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さらさらさら。紙の包みから出てきたのは、なにかの小さな種だった。十粒がころんころんと手…
「果種ちゃん、こんにちは。今帰り?」 学校からの帰り道、駅前のロータリーを抜けた交差点…
「ちょいとそこの人間。私にその器、譲る気はないかい」 信号がぽかぽかと点滅して、ちょっ…
強く握った手の中で、プチっと命の終わる音がした。 もう夕方だというのに、一向に弱まる…