『Little forest』感想
地に足をつけて生きる、ということがずっとできなくて、
どこか浮いていて、どこにも根ざせずに生きてきた。
主人公も、どこか浮いている心地だったのかもしれない。
自分が生まれ育ち、母親と二人で生きてきた東北の山奥の集落。
ここで生きていくという覚悟もなく、一度街へ出てみたけれど、そこに居場所を見つけることもできず、結局生まれ育った、今はもう誰もいない家に、戻ってくるしかなかった。そこで一人、野菜を育て、肉を捌き、魚を釣り、山菜や山の実を摂り、自給自足で生きている。
食材から季節を