金澤流都

名前は「かねざわるつ」と読みます。ヘドロ人生を送る30代無職女。ライトノベル作家になりたい。ここには猫の話をUPします。日曜日はエッセイでなく創作です。カクヨム→ https://kakuyomu.jp/users/kanezya

金澤流都

名前は「かねざわるつ」と読みます。ヘドロ人生を送る30代無職女。ライトノベル作家になりたい。ここには猫の話をUPします。日曜日はエッセイでなく創作です。カクヨム→ https://kakuyomu.jp/users/kanezya

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  • ヘドロの創作

    フィクションの創作です。

  • きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん

    聡太くんの日常とたまちゃんの思い出です。

  • ヘドロなりに考えた

    ヘドロ飼い主が考えたことをつらつら書きます。

最近の記事

ヘドロの創作 2024/12/1

 【猫の喫茶店】  12月になった。  マタタビ市はすっかりクリスマスムードだ。スーパーマーケットではケーキやごちそうの予約チラシが配られ、みんなまだ先だというのにクリスマスクリスマスと騒いでいる。街をあるけば讃美歌・ジャズ・ポップス問わずクリスマスソングが鳴っていないところはないという感じである。  そもそもマタタビ市においてクリスマスは「人間の家に帰ると人間がチキンを分けてくれるめでたい日」である。あるいは「人間の家に帰ると人間がケーキのクリームをなめさせてくれるめでた

    • きょうの聡太くんとヘドロ飼い主 2024/11/30

       母氏は音楽が好きなので、わたしが小中学校で使ったリコーダーを大事にとっておいて、隙あらばパプーピポーしている。  きのう母氏は聡太くんの前でアルトリコーダーをパプーピポーして、聡太くんはとても嫌そうな顔をしていた。そして母氏がリコーダーを分解しているのをかいで、明らかにフレーメンとわかる顔をなさった。  おもしろかったのでもういっぺんかがせたらやっぱりフレーメンした。臭かったのだろうか。  母氏はユーチューブが好きでよく観ていて、最近時々引退競走馬の動画を観ていたのだが、お

      • きょうの聡太くん 2024/11/29

         聡太くんは最近、朝とか夜とかに、茶の間の窓にかけられたカーテンの向こうに行きたがる。カーテンのめくれるところから入っていって、しばらく外を(見えるのかわからないが)見ている。なんでそんなことをするのかは完全に謎である。  外に素敵なカノジョとか喧嘩を売ってくるライバルとかおいしそうな小鳥とかがいるとしたら「ウナァ〜」とか「フーッ!!」とか「ヒャンヒャン……」などと騒ぐはずなので、なにも言わずに外を見ているということはなにもいないのだ。なにもいないのに外を見ている、猫はいつで

        • きょうの聡太くん 2024/11/28

           きのうは絵画教室に行ってきた。絵の先生のところのオス猫軍団はすこぶる元気で、絵の先生は相変わらず陰謀論にドップリであった。  オス猫軍団は互いにナメナメしあうという仲のいい状態から、なぜか手を相手の首にかけてしまい、そこからジタバタと喧嘩をするのだった。仲良しでたいへんよい。  猫軍団はマタタビの詰まったお魚のぬいぐるみをたいそう気に入っているようで、とても楽しそうにしていた。  帰り際絵の先生のご自宅の前に、先生が餌をやっている野良の茶シロ猫さんが現れた。茶シロ猫さんはダ

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          きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2024/11/27

           きのうの昼、聡太くんはものすごくいい感じのUNKOをプリっと出した。本当に「健康!!!!」という感じであった。  猫のUNKOでいちいち一喜一憂できるというのは我々はすごく幸せな人種だよなあ、と思う。  でも油断はできない、と思って朝起きてきたときに、先に起きていた母氏にどうだったか訊いたところ、やっぱりプリっと健康だったらしい。  どうやらキャットフードがよくないというよりはキャットフードを変えてお腹がビックリしただけのようだ。よかった〜。  どうかお腹を壊してくれるな…

          きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2024/11/27

          きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2024/11/26

           聡太くんがなんだかんだカリカリを食べる。残しても食べさせようと頑張れば食べる。人間の努力次第で食べる。  白身魚味とチキン味のカリカリを混ぜて食べさせているのだが、別にチキン味に切り替える必要はなかったのかもしれない。たぶん白身魚味だけでも同じ反応なのだと思われる。  最近聡太くんのお腹の調子が少し悪い。完全にくだしているとかではないのだが、以前よりちょっとやわらかUNKO気味である。もしこれがチキン味のカリカリのせいなら2000円をドブに投げたようなものだ。どうしても合わ

          きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2024/11/26

          きょうの聡太くん 2024/11/25

           聡太くんが食べないのにも慣れてきた。なんだかんだあとからちりぽりちりぽり食べるのも分かったし、お皿を入れ替えるだけでも効果があるのもわかったし、顔の前に差し出すとさほど悩まず食べるのもわかった。最終手段として手から与えれば食べるのもわかった。  慣れというのはすごいものだ。あれだけどうしようどうしようと右往左往していたのに、いまでは「じゃあお皿変えよっか」とか「じゃあ手から食べよっか」みたいなことが当たり前になっている。  人間が慣れれば本人(本猫)も慣れる。「ぼくこれいら

          きょうの聡太くん 2024/11/25

          ヘドロの創作 2024/11/24

           【猫の喫茶店】  マスターは仕事が昼の仕事がひと段落して、昼ごはんを食べた後一休みしてマタタビキャンディをなめよう、とポケットに手を突っ込んだ。  ……なにかがポケットでひっかかっている。なんだ? 飴玉なんか入れたから引っかかったのか? 引っかかっているものをマスターは無理やり引っ張り出した。  引っかかっていたのはスマホであった。バッテリーのところがパンッパンに膨らんでいて、百均の手帳型ケースとの間に肉球を挟める隙間が思いっきり空いている。思わずしっぽを踏まれたみたいに

