相談者の思考のヘンなところを見つけたとき、カウンセラーの限界が見える
ちょっとおかしなことを言っていると思った場合は、そこが要チェックポイントです。カウンセラーは、そのときその場所に立ち止まる瞬間です。どういうポイントかというと2つあります。
①カウンセラーが理解できないポイント
②相談者の思考のクセのあるポイント
受容・共感で聴き続けるのは常識で、カウンセラーが「認められないよ」なんてこともいいませんが、上の①と②は、相談者の逐語録ノートに必ず書いておきます。ここで、カウンセラーはこんなことを考えたとか、よく分かるように目印をつけておきます。なぜなら、カウンセリングの中で、あとから話題にすることもあるからです。
※今回の記事はラジオでも視聴できます。テキストを見ながらどうぞ▼
※この記事は、Twitterの質問箱に来た質問を深掘りして回答したものです。
■共感スキルを高める方法
①は、相談者の気持ちについていけてない場合に起こります。カウンセラーは、相談者の発言内容よりも、相談者の気持ちに寄り添っています。それができていれば、おかしなことを言っていたとしても、それを言う彼らの気持ちは理解できるはずです。
気持ちを理解できれば、それを諭したりすることはあり得ません。もし、何か助言めいたものをいいたくなっているときは、カウンセラーが相談者の気持ちの追跡を止めてしまったときでしょう。
その地点にフラグをたてておくのです。どうしてカウンセラーの集中がここで中断したのか?これが一番の問題です。あとから、自分で面接過程を振り返るときの手助けになるでしょう。そういう目印があれば、だいたい自分でどういうことが起きたのかを検討することができるものです。もしできなければ、そこがスーパービジョンを受けるポイントとなるでしょう。
こうやってカウンセラーは自分の共感技能を高めていくのです。
■カウンセラーの限界ポイント
もう深堀りすると、②だと思っても①の場合が多いのです。認知行動療法ならば、「相談者の思考のクセ」として、相談者を原因にしますが、カウンセリングではむしろカウンセラー側の問題と捉えます。捉え方が真逆なんですね。
あとあとカウンセリングの流れを確認するときに、カウンセラーの理解不足だった、あるいはカウンセラーの受容の限界だった、ということも多々あるのです。少なくとも、理由は分からなくても、相談者を途中で諭すようなことはしません。それをすると、両者の信頼関係が壊れる場合もあるでしょう。
ヘンな発言に思えるところは、カウンセラーの限界を表わす場所です。
①を認識せずに②だけに走るカウンセラーが少なくないのも確かです。それはいまの或る心理療法のブームによることも多いのでしょう。
でもね、①は重要ですよ。「ちょっと変だな」と思うところは、カウンセラーの逆転移かもしれないので、そういう視点をもって、①②の視点をもってカウンセリングをしていくのがプロといえるでしょう☺
■まとめ
相談者の気持ちについていけなくなったとき、カウンセラーは「相談者はヘンなことを言っている」と思ってしまう。
相談者の思考のクセを発見したと思ったときが、実は、カウンセラーの受容限界ポイントである。
□ツボには方向がある|ラジオおやすみカフェ
今日のラジオおやすみカフェのテーマは…どの方向に、どのくらいのチカラで押すのか?詳細はラジオをお聴きください。
■この記事に興味を持った方は、ソレア心理カウンセリングセンターをLINE登録ください。登録いただいて「プレゼント希望」とメッセージを送っていただけると、「歌と心理学」の小冊子をもれなく差し上げます。下のQRコード(を長押しして)からご登録ください。▼
■Twitter でも発信しています。フォローいただくと、発信ばかりでなく質問箱への質問やそのQ&Aを見ることもできます。【Twitter】→ https://twitter.com/soleapsy
#催眠 #瞑想 #毒親 #HSP #愛着障害 #愛着不全 #発達障害 #カウンセリング #悩み #人間関係 #メンタル #アダルトチルドレン #自分らしく生きる #子育て #あたらしい自分へ #自分にとって大切なこと #人生 #育児 #いま私にできること #自分と向き合う #ラジオ #健康 #幸せ #家族 #心理学 #コーチング #生活 #メンヘラ #自己肯定感 #うつ病 #生きる #マインドフルネス
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?