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僕の推しは僕
あなたの推しは誰ですか?
現在、「推し」という言葉が広く使われています。その対象は人それぞれですが、共通しているのは「時間やお金、エネルギーを注ぎ、その存在に感謝・期待・応援する」行為であるということです。推しというと、アイドル、アーティスト、キャラクター、あるいは特定のブランドや作品を思い浮かべる人が多いかもしれません。でも、この記事では少し視点を変えてみたいと思います。
「僕の推しは僕」
このシンプルなフレーズが伝えたいのは、他人だけでなく、自分自身を推すことの大切さです。もちろん、誰かを応援するのは素晴らしい行為です。他人に希望を与える力は尊く、世界を彩るものです。しかし、他人を羨み、追いかけ、応援するだけの人生になっていないでしょうか?自分自身に希望を感じ、自分を応援したくなるような人間でいることは、もっとも基本的で、そして重要なことだと私は思います。
「推す」とは何か?
そもそも「推す」という行為は「時間やお金、エネルギーを注ぐこと」です。ライブに行く、握手会に参加する、グッズを買う、誕生日を祝う等々。すべてこの一言で言い表せます。
これらは、他人を推す場合も自分を推す場合も本質的には変わりません。先ほど、推すとはその対象について「感謝・期待・応援する行為だ」とも書きました。
もし、自分のことを「推しではない」と感じるならば、もしかしたら自分への感謝や期待、応援を蔑ろにしているといえるかもしれません。
「推す自分」と「推される自分」
ここで視点を二つに分けてみます。
推す自分
あなたはどんな人(あるいは物)に心惹かれますか?
何を期待し、どんな価値を求めるでしょうか?推される自分
自分自身が「推される存在」になるとしたら、誰のどんなニーズに応え、また、どんな価値を提供できるでしょうか?
この視点の切り替えをすることで、自己分析が深まり、「自分が何者でありたいのか」「どんなスキルや経験を磨くべきか」が見えてきます。
自分を推すためのサイクルを作る
自分を推すことは、自己投資の積み重ねを意味します。そして、この投資が生むのは「自分でも驚くような成長」です。
いつの間にか新しいスキルが身についている
他人から評価される機会が増える
自分の行動で誰かが笑顔になる
こうした「いい循環」を生むには、まず次のステップを踏む必要があります。
自分が心惹かれるものを知る
自分が尊敬したり、心から応援したいと感じる人・物事は何か?その解像度が上がると、自分の価値観が見えてきます。自分を磨くポイントを模索する
心惹かれる対象の特性を自分に取り入れるとしたら、どんなスキルや行動が必要でしょうか?挑戦して行動する
これは最も難しいステップですが、自分の未来のためにリスクを取ることが重要です。挑戦には恐怖が伴いますが、その先にしか成長はありません。
あなたも、自分自身の推しに
自分を推すということは決して自己中心的に振る舞うことではなく、他人を応援する行為と同じくらい自分を大切にし、自分に投資することも必要だということです。「推しは誰?」と聞かれたとき、誇らしく「僕の推しは僕」と答えられるような人生を送りたいものですね。