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移ろうもの とどまるもの

三連休初日は雨なこともありお家でまったり。
本を読んだり映画を観たり。
気になっていた『マザーウォーター』が配信にあるのを見つけて、お気に入りリストに入れてから早数ヶ月。観る作品もタイミングというものがあるのだと思う。
数ヶ月放置していた割には今回はあっさりと再生ボタンを押せました。
「今出会うから、その対象といい関係を築ける」ということがあると思う。
原稿を終わらせて疲れ切った頭と身体と静かな雨の日というコンディション。
「しっぽり」心地良い時間を過ごすことができました。

「マザーウォーター」とはなんだろう。
言葉の意味、タイトルが意図することが分からなかったので、観終わってから調べてみました。
調べると最初にキリンさんのサイトのQ &Aが表示されました。

「ウイスキーづくりの最初の工程で粉砕したモルトに加える水」

キリンHP/Q &Aより

のことらしいです。因みに「モルト」は「麦芽」でした。「モルト」って何?となってしまったので、こちらも検索。ウイスキーもキーアイテムのひとつとして登場する作品でしたので、掛けられているのだなぁと納得。

「日本酒づくりでの『仕込み水』に相当する”母なる水”が、おいしいウイスキーづくりの重要なポイント」

キリンHP/Q &Aより

日本酒もウイスキーもどんな「水」を使うかで味が変わるそう。この作品はその「仕込み」の最中ということなのかな。どんな水(街や人との関わり)を含んで、どんな風にこの先歩いていくのか。どんな人生を生きていくのか。その途中。
松本監督の作品は、「人生移ろうもの。流れに身を任せて生きてみてはいかがでしょう。今は流れに乗るための準備期間中」という雰囲気を感じるものが多いように思います。
移ろうものを受け入れ、立ち止まってしまうことも許し、今を楽しみ、時が来たら流れゆく。静かな雨の日に、心も鎮めてくれるような作品でした。

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