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福岡の写真家として生きる

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福岡の写真家として、福岡で活動するために考えていることをまとめてます。
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写真を特別な紙で印刷する

写真を特別な紙で印刷する

あなたは和紙についてどのくらい知っていますか?諸説ありますが、その歴史は深く1400年前に伝わったとされています。

今や様々な木が原料となる紙パルプから機械的に大量に作られていますが、昔はコウゾから原料を作り、1枚1枚漉いて紙の形にしていました。

紙は生活の必需品ですので、昔は多くの工房がありました。現在では数は減りましたが、まだ全国に100以上の工房が残っています。

各地域によって原料や作

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写真を伝えるのは結局言葉

写真を伝えるのは結局言葉

他人の写真を見るときに、「これはどういう意図で撮られた写真なんだろう?」とか、「なぜこれを撮ろうと思ったんだろう」といった疑問がよく出てきます。

写真に限らずアート全般に通ずることですが、作者の意図が受け手に伝わっているのかわからないことが多々あるように感じています。

最近「好きを言語化する技術」の本を読まれている方をSNSでよく目にします。これはどちらかというと受け手に対しての書籍で、感動や

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そこに新しいものがあるから旅をする

そこに新しいものがあるから旅をする

みなさんの旅をする理由ってなんですか?

日頃のストレスから解放されるため?たまにしか行けないテーマパークに行きたいから?どうしても行きたい場所があるから?

どれも当人にとっては理由となりうるもので、これに正解があるわけではありません。

私自身、写真家として写真を撮るために旅をします。理由はそれぞれあって、九州にはない景色を見に行きたいから。最近は和紙の工房に行くことや自然に関わる事業をされて

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福岡のコスパ重視展示スペース10選【2025年版】

福岡のコスパ重視展示スペース10選【2025年版】

先日展示を行う際に調べた福岡で展示をするためのスペースを10個まとめています。おおまかな選考基準ですが、以下をベースに調査しています。2024年12月時点の情報です。

スペースを選ぶ基準
・5名程度での展示想定
・1日3万以内
・駅から徒歩10分以内程度
・飲食可能(できれば)

和室のある落ち着いたスペース海を目の前にした解放感のあるスペースコスパの良い様々な使い方ができるスペース大名の真ん中

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2025年前半の福岡写真展情報

2025年前半の福岡写真展情報

あけましておめでとうございます。今年のたくさん写真を撮っていきたいと思っている一方で、今年もたくさんの写真を見たいと思っています。

まだまだ福岡で開催される写真展は少ないですが、県外のフォトグラファーさんの展示もいくつかあり、個人的にとても楽しみにしています。

写真が好きな方、アート全般好きな方、新しい趣味を始めたい方、ぜひ足を訪れてみてください。よかったら感想をシェアしましょう。

福森翔一

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会社都合で職を失い、本格的に個人で取り組むことになった2024年を振り返る

会社都合で職を失い、本格的に個人で取り組むことになった2024年を振り返る

2024年関わってくださった方みなさまありがとうございました。働く環境が変わり、関わる人も増えた一年でした。変化が多く大変な面もありましたが、前に進めたのかなと感じる部分も多いです。仕事面、プライベート面、写真面いろいろな点で今年一年を振り返ってみようと思います。

価値観を大きく変えた道東への旅

2024年で写真を撮ることへ大きい影響を与えてくれたのは道東への旅でした。雪が見たいと思い立って訪

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中判カメラを使い始めて1年経ったので写真生活の変化を振り返る

中判カメラを使い始めて1年経ったので写真生活の変化を振り返る

FUJIFILMやHASSELBLADを代表とする中判カメラ。広告のカメラマンでも使用されている方も多く、大きいセンサーに写る絵を好んでいる方もおおいでしょう。中判カメラの特徴を簡単に挙げてみます。

私も2023年の秋にFUJIFILMのGFX100Sを購入し、2024年を通して中判カメラを使用してきました。1年使用してきて大きく写真ライフが変わったので、購入した経緯から振り返ってみようと思いま

