股関節伸展0度で立位保持をするために必要な考え方と運動療法アプローチ!
今回は股関節の伸展可動域についての考え方と運動療法としてアプローチをする際に考えるポイントについて解説をします。
人間の日常動作ではどこかに移動するにしろ、何か家事や洗濯をするにしろ基本は立位が必要になってきます。
この立位保持をする際には、、
当たり前ではありますが、股関節が伸展0度の状態になっていなければ直立しているとは言えないわけです。
例えばですが、、
腰椎伸展した状態での姿勢保持になっているということは、骨盤が前傾しているとも言い換えることができるわけなので、股関節の状態としては股関節屈曲位での姿勢保持をしているとも言えます。
それに対して、高齢者の姿勢パターンとしても股関節屈曲位での姿勢保持になっているケースが多いですが、これも骨盤側が過度に前傾しているというよりは、大腿骨側が屈曲しているという状態になっています。
反り腰姿勢も、高齢者の様な膝関節が曲がった姿勢であっても、股関節のポジションを考えると、股関節屈曲位になっており、股関節伸展0度での直立した姿勢保持ができているとは言えないわけです。
では、、
人間が日常生活を送る上で欠かせない「股関節伸展0度」を作るための考え方について重要なポイントを解説していきます。
大腿骨に囚われない重要性
股関節が屈曲しているか。股関節が伸展しているか。
その評価をする際には、大腿骨の可動域で屈曲と伸展の可動域を評価することが一般的に多いと思います。
ですが、、
臨床で評価をする際には、学生時代に教わった関節可動域の評価として大腿骨の動きで股関節の可動域の評価をすることからは少し視点を変えて、骨盤側の動きを確認することに視点を移してみることも重要です。
股関節伸展0度で直立するための条件
股関節の運動療法をする目的としても、、
最終的には人間は2本脚で立たなければいけないので、そこに繋がる運動療法をする必要性があります。
立位でしっかり股関節をコントロールできることを目的とする場合に外れない股関節の運動療法の考え方が2つありますので以下にお伝えします。
まず大前提としてですが、、
骨盤か大腿骨の片方が動くかもしくは両方ともが上記の記載内容の様に動けば屈曲か伸展かの動きを引き出すことができます。
腹筋群を使った骨盤後傾運動
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