困った人をどうにかしよう！を考える

2021年2月24日 21:08

S&O「いつも問題を起こす部下がいて、何度も注意して来たんですが一向に改善しないんですよね。」

昔一緒に働いた人事部長Nとのやりとりだ。
当時私は何度も時間を使い、その部下が良い方向に向かう様に働きかけて来たのだが、全然効果がなかった。

人事部長N「そうですか。ではS&Oさんはその部下をいつまでにどうしたいですか？」

当時の私にとっては、なかなかインパクトのある返しだった。
人に対して、ゴールから逆算して考えるという思考法はあまり使ってなかったからだ。

そこで一旦考えてみた。
僕はあの人にどうなってほしいんだろうか。

S&O「Nさん。私は一年以内にあの人に退社してほしいです。」

人事部長N「OK！では記録を辿ってどんな方法があるか調べてみますね。」

後日

人事部長N「S&Oさん、今までのトークの記録と、処分のレベルから考えると、おそらく二年くらいみた方がいい案件だと思います。」

S&O「そうなんですね！でも仕方ないです。時間をかけて対応していきましょう。」

だいぶ現実的なおはなしだけど...

どうもS&Oです。
今回のお話はだいぶヘビーな感じですが、あくまで「マネージャー目線」として語っていきますのでご承知おき下さい。

自分がチームを持って、マネージャーポジションをしていくと、色々な部下に会います。

優秀な部下がいたり

努力が必要な部下がいたり

仲が良すぎる、悪すぎる

仕事はできるけど態度が最悪

挙げればキリがないほどですね。

私個人としては、
「本人がその業務をやりたくて、謙虚に頑張れる人」
に関しては何はともあれサポートしようと決めています。

逆に、
「業務については誰よりも抜きん出ているが、人としての態度、振る舞いが適切でない人」
については容赦無く切ることにしています。

組織ってチーム戦なので、誰かが突出して優秀でも、チーム全体のパフォーマンスを下げることをされるのであれば、総体として能力が落ちることが理由です。

まして能力もなく態度、振る舞いが悪いのは論外ですよね！

今回はそういう方々を対象としたお話なわけです。

現実を見ると、実は従業員って強く法的に守られていて、ちょっとやそっとでクビにはできないものです。
しかもこの少子高齢化で、だんだん労働者の強さが増して来て、昭和的なトップダウンの様なやり方もますます通用しなくなって来ているのではないでしょうか。

従業員の視点で見れば安心なのかもしれませんが、もしあなたがマネージャーだったり、同僚に非常に攻撃的なタイプの人がいたら、これが正反対に作用してしまいます。

だってクビにしたら裁判起こされますし、多くの場合負けるので、多額の金銭を支払うことになってしまいますから。

あくまで私の経験を元にした考えですが、私が組織のトップとして人事部長に求めるスキルがあります。

それは、

「法的に問題ない方法で、退職に持っていけるプロセスを作れる」

ことです。

普段会社は聞き覚えが良いことを言うのでちょっと嫌な気分をする方もいるかもしれませんが、このスキル非常に重要です。

もしあなたの会社の人事に問題児案件を相談した時に、

「いや、だってあの人も頑張ってるし..」

などと中途半端な対応をされる様であれば、ちょっと要注意ですね。

健全な組織は健全な人によって作られるので、一定の勤務態度が取れない人は違う道を選んでいただくのがお互いにとって良いと思います。

Shimeji & Oyaki

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