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写真展 「yosuga」を終えて

写真展 「yosuga」を終えて

10/11〜10/14まで警固のトレザイールでフィルム写真のグループ展「yosuga」を開催しました。

昨年satoshiさんと2人で開催した写真展「whim」から規模を大きくして、フォトグラファー5人とドリンク出店3名というメンバーで開催しました。

関わる人が増え、それぞれの要素が加わりとても良い空間になったと感じています。結果として200人近い方に来ていただき、とても満足度の高い日々でした

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大林直之さんの写真展を見に宇部にある山本写真機店まで行って来た話

大林直之さんの写真展を見に宇部にある山本写真機店まで行って来た話

山本写真機店であった大林直之さんの写真展「refrain」のトークイベントに参加してきた。東京の開催は行けなかったので残念に思っていたところ、山口での開催と見て仕事を止めて即DMした。

六本松から片道3時間、大学ぶりの宇部は昔感じてたより遠く感じた。昔はもっと博多からのバスがあった記憶だけれど、今は1日1本しかない。仕方がないので新幹線で向かうことに。

いつもは郵送で依頼している山本写真機店の

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2024年9月 福岡の写真展リスト

2024年9月 福岡の写真展リスト

9月に開催予定の福岡である写真展情報です。自分の行きたい基準でまとめています。情報は随時更新予定。

Nihki Spiral Dance場所:libriskobaco
作家:遠藤文香、中野泰輔

無限抱擁

場所:FreeSpace KEGO
作家:松本大聖

Snap&Spice

場所:ドットアンドレディ
作家:ryotracks

福岡で写真展を開くために必要な準備とかかるコスト(チェックリスト付き)

福岡で写真展を開くために必要な準備とかかるコスト(チェックリスト付き)

福岡でも個人で写真展を開催する方が少しずつ増えてきています。福岡市もアート活動を推進しており、最近はアジア方面とコラボしたイベントも多く開催されています。

福岡の流れに乗って自身の作品を多くの方に見ていただきたいと考えた時に、何を決める必要があるのか、何にどれくらいお金がかかるのかが把握できていない方もいるかと思い、過去の実施経験からそれらをまとめてみました。

写真展を企画する初心者ほど複数人

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福岡のフォトグラファーとして収入を得るために考えること

福岡のフォトグラファーとして収入を得るために考えること

僕は福岡でフォトグラファーをしています。
福岡は地方都市の中でも街がコンパクトであることやアジアの窓口であることなど、特色の強い街です。僕としては福岡で活躍する人が多くでてきてほしいし、写真を中心に稼げる街になればなと考えています。

そんな中で福岡でどのようなことをすれば地を固めつつ、フォトグラファーとして伸びていけるかを考えていることをお話できればと思います。福岡という特色を判断していきたいの

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写真で収入を得る方法から福岡という街を考える

写真で収入を得る方法から福岡という街を考える

XやYouTubeで発信されている林さんの「【2024年最新版】会社を辞めたい週末フォトグラファーが写真で収入を得る方法12選」で挙げられている項目を福岡視点で考えていきます。方法についての説明や特徴は上記記事内で記載されているので、割愛します。

また、僕自身全てに知見があるわけではないので、知見がないものについても割愛します。

1.クライアントから撮影の仕事をもらうテレビ関係、広告代理店の影

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福岡でストックフォトを撮影する時に必ず決めること9選

福岡でストックフォトを撮影する時に必ず決めること9選

写真のストック収入として代表的なストックフォトですが、制作するためにはクライアントの想定から写真の絵作りまで考えることの幅がとても広いです。特に受託で撮影を受ける方にとっては、アートディレクションの範囲まで作ることに難易度を高く感じる方も多いのではないでしょうか。
アートディレクションで考える項目を元にストックフォトで必要な要素を整理していきます。

その前福岡でストックフォトをやる意義に触れてお

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