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きょうの聡太くん 2024/11/16

 きのう、「きょうもフィラリアの予防薬をつけられないかもしれない」と書いたが、夜忙しいのは目に見えていたので、朝のうちにつけてしまうことにした。
 母氏がオモチャで気を引いた隙に抱っこして、素早くフィラリアの薬の容器を開け、気付かれるまえにぽちぽちっとつけた。つけた瞬間「やめろ! なにをする!」と暴れて抱っこから逃げ出し、家の中をドタバタドタバタ走り出したが、でもつけてしまったので人間の勝利なのであった。
 でも人間にはフィラリアの予防薬の匂いなんてわからないので、なんで察知して逃げたり隠れたりしようとするのかわからない。猫的には刺激臭だったりするのだろうか。
 きのうのフィラリアの薬は5月から毎月ぽちぽちやりつづけていちばんうまくつけられたと思う。でも次につける来年の5月にはきっとうまいやり方なんて忘れているのだ。

 聡太くんは「ばかぢからおキャットさま」である。たいていの引き戸は開ける。戸車の調子が悪くてギシギシ開くような引き戸でも簡単にすっと開ける。
 きのう聡太くんが「ばかぢからおキャットさまレベル2」を見せてくれた。台所に、物置につながるふすまがあるのだが、それを開けるついでにガコンと外してしまったのだ。
 まさにばかぢからおキャットさま。どうしてそんなに脳筋なのか。
 なんというか「ぼく、むきむきだからね」とポーズを決める聡太くんが見えるようだ。肩にちっちゃい猫車乗せてんのかい!!!!
 毎日ササミをモリモリ食べているのでそりゃムキムキになるだろう。筋肉はすべてを解決するのである。

ちょっと口が開いている。


 きのう、母氏がスマホを大至急で機種変することになって、午後3時半の予約ででかけていったのだが、結局帰ってきたのは6時ごろであった。帰る、と連絡が来た時わたしは聡太くんの晩御飯を用意しており、食べさせてすぐ買い物に出かけたのでカリカリをちゃんと食べるか見ていることができなかったのだが、帰ってきたらきれいに平らげていた。
 夕飯のあと、母氏は必死でメールアドレスの変更を頑張った。ソフトバンクからワイモバに乗り換えたので、メールアドレスが初期のうねうねと数字とアルファベットが並んだ状態だったのである。母氏はアンドロイドなのだが同じくアンドロイドユーザーの父氏は完全に酔っ払っており、わたしはiPhoneなのでよく分からず、とにかくずっと悪戦苦闘した。
 その悪戦苦闘している様子を見て、「あっ、これはぼくがいくかんじじゃありませんね」とでも思ったのか、聡太くんは抱っこしてもらうのを諦めたようだった。聡太くんは普段毎日母氏に抱きついて思いっきり甘えるのだが、それを諦めていた。猫なりに空気を読んだのだ。
 ワイモバの店員よ、もうちょっと親切にやってくれてもいいんじゃないかいと思った。

 で。
 きのう寝る前に茶の間でゴロゴロとしていると、「疲れた、早いけど寝る」といって寝た母氏が笑いながら起きてきた。
 どうしたのだろうと思ったら、同じメーカーだから使えますよと言われた充電器が合わなかったらしい。そのうえ新しいスマホにイヤホンジャックがなくて、大好きなピアノユーチューバーの演奏を聴こうと思ったらそれもできずにたいへん困ったらしい。イヤホンはわたしが持て余しているワイヤレスイヤホンをあげることにした。
 母氏は「しょうがねえ、一緒に寝るか」と聡太くんに声をかけ、2階の寝室に上がって行った。聡太くんは「わーい!」とついていった。
 いつも聡太くんは夜中に母氏や父氏が用を足しに起きたタイミングで2階に上がっているらしく、一晩一緒に寝ることはほとんどないらしい。聡太くんはとても嬉しそうに見えた。
 で、さっき起きてきて母氏に「きのうはずっと聡太さんと一緒だったの?」と聞いたら、「一晩じゅう布団を出たり入ったりしてた」とのことだった。それは安眠ではないのだった。

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