「小さく暮らす」に年齢は関係ない
ミニマムに、シンプルに、コンパクトに生活したい。
過剰にモノを持たず、持つのは厳選された好きなモノだけ。
食べ物や飲み物も「なんでもいい」ではなく、選んで摂取したい。
ゴミもできるだけ少なく出来るように工夫する。
私が理想としているライフスタイルは「小さく暮らす」なのだな、とこの本を読んで感じた。
タイトルに年齢は入っているが、年齢は関係ない。現に私よりも少ないモノで生活している大学生インスタグラマーやYouTuberはたくさんいるし、そもそも大切なのは「モノの量」ではない。
「日々を大切に」するために、大量のモノとさよならした。
今、家の中にあるモノたちは、私が向き合うことのできる限界量なのだと思う。
素敵なお金の使い方
ショコラさんは月12万円のパート収入で「豊かに」暮らしている。
こういうお金の使い方って素敵だな、私もこんな「自分のための家」にしたいな、と思うことが沢山書かれている。
モノとの付き合い方だけでなく、お金についても触れられており、参考になった。
ショコラさんはタイトル通り、1LDKの住まいで「小さく」暮らしていらっしゃるが、とても豊かな生活を送られているのが文章と写真から伝わってくる。
背伸びして購入されたモノもあるようだが、買い物の仕方がとても上手で真似したくなる。
「豊かさ」とは、モノの金額や収入や資産のことではない。自分自身が満足し、気持ちよく生きられること、なのだ。
部屋作りは、生き方
ショコラさんの家は厳選された家具がセンス良く配置され、アートや緑が飾られている。
大切な、必要な、好きなモノだけで作られたお部屋は、本当に素敵な空間だ。
身の丈にあった生活、というのは人それぞれ異なる。
コンパクトに生活することがただ「良いこと」なのではない。
でも、必要なモノ・本当に大切なものだけを厳選して暮らしたら、自然と「小さく」なるのだろう。
部屋を見るとその人がどんな人なのかが分かる、と良く聞くが、本当にその通りだと思う。
好きなモノを大切にしながら生きている人と、気に入っていないものをぞんざいに扱いながら生きている人、どちらと友達になりたいだろうか。そして自分は、どちらの人間になりたいと思うだろうか。
私自身、必要なモノ、好きなモノ、大切にしたいモノを選んで今の家に引っ越してから、毎日とても気分良く生活している。きっと今の私に「丁度良い」暮らしをしているからだと思う。
部屋作りは豊かさ、生き方に繋がるのだ。
今日からの人生を豊かにするために
家に帰れば自由な時間と空間がある、ということが、安心感につながる。
空間作りの大切さ、モノを減らすことで得られる満足感を再認識した。
そして、「少ないから良い」という訳ではない、ということも。
安心できる家づくりに、年齢は関係ない。
これからの人生で一番若い「今」から、家を「安心できる」空間にすれば、その後の人生はきっと豊かになる。
人それぞれ、自分にぴったりの部屋作りに必要なヒントを、人生の先輩に教えて貰った。そんな気分。
続編(年金生活について書かれているそう!)も今年刊行されているので、是非読みたい。