          ヘドロの創作 2024/11/24

          きょうの聡太くん 2024/11/23

           きのう聡太くんはお腹を壊した。お腹を壊せば当然痛いと思うのだが聡太くんは痛いそぶりすら見せないのでトイレを片付けてビックリした。  本猫は大変元気そうなのだが、もしかしてカリカリが合わないのか……? と心配している。聡太くんはお腹繊細くんだからだ。 「ぼくはげんきですよ、ええ、げんきですよ」という感じなので、むやみに心配しても仕方がない。カリカリのせいなのか確認するにはまだちょっと時間がかかる。  単に寒いだけかもしれないし、カリカリを変えたのでいっときお腹がビックリした、

          きょうの聡太くん 2024/11/23

          きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2024/11/22

           きのう聡太くんは昼ごはんをきれいに食べてくれた。まあ食器の移し替えはしたし、ケージを開けてもキョトンとして「はて……?」という顔をなさっていて、パウチのキャットフードを顔の前まで持っていってどうにかキャットフードを置いているトレイまで移動させたりしたのだが、それでもきれいに食べてくれて嬉しかった。  なにがきっかけできれいに食べたのだろうと考えたとき、やはりケージに入れたらどさっとUNKOをした、というのが一番大きい気がする。お腹がスッキリしていたのだ。  それ以外の食事は

          きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2024/11/22

          きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2024/11/21

           きのうの弊noteの記事で、「運動させたら食べるか実験してみる」と書いたと思う。  それできのうはプロットをこねながら、ボールでずっと遊んでみた。聡太くんは「あそぶの!? ほんとにあそぶの!? わーい!!!!」と鼻の頭を湿らせて、ダダダダダダダダと部屋いっぱいに走り回った。楽しくキャットケージの屋根の上や神棚に登り、カーテンにもよじ登ろうとした。  しばらく遊んだあと「ぼくはつかれました……」と寝ていたのだが、昼ごはんを用意するとやっぱり「ぼくかりかりいらない」とやっていた

          きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2024/11/21

          きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん及びヘドロ飼い主 2024/11/20

           聡太くんがカリカリを食べてくれない。別の器にうつしたり猫用かつおぶしをかけたりして騙し騙し食べさせている感じだ。それでもいちおう食べてくれるからいいものの、常に「ぼくこれいらない」とやっているのでなんというか不安というか聡太くんが贅沢おキャット様になってしまった……という気持ちだ。  これでは「とにかくカリカリを食べない聡太」だ。パンツ一枚でブリティッシュ・ゴッド・タレントのステージに上がることになってしまう。「安心してください、食べてますよ!」だ。  カリカリは3時間食べ

          きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん及びヘドロ飼い主 2024/11/20

          きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2024/11/19

           聡太くんがあんまりにもカリカリを残すので奥の手に出ることにした。トッピング作戦である。  以前食べさせていた「猫ちゃんのふりかけ」なる小魚入りのかつおぶしは時間が経つにつれおいしくなくなるのか「ぼくこれいらない」とやるので、個包装のパック分けしてあるやつを買ってきた。パッケージにはかわいい、聡太くん似のサバトラの猫ちゃんの写真が印刷してある。  買ってきて聡太くんに「ほら! これなんだろ!」と見せびらかしたものの、反応は「ふーん」であった。母氏の同僚のところの猫さんはキャッ

          きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2024/11/19

          きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2024/11/18

           猫の朝は早い……。  聡太くんは母氏が起きると同時に、5時半くらいに起きてくる。そして茶の間のストーブをつけると、テーブルの上でデロリンと溶ける。ちょうど弊noteを書くにあたってキーボードを置くあたりだ。デロリン……と液状化する気持ちはわからないではないが、正直ちょっと邪魔だったりする。かわいいので許されるのだが。  聡太くんは子猫のころは暑い日に落ちていることもストーブ前で溶けていることもなかったが、去年あたりから夏は落ち冬はストーブの前で溶けているようになった。猫は不

          きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2024/11/18

          ヘドロの創作 2024/11/17

           【猫の喫茶店】  マタタビ市にも外国猫観光客がずいぶんと増えた。マスターは店の窓の外を歩いていく外国猫観光客をぼんやり観ながらコーヒーを淹れていた。  外国猫観光客は明らかに地猫であるマスターたちとは違う見た目をしている。異様に大きくてもふもふだったり、独特のマーブル模様だったり、手足が短かったり、耳が折れていたりする。最近ではマタタビ市の猫にもそういう容姿の猫はいるが、それでもマスターのような地猫が圧倒的多数派だ。  さて、ある日の午前中のことである。外国猫観光客とお

          ヘドロの創作 2024/11/17

          きょうの聡太くん 2024/11/16

           きのう、「きょうもフィラリアの予防薬をつけられないかもしれない」と書いたが、夜忙しいのは目に見えていたので、朝のうちにつけてしまうことにした。  母氏がオモチャで気を引いた隙に抱っこして、素早くフィラリアの薬の容器を開け、気付かれるまえにぽちぽちっとつけた。つけた瞬間「やめろ! なにをする!」と暴れて抱っこから逃げ出し、家の中をドタバタドタバタ走り出したが、でもつけてしまったので人間の勝利なのであった。  でも人間にはフィラリアの予防薬の匂いなんてわからないので、なんで察知

          きょうの聡太くん 2024/11/16