる情報を与えてくれるようになります。これは本当に重要なことです。直感に耳を傾けず、自分のことを二の次にしてしまうことがあります。特に、直線的な(思考優位の)環境では、情報を与えられても、何かしっくりこないということがありますから、その点をよく考えて同僚や職場の人との付き合い方を選択することをお勧めします。直感が「今日はこの同僚に近づかないほうがいいかも」と教えてくれる日もあるかもしれません。もう少し距離を置いた方がいいのかもしれません。同時に、自分の世界、洞窟に入りたがっている彼らに、そういう距離とスペースを与え、尊重するためのあなたからの贈り物にもなるのです。多くのエンパスが持っている直感のスキルを身につけることで、同僚や他の人たちに対して本当に深い思いやりを持つことができるのです。

また、「アニマルエンパス」というエンパスもいます。エンパスは、動物と交信することができます。犬や猫、野生動物、鳥など、動物と非常に深いつながりを感じる人もいます。また、自然界や植物との深い結びつきを持つ人もいます。植物を育てるのが好きな人、ガーデニングが好きな人、他には、眠っている間に見る「夢」とのつながりがあるエンパスもいます。朝、夢を思い出すことでガイダンスを得ることができるのです。
こうしたエンパスの理解は、自分が繊細な人間として探求し楽しめることができる、直感的な出口とも言えるでしょう。

私は、この肉体・身体の中にいながらにして、頭脳と理性、直感と感性の双方に耳を傾けることを心から勧めており、実際に人間はその両方ができるのです。Facebookの私の運営するエンパス・グループ(Dr. Orloff's Empath Support Community)には11,000名以上(2018年5月時点)が登録・参加しています。85%が女性で、15%が男性というところです(なお、この記事を掲載した2022年12月時点では、21,400名以上)。男性にとって、時に(自分がエンパスと認めることは)難しいことなんでしょうか。男女とか性別に関わらず、直感的に感じられる人間であり、同時に、知的でスマートでクリエイティブで、知に足に着いた人間でもあるというバランスの取れた人間であることは、素晴らしい能力ではないかと思うのですが・・・。

また、比較的、外向的なエンパス、内向的なエンパスという性質という違いも存在しています。そのどちらであっても、エンパスのタイプは、あなたがどう物事を処理しているかその方法によっています。お話したような、エンパスのタイプ、どれに共感しても、あなたが非常に繊細で感受性が高くても、頭がおかしいと思う必要は一切ありません。何も間違っていません。感受性のレベルを高めることが重要だと、私は思っています。例えば、マッサージセラピーにおいても、マッサージをする人がそのクライアントの人の内部で起こっていることを感じることのできる感性、そういった感受性は実際に存在しているのです。そして、今の世の中には、このエンパスの共感力(エンパシー)が絶対的に必要だと思っています。

自分自身を認識することの重要性:誰もが、エネルギー・バンパイア(エネルギーを吸い取り、あなたを困らせる人)になり得る

仕事環境にポジティブなエネルギーを求めることもできます。そうすれば、あなたの心は創造的な場所に向かい、自分にとって素晴らしいことを思い描くことができるのです。そのためには、職場では、誰が、その誰か、エネルギー・バンパイアらしき人を罰するという視点からではなく、人を疲れさせてしまうような人、エネルギー・バンパイアを認識することは重要です。"ドラマクイーン"(自分がドラマのヒロインであるかのように、大袈裟で同情を誘うような、感情的な振る舞いをする人を指す)、慢性的なおしゃべり、ナルシスト、受動的ながら攻撃的な人など、さまざまな種類、人を疲れさせる人がいます。ただ、私たちは皆、そうやって人のエネルギーを消耗する人、エネルギー・バンパイアになる可能性や場合もあります。だから、「ああ、彼らは、彼は、彼女は・・・(エネルギー・バンパイアだ)」というように考えるのではないのです。私たち人間は、低次の自己に入り込むとき、自分のどこかのボタンを押され、引き金を引かれたり、疲れていて、最高の自分でないとき、被害者意識の犠牲者になることができます。あるいは、口先だけの人間になったり、他人を貶めるだけの人間になったりします。それでもいいのです。それが人間であることの一部なのですから。そうして、自分自身をとらえ、自分の中で認識するのが素晴らしいことなのです。

地球・自然と繋がる時間を持ち体を使って遊ぼう

今の時代、エンパスにとって、地球に対するサポートが社会にない状況は辛く、地球での様々な惨状を耳にするとただただ打ちのめされてしまいますが、できることは外に出て地球とつながることです。現代は、人々は地球とつながるための教育を受けていません。また、でも、あまりに屋内、オフィスにいて、コンピューターに向かっていると、世界から遮断されたように感じてしまう可能性があるのです。人間というのは、つながりを求めるものです。コンピューターや仕事から解放されて、外の世界に出たくなるのです。自然の中で、童心に帰ってみてはいかがでしょう。大人で、とても重要な仕事、世界をよりよくするための役割を担っていても、それを忘れて、できることなら遊びに行くのもいいことです。ただ、遊び心を持ちながら、地球とつながるのです。土の上に寝転がってもいいし、木に登ってもいいし、木のそばで瞑想してもいい。エンパスは、真面目で深刻になりすぎる傾向があります。人生は短いのです。だから、それを思い出すために、自分に言い聞かせるために、あなたは時に遊び心を持って地球とつながりをもつのに値する存在だからです。私が伝えたいのは「今日という日は、私に与えられたもので、永遠の今である。明日がどうなるかはわからない」ということです。私はかつてからずっと仕事人間、働き過ぎの人間でしたし、7歳の時分には、両親がそうしなさいと言った訳でもないのに、自分の成績表を見て、先生に「自分でプレッシャーをかける必要がある」と言うような子供だったんです。エンパスは、生まれつきの性質です。だからこそ、バランスをとることが大切なんです。


お読みいただき、ありがとうございます🍀

⇨ 複数の参加者とのQ&A(質疑応答)も見応えがあります。
こちらからぜひオリジナル動画の本編をご覧ください。



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